昆虫や魚の採集は、それがフィールドワークで学びの場になっているようです
公開日:
つれづれに, 学習・研修&セミナー
目次
日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです
フィールドワークとは
デスクでの学習ではなく、現場での学びとしての「フィールドワーク」という手法があります
フィールドワークとは、社会学や人類学から始まったリサーチの手法です。キャンパスを離れて、フィールド(研究対象の現地)を訪れ、フィールドの事情を直接観察したり、関係者から話を聞いて、問題点を明らかにして、解決策を探ります。本や講義だけでは学べない情報を直接現地で集める、これがフィールドワークです。
フィールドで、これまで当たり前に思っていた価値観や常識が自明のものではないことに気付かされます。それは自分自身を見つめなおすことにもつながります。こうして、今日では、人文科学・自然科学を問わず、幅広い領域でフィールドワークが実施されています。
関西学院大学 総合政策学部のサイトより引用
このブログでも、ときどき、桃侍(ももじ/中3)くんの夏の昆虫採集や冬の昆虫採集である材割り、ガサガサ(水生昆虫や魚などの水辺の生き物)のことを書いています
材割りやガサガサのときのブログです
→ 子どもの冬休みの一日、材割りにいってクワガタ、カブトムシの幼虫を探します
→ 大阪で、こんなに雪!そこで、真冬に昆虫採集!
桃侍くんのフィールドワーク
先週に引き続き、桃侍(ももじ/中3)くんが、今週も能勢にガサガサ(川や池、沼で網でガサガサして生き物を捕ること)に連れて行って欲しいというので行ってきました
もっとも、私は、単なる運転手と荷物持ちですが、、、^^;;;
同じ能勢ですが、前回とは異なる新たな場所でガサガサです
前回の能勢から1週間、大半の雪は溶けていますが、未だに一部の雪は残っています
桃侍くんがあらかじめGoogleマップで検討をつけていたポイントに行きますが、地元の方がいると、水生昆虫ことを聞いて回っています
ちょうど山で木を切っていたおじさんをみつけて、水生昆虫や川の様子についていろいろ尋ねる桃侍くん
すると、おじさんが、水路の源流でとってきたカワムツという魚をこのあたりに話したらすごく増えたものの、水路の補修工事のあとほとんどいなくなったという話をしてくれました
話によると、工事業者が補修で泥やいろんなものを流したため、一時的に川の状態が悪くなっていなくなったのだろうということでした
そして、行政も業者も補修なら補修、目先のことばかりで、どんな影響がでるかとかまったく気に掛けない!とおじさんは憤慨されていました
それを聞いていた桃侍くんは、自然のことを考えないし、元には戻せないので「心が痛いです」と答えていました
桃侍くんは、フィールドワークをしているつもりはないと思います
単に、水生昆虫や魚、イモリなどが鋤なので、捕っては観察、(繁殖に影響するといけないので/個体数が減らないように)大半は逃がして、一部、飼育しているだけなのでしょう
ただ、その課程で地元の人にいろんな話をきくことがフィールドワークで言う現場での実地調査になっています
そのあと、おじさんの行っていた水路でガサガサします
すると、何匹かアブラハヤが捕れました
おじさんが放したアブラハヤの子孫かもしれません
そのあと、「おじさんに、見せよう!」とまた戻って、おじさんに見せながらアブラハヤが何匹くらいどんな状態で生息しているかを話していました
これは、フィールドワークで言う調査後のフィードバックに当たります
もっとも、本人は、無意識で自然にやっているだけなんですが、、、
こういうことを繰り返す中で、自然との対話や地元の人の視点を取得して、水生昆虫や人工物に対する考えや洞察がだんだんと醸成されていくように思います
虫取りっていうと子どもの「遊び」に過ぎないという見方もありますが、その自由な「遊び」の中から、教科書では学べない地元の人との交流、自然、生き物とのかかわりが生まれるのだと思います
いやーーー、虫取り、奥が深いわぁ、、、
桃侍くんのこの日の成果
ここからは余談で、フィールドワークについてではなく、この日の桃侍くんの成果報告です
さて、アブラハヤを捕った後は、場所を移動して、別の獲物を狙います
こちらのポイントは、まだまだ、雪が残ってます
そのうえ、寒波の頃よりあたたかくなって、アイスバーンになっているので滑りそうな道です
場所の移動で歩いていると、雪の上にイノシシの足跡がありました
やっぱり、自然がいっぱいなんですね
魚が集まっている絶好の場所を見つけたようです
網で魚をすくいます
なかなかすばしこいですが、何回か繰り返すと10匹ほど捕まえることができました
この場所では、カワムツがたくさん捕れました
カワムツは、コイ科に分類される淡水魚で、西日本に生息している川魚です
桃侍くんも、お魚を自分でいっぱいとって楽しそう
ですが、あいかわらず、捕った魚は一部を残して元の川に返します
取り過ぎて減ったら困る!からで、ちゃんと繁殖して欲しいんだそうです
さて、これで帰るのかとおもったら、川底の石や沈んだ笹や枯れ葉をあつめています
この石や枯れ葉も持って帰りました
いったい何につかうんだろう、、、と思っていたら!!
魚たちが泳いでいた場所の大小の石、枯れ葉などをつかって能勢の川を再現!
「能勢水槽」をつくったのです
ちなみに、すでに、篠山水槽、千葉水槽もあります ^^;;;
桃侍くんにとって、この日も、楽しい一日だったようです
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