奈良県山添村で自然農はじめます!で、天地返しです!
公開日:
農業科・畑部
昨年、「よし、自然農法で畑やったら面白そうやなぁ」って思いました
そもそも、どうして、そんなことを思ったのかというと、、、
自然農法を始める理由(わけ)
店の会議を普段の街中の事務所でなくて自然のある別の場所でやったら、もっとアイデアが広がったり、自由な発想が出来て、楽しくなるんじゃないか?と思ったのがきっかけで、3年前くらいに、奈良に古民家をお店の研修施設として購入しました
そこには、畑にちょうどいいくらいの土地もついていたんです
自然農法と組織づくり
その後、7年前にコーチングを学び始めたときに出会っていら仲良くしてもらってる吉原史郎さんに、奥さんと自然農法を始めたという話を聞きました
彼は、「ティール組織」という本にも紹介されているティール組織をつくる仕組み、システムのひとつである日本人初のホラクラシーファシリテーターになったんです
そういった組織開発を自然農法を取り入れてもやっていて、その話を聞かせてもらい、彼らの自然農法の畑も見学させてもらいました
吉原さん夫婦の組織開発の会社会社のことはコチラ!
→ Natural Organizations Lab 公式サイト
吉原さん夫婦の会社の自然農部門のことはコチラ
→ 野菜の庭部 公式サイト
いろいろ話を聞き、話をしている中で、自然農法と組織作りの関係がおぼろげながら見えてきて、自然農の畑をやるなかで、人は、そこから気づきを得ます
その気づきは、畑で起こっていることを抽象化したものであり、そこから自分たちの人間関係や組織の中で起こっていることを見られるようになって、また、気づきが起きる、、、そんなことが起こるような気がしました
それで、「うちのスタッフさんと自然農の畑をやるのも面白いんじゃないだろうか?」って思ったんです
吉原さん夫婦に話をうかがった時のブログ記事です
→ 自然農法から学ぶティール組織開発を日本初のホラクラシー・ワン認定ファシリテーターの吉原史郎さんに話を聞いてきました!
自然農法のワークショップに参加
それで、8月、12月と、お店のスタッフさんと一緒に、吉原夫妻の主催する自然農法「恵み循環農法」のワークショップに参加することにしました!
実際に参加すると、野菜の成長を見て、ワークショップに参加されたメンバーの方が勝手に色々、家族や職場の人間関係のことに気づきを得ていく、、、
そんな姿を目の当たりにしましたし、われわれも、店のことで気づくことがありました
これが背中を押してくれて、「よし!これは、すぐに取りかかろう!!」と年明けから実際に始動することに決めました
恵み自然農法のワークショップに参加したときの話はコチラを見てね!
→ 恵み循環農法畑作りワークショップでスタッフさんと姫路に!野菜つくるぞーーー
→ 「恵み循環農法」ワークショップ第2回です~野菜からの人間関係、人のシステム教えられました~
まずは、道具をそろえたり、自然農の畑予定地の土壌の状態を調べたりすることを始めました
農具やシャベルなども買いそろえましたし、土壌pHを測定をしたりとか、自然農の畑づくりに向けて準備をすすめてきました
自然農畑の基礎「天地返し」はじめます
そして、いよいよ、奈良の山添村に到着、自然農法での畑作りをスタートです
たこ梅農業科野菜部のメンバーは、現在、4名、、、
たこ梅 北店の安藤店長、分店の北川さん、東店の多比羅店長、そして、私、てっちゃんです
自然農法の畑予定地
畑にする場所は、古い畑でなんとなく畝が残っています
ただ、この畝は東西方向に延びていますが、南北方向の方が太陽の光がまんべんなくあたるので望ましいのです
それで、南北方向に延びる畝を1列4本で2列8本つくる計画を立てました
まずは、古い畝を壊し平地にするところから始めます
これが、思いの外たいへん
それでも、1時間ほどで真っ平らになりました
2列8本の畝を建てる場所を測量して、位置決めをし、畝の四隅に目印の杭を打っていきます
「天地返し」に取りかかります
さて、この日のメインイベントである「天地返し」にとりかかります
