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「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)、この本、最近で一番面白かった!!

公開日: 気になる本, 学習する組織

ひさしぶりです!読んでて、すごく面白い!!って感じる本に出会いました
冒頭の数ページを読んだ時点で、「へぇ~!!」ってワクワクして、それが、章ごとに転じていき、また、面白い!!
今も、思い出しながら、ちょっと興奮状態で今日のブログを書いています

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)

認識や心は、脳がつくり出すもので、脳細胞(神経細胞)のシナプスの結合が「わたし」(あるいは「わたし」らしさ)を生み出していると思っていました
ところが、この本の冒頭、序章では、心や認識、わたしというものは脳細胞の発火(刺激)の動的な「状態」によると書かれています
だから、細胞は死滅したり、再生(置き換わったり)しても、「私」が維持される!というんです
これを読んだとき、これまで、なんとなくモヤモヤしていたものが晴れた感じがしました
「だったら、『場』も関係する人間がつくる動的な状態であるんじゃないか?すると、『場』自体が『私』として存在しうるんじゃないか?」
とか、いろいろ浮かんできます
そんなことも、本文で論議され記述されています

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)

ところで、この本の目次をちょっと紹介しますね

【目次】
序章
第1章 知るということ
・ちがいと情報のちがい
・暗黙に知ること
・創発とカオス
第2章 関係のダイナミクス
・コミュニケーション
・ハラスメント
・社会の創発
第3章 やわらかな制御
・計画制御の困難
・やわらかさの実現
・共生的価値創出
・「責任」の無責任
第4章 動的な戦略
・無形ー孫子の兵法
・第一次世界大戦の衝撃
・間接的アプローチ
第5章 やわらかな市場
・「市場/共同体」という幻想の対立
・共同体と市場の混合
・関係のダイナミクスー黄土高原の村
・バザール

目次を見ると、話が章ごとに大きく転換していきますが、それが、ちゃんと連続性をもって移っていきます
ひとつひとつの章の話も、面白いんです!正確には、極めて「興味深い」面白さ!!を私は感じます

第4章の動的な戦略では、「無形ー孫子の兵法」の段が登場しますが、そこで紹介されていた「孫子の兵法」(浅野裕一 著)をソッコー、アマゾンで注文してしまいました、、、
それと、その前の第3章の最後に
本書を校正していた二〇〇五年一二月一〇日に、東京学芸大学で飯島博氏(NPO法人アサザ基金代表理事)の講演「里山から社会を変える」を聞き、衝撃を受けた。本書の主張とほとんど同じ思想を飯島氏が展開しておられたからである。霞ヶ浦を舞台としたアサザプロジェクトは、やわらかな制御と共生的価値創出の見事な実践例であると筆者には思える(鷲谷いづみ・飯島博編『よみがえれアサザ咲く水辺ー霞ヶ浦からの挑戦』文一総合出版、一九九九年、参照)。
という文章を見て、やっぱり、スグ、『よみがえれアサザ咲く水辺ー霞ヶ浦からの挑戦』(鷲谷いづみ・飯島博編)も注文です

これからは、マーケットではなくバザールという「商い」にも必須の考え方

第2章のコミュニケーションとハラスメントも、普段の自分の行動で、これはハラスメント、これはコミュニケーション、、、どう取り扱えばいいのか?と考えさせられたり、第3章の「やわらかな制御」では、計画して行動しても上手くいかない理由がわかり、どうすればいいかも、うすうす感じていたことが明確にしっかりと説明されていました
ほんと、どの章も、私には、興味深すぎて、面白すぎ!!
最後の第5章では、市場は、これまでの経済学理論ではなりたたないことが書かれています
単純にいうと、モノとお金の交換ではなく、モノ、情報、お金が行き来する間に状態が市場を形成していると同時に共同体を構成しているという考え方!と私は理解しました
市場は、売り買いする『マーケット』ではなく、個々に交渉し、関係性が構築され、交渉は短期的、関係性は長期にも影響するという『バザール』であるというのです
そうなると、大事なのは、利益ではなく(利益は企業やお店の存続条件のひとつではあります)、お客さまとお店(スタッフさん)との間にどんなコミュニケーションが存在するか!になってきます

私にとっての「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)の意味

私は、170年以上続く「たこ梅」を百年後もある!ことを目標にしています
そして、そのために、学習する組織を創ろうとこの5年取り組んできました
これから、やっていくこと!どんな風にあればいいか!立てばいいか!のヒントや種が、この本になかに、本当にたくさん見つけました
もちろん、私というものがどうあればいいのか?どう創出されつつかるのか?のヒントも、、、
これが、私にとって、「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)という本の意味になります

まだ、私の中で、しっかり整理もついていないまま書いているので、話が伝わりにくい面があるとおもいます
ただ、この本、「コミュニケーション」の概念がかわります!!
というか、私は、コミュニケーションという概念が更新されました!!
本当に自分として行動し、未来を創っていきたい!って感じる方には、ぜひ、おすすめします!!(^o^)v

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業170年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』五代目 てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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Comment

  1. 安冨歩 より:

    すばらしい感想、ありがとうございます!
    書いた甲斐がありました。

    • 安冨先生
      コメントをいただき、ありがとうございます
      このときは、読んで興味深いのと「あーーーっ!」という連続でした
      そして、この本をよんでから、3ヶ月後の4月に、「私」は、私のカラダ(皮膚の内側)にはいないことが頭でなくわかりました
      同時に、「『私』が『世界』であり『世界』が『私』である」を掴むことに(今ふりかえると)入門した瞬間でした
      「複雑さを生きる~やわらかな制御~」は、今、私が持つ新たなパラダイムへつなげてくれました
      感謝しています
      ところで、この本、今、古本でしか手に入らないんですよね?
      また、刷られて書店に並ぶことを期待しています

      • 安冨歩 より:

        経営には、拙著『ドラッカーと論語』がお役に立つかもしれません。

        • 安冨先生
          オススメ本をありがとうございます
          ドラッカー、論語は、別々には読んでいますが、とくにつなげて考えたことはありませんでした
          ページをめくってみたいと思います(^o^)

        • 安冨先生
          おすすめいただいた『ドラッカーと論語』を購入しました
          ただ、そのあと、先生の「生きる技法」という本を見かけました
          この本の帯にある「『助けて下さい』と言えたとき、人は自立している」に惹かれます
          本当に、心の底から、相手に響くほどの「助けて!」を言えたとき、そうなんだろうと思います
          ですので、こちらの本から読むことにしました

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?











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