*

「猫じゃらし」(エノコログサ)が180cmまで伸びた!その理由は、、、

公開日: 農業科・畑部

雑草の中ではありふれた、よくみかけるものに「猫じゃらし」(エノコログサ)があります
先っぽに毛虫のような穂をつけるあれです!

ウィキペディアによると「草丈は40 cm – 70 cmになる。茎は細く、基部は少し地表を這い、節から根を下ろす。夏には茎が立ち上がって伸び、先端に穂をつける。」とあります

山添村の自然農法の畑でもよく見かける雑草です

「エゴマ」と競うように伸びた「エノコログサ」

山添村の畝のひとつには、エゴマを植えています
エゴマをウィキペディアで調べると「高さは60-100cm程度。茎は四角く、直立し、長い毛が生える。葉は対生につき、広卵形で、先がとがり、鋸状にぎざぎざしている。付け根に近い部分は丸い。葉は長さ7-12cm。」とあります

しかし、山添村のエゴマは、放っておいたのもあるのでしょうが背が高い

高く伸びたエゴマ

高く伸びたエゴマ

そして、よくみると、エゴマの上、15cmくらいにエノコログサの穂が見えます

高さで言うと、、、

エゴマよりも高く伸びるエノコログサ

エゴマよりも高く伸びるエノコログサ

エゴマが160cmくらいで、エノコログサが180cmくらいです
いずれもウィキペディアに書かれているよりも貼るかに背が高い

それも、1本だけでなく、この一角のエゴマ、エノコログサは、みな背が高いのです

生き延びるための競合と適応?

エゴマはシソのような尖った楕円形のわりと大きな葉です
これが伸びるとその下は葉の陰になります

おそらくですが、エノコログサは、影にならないように、頑張って上に上に伸びたんではないでしょうか?
エゴマとの競合に負けないように成長するという適応をしたのではないかと思われます

あるいは、全く別の観点で、エゴマの何かの成分がエノコログサの成長を促したという可能性も考えられます

また、そもそもエゴマが普通より背が高いのはなぜか?
放っておくとそれくらい伸びるものなのか、エノコログサが頑張って伸びるので、負けじとさらに背を伸ばしたのか、、、

自然農法の畑から気づいたこと

ウィキペディアの情報ですが、草丈が70cmで高い方であるエノコログサが180cmにまで伸びるって尋常ではありません
そもそも、どうやって180cmで立っていられるのか?
それは、エゴマの葉っぱの間を伸びてきて、エゴマに寄っかかった状態で直立しているのです

エゴマがなければ180cmに伸びることはできなかったのです
仮に伸びようと思っても、あの細い茎です
風が吹けば簡単に途中で折れ曲がってしまうからです

そうしてみると、エノコログサは、エゴマと競いながらも上に伸びて日光を得るためには、エゴマの力を借りずには不可能なのです

人間の世界でも同じようなことが起きています
職場で、先輩よりもできるようになろう!って思って努力する人がいます
そのうちに、先輩を追い抜けるかもしれません
ですが、目標とする先輩を観察して、そこで得たものをひとつひとつ手がかりに階段をハシゴを登るように力をつけていきます

これって、まるで、エゴマとエノコログサみたいだなぁ、、、なんて思います
野菜や自然の営みを見ていると、そこから、よくお店や家族との人間関係、成長のことが思い浮かびます
自然農法って、こういった気づきにもいいようです

関連記事

環境がこれだけエゴマの成長に影響する

自然農法の野菜から気づかされること、、、いや、いろいろあり過ぎます!

今年の3月から奈良の山添村でスタッフさんと自然農法の畑をやっています 山添村での自然農法 自然農

記事を読む

今年初めて来た山添村の自然農法畑(2022年4月)

今年初めて、山添村の自然農法畑に行ってきました

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです たこ梅のスタッフさんと

記事を読む

雑草を引いたり畝を直しています

山添村の自然農法の畑に、天地返し後、初めて行きました!

3月から、奈良の山添村で自然農法のひとつ「恵み循環農法」で畑を始めました 恵み循環農法について

記事を読む

山添村の自然農法畑に到着

自然農法の野菜を初収穫!山添村に野菜部のメンバーで行ってきました!(前編)

今年の3月から、奈良の山添村で、自然農法で畑に挑戦しています 3月に、まず、畑の土壌づくりをして種

記事を読む

畑の雑草を刈ったり、抜いたり

休業中の気分転換!いつもの倍の人数で山添村へ畑部で行きました

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです 4月25日から休業してます

記事を読む

竹の葉を取り除いて、支柱に仕立てます

11月の野菜部(後編)~キヌサヤエンドウに自家製支柱を立てる~

奈良の山添村の自然農法畑に11月もスタッフさんと行ってきました 畑で作業中の野菜部のメンバー

記事を読む

防火用水バケツと灰皿の但し使い方(んなアホな、、、:笑)

山添村の古民家に喫煙スペースをつくりました

毎月1回、お店のスタッフさんと奈良の山添村でやっている自然農法畑に行ってます 自然農法畑で作

記事を読む

1畝に3列植えするため畝を調えます

11月の野菜部はサルハムシ退治、収穫大会に続いて、玉ねぎを植えます!

9月の野菜部で、玉ねぎを種から直まきしました 日本ほうれん草と玉葱ラピュタの種を蒔きました[

記事を読む

元々は上層部であった土を先に埋め戻します

春の奈良山添村で自然農を始めます!第2回の天地返しです(中編)

この前、春の山添村で、自然農法のための第2回「天地返し」をやってきました 今日は、昨日書いたブログ

記事を読む

各店の話題から全店、全社の課題にも発展

7月の奈良山添村での野菜部活動~店長面談&現場面談編~

毎月、1回、たこ梅野菜部のメンバーさんと奈良の山添村へ、自然農法の畑へ行きます 7月も行って、雑草

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

25人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