「これからのリーダーシップ勉強会」で気づいた、同じ事を同じタイミングで言ってもインパクトが違う!という事実
公開日:
学習・研修&セミナー, 学習する組織
一昨日の夜、会議ファシリテーションの研修などで、もう、5年くらい、たこ梅がお世話になっているチーム経営さんの勉強会に行ってきました
会場である堺筋本町の産創館さんにつく頃には、きれいな満月が上がっています
産創館さんの壁にあるレリーフのボートが、そのまま、お月さままで漕いで行ってしまいそうに感じる静かな夜でした
そんな中、私は、たこ梅 本店の和田さん、東店の岡店長と一緒にお勉強です!
チーム経営さんの「これからのリーダーシップ勉強会」
智恵とチカラをあわせて、会議から会社や組織を変えていく!という大阪にあるチーム経営さんが主催される勉強会のひとつに「これからのリーダーシップ勉強会」があります
1年が1クールで、毎月、1回、19:00から2時間の勉強会です
ちなみに、単発でも参加できますよ!
→「これからのリーダーシップ勉強会」の詳しいことや申し込みはコチラをクリック!
【チーム経営さんの「これからのリーダーシップ勉強会」】
◎「これからのリーダーシップ勉強会」のねらい
多様性を生かし、協働と変革を促すリーダーシップを学ぶ
人やチームを生かす、自分らしいリーダーシップを身につける
◎「これからのリーダーシップ勉強会」 テーマ
オープニング:学びのねらいをつくる
9月10日(木) この勉強会で何を得たいのかを考える
チームに対する洞察力を高める
10月8日(木) チームの関係性をつかむ<対話>
11月12 日(木) 場をみるトレーニング(1)
12月10 日(木) 場をみるトレーニング(2)
自らのレジリエンス(回復力)を高める(1)
1月14日(木) レジリエンスを高めるためには?<対話>
2月18日(木) チームづくりのための“介入”を試してみる
チームの成長を促す力を高める
3月10日(木) チームの成長を促すためには?<対話>
4月14日(木) チームの成果をあげる要因に気づく体験学習(1)
5月12日(木) チームの成果をあげる要因に気づく体験学習(2)
自らのレジリエンス(回復力)を高める(2)
6月9日(木) メンタルタフネスを高める
クロージング:1年間のまとめ
7月14日(木) 学んだことをわかちあい、次の一歩を踏み出す
これに9月から毎月1回、たこ梅 本店の和田さん、東店の岡店長と通っています
今回は、前11回のちょうど真ん中、6回目「チームづくりのための”介入”を試してみる」でした
「チームづくりのための”介入”を試してみる」で学んだこと
「チームづくりのための”介入”を試してみる」では、1テーブル6人で、とある会議のスキット(短い数人での会話)で、各々が役割を演じます
いろんな部署、立場の会議メンバーであったり、その会議のファシリテーターであったりします
そして、スキットに従って、役割を演じ、ファシリテーター役のひとが、その途中で”介入(はたらきかけ)”します
とうぜん、スキットは、ファシリテーター(役)が介入した時点でストップします
そして、その介入のとき、ファシリテーターはどんな意図を持っていたか、同時に、実際に介入して、どんな気持ちや感情などが湧いてきたかを観ていきます
また、介入されたときに、各メンバーはどんなことを思い、何を感じたかを観て、共有していきます
今回は、2種類のスキットを各々2回ずつ繰り返し、役割も交代して行いました
その中で、私が気づいて「へぇ~!」って思ったことがあります
たまたま、スキットを繰り返していたので、同じタイミングで、同じような介入が発生しました
ところが、その介入が、介入者自身、場やメンバーに与えるインパクトは、全然、違っていました!
一方は、介入でメンバー、場が、「まぁ、そうやな、、、それもあるわな、、、」と受け入れて、話が前向きに進みます
もう一方は、「何か責められてる、、、」「大丈夫かな?って緊張した、、、」というインパクトがあったんです
何が、その違いをつくったのか?
それは、
・介入者が、誰に向かって言っているか?
・どんな表情や声、トーンで言っているか?
