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「指示ゼロ経営」入門セミナーに参加して、「社長、リーダー、トップの在りようってこんなかな?」って気づいたこと

先週、大阪産業創造館さんで、「指示ゼロ経営」入門セミナーに行ってきました
講師は、長野県で有限会社共和堂という新聞配達店を経営される二代目経営者の米澤晋也社長です
以前から、「後継社長のための自立型組織の作り方 指示ゼロ経営」というブログを通じて存じ上げていて、私も、「学習する組織」というひとつの自立型組織を目指しているので、興味深く読ませて頂いていました
それで、セミナーがあれば直接きいてみたい!って思ってたら、今回、大阪で開催されることを知って申し込んだんです

産創館さんでの指示ゼロ経営入門セミナー

産創館さんでの指示ゼロ経営入門セミナーが始まりました
いきなり、「指示ゼロ経営???」からスタート!(笑)

「指示ゼロ経営」を提唱される米澤晋也社長

「指示ゼロ経営」を提唱される米澤晋也社長

以前、雑誌の商業界さんで「指示ゼロ経営」の特集があって、発売当日にいそいそと買ってページを開くと、、、
キャッチのところに「それが支持ゼロ経営です」ってあって、ショックだったんだとか、、、(笑)

まぁ、そんなツカミから始まりましたが、中身は、当時、東京でビジネスマンだった米澤社長が、急遽、長野に帰って二代目として社長に就任するところから、本題は始まります
今日のブログでは、その内容、、、というよりも、私が、指示ゼロ経営への私の疑問とセミナーで気づいたことについて記します

指示ゼロは、指示してはいけないのか?

米澤さんのブログを読んでいるうちに、指示ゼロ経営は、いくつかの特徴があるように感じていました
・メンバー(社員さん)が自律的に行動する
・相互補完的に助け合う
・自己組織化する
・メンバー(社員さん)がお互いに学び合う
・言いたいことが言い合える(安全な場)
などなど、、、です

「指示ゼロ経営」入門コースのテキスト

「指示ゼロ経営」入門コースのテキスト

同時に、疑問もありました
・指示してはいけないのか?
・組織としての全体の方向性はどう決めるか?
・アメーバーのようにあちこち行くが、全体として自己組織化され、結果、方向性が定まるということか?
・究極は、社長や部長、課長などの役職はなくなるのか?
などなど、、、です

実際、たこ梅がこのブログのタイトルでもある「百年後も続く」というのは、私が決めたことであり、だれかに相談したわけではありません
そして、そのために「学習する組織」にしよう!って決めたのも、私が決めました

こんな たこ梅が、そもそも、指示ゼロ経営を活用可能なのか?
、、、そんなことも思っていました

この日は、数時間の短時間入門セミナーです
指示ゼロ経営の深いところは、私には、ほとんど理解できていないので、このあたりは、今後の課題のまま持ってモヤモヤしたままでいようと思います

指示ゼロ経営入門セミナーで気づいた「社長、リーダー、トップの在りよう」

この入門コースの終盤、会議やプロジェクトを進めるなどの中で、社員と一緒の社長がとるべきポジションについての話がありました

グループでの3つのポジション

グループでの3つのポジション

ここで言うポジションには、3つあり、おのおの在り方が2種類ずつ計6種類あります
※ここで言うリーダーは、社長や部長という肩書きではなく、プロセスの中でのリーダーのことです

【グループの中の6つのポジション】
・民主的リーダー  ・独裁的リーダー
・積極的フォロワー ・馴れ合いフォロワー
・見守る傍観者   ・無関心傍観者

指示ゼロ経営においては、社長などの肩書き上のリーダーが取るべきポジションは「見守る傍観者」としています
(もちろん、緊急時などは、独裁的リーダーの立場を取ることも必要ですよ!(念のため、、、:笑))

この日のセミナーの中で、一番、心に響いたのがこの「見守る傍観者」というものです
この「見守る傍観者」が、これまで、私が目指す組織のリーダーは、こういう存在であろう、、、というのと非常に近い感じがしました

そのリーダー像とは、、、
私、たこ梅の五代目店主であって、間違いなく肩書き上のリーダーです
そして、学習する組織にして百年後もある!と決めたときから、学習する組織を構築するリーダーでもあります
その中で、五代目店主&学習する組織のリーダーって、どんな存在か?ということも探究してきました
その過程で見つけて、こういうリーダー像が目指すものだ!というのが、いくつかあります
それは、、、
・ロバート・グリーンリーフが提唱した「サーバーント・リーダー」
・プロセスワーク、プロセス指向心理学の創始者であるアーノルド・ミンデルのいう「エルダー(長老)」
・ロバート・キーガンの成人の発達理論でいう発達段階5「自己変容・相互発達段階」
・アクション・インクワイアリーでいう後期型の「アルケミスト型」

※アクション・インクワイアリーは、3月にビル・トルバート博士が来日された3日間のワークショップに参加して、ブログに書いているので、興味のある方はご覧下さいね
→ ビル・トルバート博士の行動探求(Action Inquiry)ワークショップに行って来ました!

簡単にですが、各々を説明するとこんな感じです

【サーバント・リーダー】
大きなビジョンや目標の実現にまい進している仲間を支援(=奉仕)するリーダーで「サーバント・リーダーシップ」を発揮する

【エルダー(長老)】
長老のように、長い人生のうちに様々な立場や思いを体験し、どんな人のどんな思いにも「自分にもそんな時があった」と自分ごととして共感し、対立がある場合にはその双方をともに慈しむことができ、すべてを自分ごととして共感できるあり方である「エルダーシップ」を発揮できる存在

【発達段階5「自己変容・相互発達段階」】
自分の価値観や意見にとらわれることなく、多様な価値観・意見などを汲み取りながら的確に意志決定できる
他者が成長することによって、自らも成長するという認識(相互発達)があり、他者と価値観や意見を共有し合いながら、コミュニケーションを図る

【後期型の「アルケミスト型」】
目に見える出来事・結果、行為・働きかけ、戦略・構造・ゴール、注意・意図・ビジョンという4つの体験領域に、いま・この瞬間において同時に意識をむける3次ループ学習を行い、「主観・相互主観・客観」の三者の視点を常にもってその場の真実を探求し、「個人の統合、二者間の相互性、組織の持続性」の3つのスケールにおける発展、成熟を目指す存在

ね!
なんか、指示ゼロ経営でいう「見守る傍観者」と似ていませんか?

と聞きましたが、別に似ていてもいいし、違っていてもいいのです
サーバーント・リーダー、エルダー(長老)、発達段階5「自己変容・相互発達段階」、後期型の「アルケミスト型」、そして、見守る傍観者は、あるリーダーをいろいろな側面から捉えると、そのように見えるのではないかと私は思うのです

そして、私自身は、このようなリーダーを目指そう!と決めています
たこ梅の「学習する組織」化を推進すると同時にサポートするために!!(^o^)v

ただ、このあたりのこと、米澤さんにも意見を聞いてみたいなぁ、、、と思ったりする(^o^)

 

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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