天地返しというのは、畑をの土壌を活性化し、自ら育とうとする野菜の力の引き出す土作り、畑作りです
実際にやるのは、畑の地面から約15c-20cmくらの上層部とそこからさらに15-20cm下にある下層部の土壌を入れ換える、つまり、ひっくり返す「天地返し」です
ひと畝ずつ表層の土と下層の土を分けて、掘り返します
実際には、表層15cmくらいの土を最初に掘ります
そして、そこからさらに15cmくらいの下層の土を掘って、表層の土とは違う場所に置いておきます
それから、表層の土、下層の土の順に埋め戻すのですが、埋め戻す前に、一番のそこに当たる部分に、腐葉土や糠、油かす、くん炭などを敷き込んでいきます
無農薬で自然の腐葉土を用意しました
この腐葉土を今回は、1畝あたり90kgずつ敷き込みます
その次は、糠をまくのですが、たこ梅で出しているお酒の酒米「山田錦」の糠を蔵元にお願いして用意しました
やっぱり、自分たちに関係にあるもので畑を育てて行きたいですから、、、
この酒米「山田錦」の糠をたっぷりとまきます
その次は、油かすをまきます
一番、肥料らしいですね
ただ、油かすは強い肥料なので、よほどやせた土地でないかぎり少なめにまいておきます
さらに、土壌改良のため籾殻くん炭もまきます
いよいよ天地返しのハイライト、埋め戻しが始まりました
先に、最初に掘った上層部の土を戻し、その上に、後から掘った下層部の土を埋め戻します
これで、元々の下層部が上層部に、元々の上層部は下層部となります
上層部と下層部がいれかわるので、この作業は「天地返し」と呼ばれています
この天地返しにより、元々の下層部は空気が少ないので嫌気性の微生物が多く、元々の上層部は空気に触れやすいので好気性の微生物が多いのですが、これが、ほどよくブレンドされて、土壌が活性化されるのです
なんとか、1本目の畝の天地返しも完了です
お昼休憩です
1本目の畝が完成したところで、ちょうどお昼の時間です
ここは、奈良の山の中、近くに飲食店はありません
でも、やっぱり、まだまだ寒いし、温かいものが食べたい
ということで、買って来ておいたカップヌードルとおにぎりでお昼ご飯です
この後、コーヒーも入れて、しばしくつろぎます
2本目、3本目、4本目の畑の畝づくり
お昼ご飯を食べて、エネルギーを充填したところで、2本目の畝にとりかかります
2本目からは、天地返しのスピードもアップ
というのも、1本目の畝づくりは、その前に、元々の畑の畝を壊して平らにしたり、畝の位置決めの測量なんかもありましたが、2本目以降は、ひたすら掘って、天地返しをして埋め戻すだけ!
2本目、3本目、4本目と天地返しをして畝をつくっていきます
それでも、慣れないシャベルや鍬をふるうと体力を消耗します
それに、この日は天気予報では「雨」でしたが、なとか、3時過ぎまではもってくれました
4本目のところで雨もぱらついてきたし、体力的にも限界が近づいてきたので、この日は、8本の畝のうち、4本までにすることにしました
最後は、出来上がった畝の形をきれいに整えていきます
そして、4本の天地返しをした畝が完成です!!
最後は、雑草よけ(?)も兼ねて、ネギを植えておきます
安藤店長、北川さん、多比羅店長、おつかれさまでした!!
おかげで、4本の畝ができました
残りの4本の畝は、2週間後に、また、山添村に来てつくる予定です
打ち上げは温泉と焼き肉
山添村から、車で15分ほどのところに梅の名所として有名な「月ヶ瀬温泉」があります
畑さぎょうで、汗もかいたしつかれたし、4人で、ゆっくり月ヶ瀬温泉につかりました
そして、月ヶ瀬温泉に併設されているお食事処で、伊賀牛の焼き肉定食をいただきます
畑づくりで汗をかいて、温泉につかった後のいっぱいは旨い!!
ちなみに、私(てっちゃん)は、今回運転手のため、ノンアルコールビールで乾杯です
飲みながら食べながら、この日の天地返しのことや仕事のことなどをふりかえりました
また、2週間後には、山添村に行って残りの4本の畝を完成させますよ!!(^o^)v
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