でした
先の介入の事例で言うと、あるメンバーが別のメンバーを知らず知らずのうちに責めているような発言になった直後、前者は場全体におだやかなトーンで話し、後者は問うの発言者に向かって眉間にしわを寄せた状態で強めのトーンで話していました
うちのテーブルでもそうですが、他のテーブルでも、今回のワークは、ものすごく盛り上がっていて、やっていて楽しいワークでした
いま、上で紹介した以外にも、ホント、たくさんの発見と学びがありましたし!!
「介入(はたらきかけ)」/Interventison とは?
ところで、参考までに、「介入」のことについて、簡単ですが、説明させていただきますね
「介入」とは、”Intervention”の訳語で、グループの動きや流れを変容させ、協働のチームづくりを促す「はたらきかけ」のことです
そして、さまざまな介入(はたらきかけ)を通じて、グループはチームとして成長し、強い組織として成長していくことができます
おもな介入(はたらきかけ)には次の10種類があります
【おもな10個の「介入(はたらきかけ)」】
1.聴く、まとめる
メンバーの発言を受け取り、発言の意図を確認する
2.促す
発言を促し、多様なアイデアや情報を求める
自分が感じている事を率直に話す(自己開示)
場に問いかけて発言を待つ
3.保護者になる、よりそう
メンバーを攻撃や「わがまま」、権威や多数派のプレッシャーから守る
4.雰囲気に働きかける
自らが楽しくリラックスする
5.場に気づき、規範を変える
いま、ここのグループプロセスを率直に伝える(フィードバック)
話し合いの終了後にグループプロセスのふりかえりを促し、次回の行動仮説づくりを促す
6.目標確認、役割分担を促す
目標(最終ゴールと中間目標)を明確にして共有を促す
妥協しないで真剣な姿勢をとる
制約条件(資源、期間)を]明確にする
役割分担を促す
7.進行する
進め方を提案し合意をとる
話し合いが混乱した時、これまでの議論を整理する
話題がそれないで質の高い意思決定を促す
8.意思決定を促す
意思決定方法を提案し合意をとる
必要に応じて合意形成(コンセンサス)を促す
安易に決めないで質の高い意思決定を促す
9.時間を管理する
時間を告げる
時間の使い方についてメンバーと合意をとる
10.記録する
会議メモ(ファシリテーション・グラフィック)をとって、話し合いの「見える化」を促す
勉強会・セミナーのあとは「ふりかえり」をします
チーム経営さんの「これからのリーダーシップ勉強会」でも、最後に、参加者どうしで「ふりかえり」をして、学びや発見を共有します
もちろん、この日も、これはあったんですが、終わってから、毎回、たこ梅の3人で近くの居酒屋さんで「ふりかえり」をします
この勉強会、、、だからではなく、たこ梅では、セミナーなどに行くと必ず、一緒に行ったメンバーで、たとえ10分15分でも「ふりかえり」をするのがルールになっていますから
産創館からあるいて3分くらい、堺筋本町の交差点スグのところにある「さくら水産」!!
「これからのリーダーシップ勉強会」のあとは、よく、ここでふりかえりをしますが、今回も、やっぱり、ココです
飲む前に、まずは、順番にこの日の自分の気づきをシェアしていきます
ひとまわりしたところで、カンパーイ!!
あとは、飲んで、食べて、、、とは、ならいんですね
少しビールが入ってくると、より今日の勉強会で、あんなだった!こんなだった!とか、そういえば、うちの会議では、、、なんてことも、飛び出してきます
大ジョッキ2杯目の時、たこ梅 東店の岡店長が、あらためてこの日の資料を取り出し、スキットを見せながら、アルコールでやわらかくなった頭と滑らかになった舌で思い出したことを語り始める!なんてこともありました
こういう「場」で語るのは、ふだん仕事で話すのとは、また違ったコミュニケーションの相を感じます
仕事でのコミュニケーションはもちろん大事ですが、仕事以外でもコミュニケーションをとれる場をもつのって大切だと思います
そして、これが、また、関係性を変容させ、仕事における関係、影響力をそれこそ変容させていくのだと考えています
今回の「これからのリーダーシップ勉強会」も、勉強になるのはもちろん、仕事でも使っていける学びが数多くありました
これで、また、来月の「これからのリーダーシップ勉強会」がますます楽しみになります!!
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