11月の野菜部(おまけ)~これが、大豆の根粒細菌です~
公開日:
農業科・畑部
奈良の山添村で自然農法もやってる日本一古いおでん屋「たこ梅」ですが、11月も、スタッフさんと行ってきました
そのときの話は、昨日、一昨日のブログをご覧下さいね
→ 11月の野菜部(前編)~1年半、放し飼いにしたネギを収穫~
→ 11月の野菜部(後編)~キヌサヤエンドウに自家製支柱を立てる~
このとき、夏に山添村のお隣のおばちゃんが、「ここあいとるなぁ、、、大豆の苗、(自分の畑に植えたけど)残ってるから植えとったるわ」と植えてくれたのが、山添村の固有品種「まめくら大豆」です
これが、放っておいても、さすがに豆!
勝手に育ちます
先月、10月は、1株だけ収穫して枝豆としていただきました
これ、なかなか、美味しかったです
この枝豆試食の話はこちらのブログに書いてます
→ 山添村の固有品種「まめくら大豆」の枝豆を試食してみました!こりゃウマイわ!!
それで、そのまま1ヵ月経ち収穫できそうなので、残りの株をぜんぶ引っこ抜きました
ひっこぬいたまめくら大豆は、しっかり乾燥させて一部は来年に蒔く種(豆)をとります
豆の根につく根粒菌
ところで、大豆というか、豆を植えると土地が肥える!土壌がよくなる!って昔から言いますよね
これ、中学か高校の理科の時間に習ったと思いますが、根粒菌というバクテリアが豆の根っこにコブ(根粒)を形成して、空中の窒素をニトロゲナーゼで直接植物が吸収できるカタチに変換してしまいます
化学肥料に多く含まれる窒素肥料をつくっていると思っていただければいいのです
それを根粒菌というバクテリアが、自然の中でやってのけます
つまり、豆を植えると土壌に窒素肥料が勝手に供給される感じです
ちなみに、「根粒菌」をウィキペディアで引いてみると、
根粒菌(こんりゅうきん、Rhizobia)はマメ科植物の根に根粒を形成し、その中で大気中の窒素をニトロゲナーゼによって還元してアンモニア態窒素に変換し、宿主へと供給するいわゆる共生的窒素固定を行う土壌微生物。根粒内には宿主から光合成産物が供給されることにより、共生関係が成立している。
とあります
これが根粒菌だ!
きっと、このまめくら大豆の根っこにも根粒菌がいるはず!と思って根っこを見てみると、、、
あるわ、あるあ、根粒がいっぱいあります
わかりますか?
ちょっと、拡大しますね!
これです
これが、根粒菌が大豆の根っこに住み着いてできた根粒です
わたしも、学生時代に習って根粒菌のことは知っていましたが、あんまり見たことはなかった
ちゃんと、丸いツブツブになってるんですね!
そして、この根粒が、空中窒素を固定して、自然に窒素肥料(?)をつくってくれているすごいやつなんです
自然農法やってて、いろいろ実地に勉強になります
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