会議のチェックインにクリーンランゲージの「クリーンセットアップ」が登場!
公開日:
システム思考, 学習・研修&セミナー, 会議・ミーティング
私、クリーンランゲージを使った「システミック・モデリング体験会」なるものに行ってきました
体験会、、、といっても、朝9:30~18:00までが2日間という、かなりみっちりやるやつです、、、
クリーン・ランゲージとシステミック・モデリング
システミック・モデリングとは、クリーン・ランゲージ・ジャパンさんのサイトによると
どんな人も、人としてこの社会に生きている以上、何らかの「グループ」に属しています。二人以上いれば、「グループ」と呼ぶ状況もあり得るわけです。家族、学校、職場など一つのプロジェクトを持ってかかわる仲間は、組織でありチームです。
クリーン・ランゲージを組織・チーム・グループで使って、お互いの尊重に満ちた創造的なチームワークを築いていくという「システミック・モデリング」というグループ・ファシリテーション技法は、デイヴィッド・グロブに師事したケイトリン・ウォーカーが創始者です。
「システミック・モデリング」は、クリーン・ランゲージを、よりカジュアルに日常の中で活かすこと主眼を置いており、クリーン・ランゲージの可能性を大きく広げています。この技法が生まれたイギリスでは、教育現場、ビジネスの組織変革・創造性活性化、ソーシャルワーカー、医療、スポーツとあらゆる場面で目覚ましい成果を収めており、教育現場においては英首相のトニー・ブレアが視察にまで来たそうで、ビジネス改革の事例は公営放送BBCのドキュメンタリーにもなったと言います。
クリーン・ランゲージとは、①聞き手のもつ価値判断や前提を一切排除した、15個ほどの「クリーンな質問」と、②「メタファー」の2つを中心軸に、深層心理に働きかけていく手法で、この基本はグループ・ファシリテーションでも変わりません。
というものらしいです
詳しくは、クリーン・ランゲージ・ジャパン公式サイトのシステミックモデリングのページを見てね!
ところで、なんで、私が、これにいったかというと、リーマンショックを機に、たこ梅をピーター・センゲの提唱する「学習する組織」にしよう!!と決めたのが平成22年4月で、それ以来、わけもわからんまま、あっち行ったりこっち行ったりしながらも取り組んでいます
あ、おかげで、今年の1月21日は、ホワイト企業大賞の特別賞「学習する組織経営賞」なんぞもいただきました
この詳しい話は、以前に、ブログに書いたので、そちらをご覧下さいね
→ ホワイト企業大賞の特別賞「学習する組織経営賞」をいただきました!
ちょっと、話がそれましたが、学習する組織の5つのディシプリンのひとつに「システム思考」があります
私も、システム思考も(わたしなりにですが、、、)勉強していて、「システム!!」って言葉を聞くと、つい、反応してしまう体質になってしまいました、、、^^;;;
それで、「シテミック・モデリング」のシステムに反応して受講したのです、、、
会議のチェックインで「クリーンセットアップ」をやってみる
この「システミック・モデリング体験会」の中で教わったすきるのひとつに「クリーンセットアップ」があります
ミーティングや会議や二人での打合せなどでもつかえて、その会議などの内容が深まるもの、、、と聞きました
それも、会議などの冒頭にするものなので、「これ、会議のチェックインにええんちゃうん?」って思ったんですね
実際には、よく、チェックインとしてもつかわれているそうです
たこ梅では、会議のチェックインに「グッド&ニュー」という会議メンバーが「24時間以内にあったいいこと」をひとりずつ話していくというチェックインをやっています
クリーンセットアップについて
先日の2月の現場会議で、この「グッド&ニュー」にかえて「クリーンセットアップ」にチャレンジ!!
【会議でのクリーンセットアップ】
①この会議が、あなたにとって、本当に思い通りにいくとき、それは、何のようでしょう?
・・・・(数度のやりとりを経て)応答A
②(応答A)のとき、あなたは、何のようでしょう?
・・・・(数度のやりとりを経て)応答B
③(応答A)と(応答B)であるために、あなたが必要とするサポートや資源(リソース)は、なんでしょう?
この①②は、会議がどうであってほしいか?そのときの自分は何であるのか?をメタファー(比喩/平たく言うとイメージと思っていただいてもいいかと思います)で自分から取り出す作業となります
そして、③で、そのメタファーから、サポートや資源(リソース)に変換して会議・現実で取り扱える具体的なものとして取り扱えるようにします
①②での問いかけにおける留意点
ところで、①②で数回(2-3回くらいでOK)問いかけと応答を繰り返して、最終的な応答A、応答Bを得ますが、そのときの問いかけにちょっとした留意点があります
クリーンランゲージの「クリーン」は、問いかける側の思い込みや前提、価値観などが入りこまないクリーン問いにより、相手が、本当に自由に答えられるようにします
クリーンランゲージのクリーンな問いには、結構、厳格な文法(?)がありますが、これは、相手(クライアント)の奥にあるメタファーを見つけるためなのです
ただ、システミック・モデリング(クリーンセットアップも)では、もう少しカジュアルであっていいとされています
例えば、「①この会議が、あなたにとって、本当に思い通りにいくとき、それは、何のようでしょう?」に対して、例えば「山かな、、、」って答えたとき、次に「富士山みたい?生駒山みたい?」って尋ねるとかなり限定してますよね、、、
そうではなく、「どんな種類の山ですか?」(←これはクリーンな問い)や「どのくらいの大きさの山?」(←純然たるクリーンではないけど、クリーニッシュな問いなのでOK)
クリーンセットアップで使いやすい「クリーンな問い」
クリーンセットアップで使いやすい代表的な「クリーンな問い」を紹介しておきますね
【使いやすい代表的なクリーンな問い】
メタファー)
それは、何のようでしょう?
特徴)
・そのXは、どんな種類のXですか?
・そのXについて、他に何かありますか?
場所)
・そのXは、どこにありますか?
・そのXは、どのあたりにありますか?
前の時間軸)
・Xのすぐ前に、何が起きますか?
・そのXは、どこから来るのでしょう?
後ろの時間軸)
・次に、何が起きますか?
・すると、何がおきますか?
クリーンセットアップ後に③で出てきたことを共有
今回は、初めてのことなので、まず、このクリーンセットアップついて、意図・やり方を説明してから、2人のペアになってこれをやってみます
そして、③で出てきた必要とするサポートや資源(リソース)をメンバーで共有しました
各々のメンバーから出てきた必要とするサポートや資源(リソース)は、、、
・的確なフリ
・進行がヘンな回しをしない(スムーズな流れを希望)
・意見はたくさんほしいが、その意見をまとめる手伝いがほしい
・最後に笑いがあるように。終わりよければすべてよし的な、、、
で、実際にクリーンセットアップを体験してみてどうだったか、、、
メンバーさんからは、自然と「これ、おもしろーーーーい!」「深いっすねぇ、、、」っていう声がもれてました
そして、このクリーンセットアップ、15分くらいのつもりだったんですが、盛り上がりすぎて30分以上やってました、、、^^;;;
でもまぁ、会議メンバーさんも楽しそうだったのでいいか、、、(^o^)
ところで、正直、こういうのってどうなのかな?という思いもありましたが、やっぱり、やってみてよかった!
やってみて、上手くいかなかったら、やめてもいいし、変えてもいいんですもんね
このクリーンセットアップのおかげかどうかは、正確にはわかりませんが、この日の会議で、あらたな取り組みが、ひとつ、決まりました!!
その話は、また、このブログで書きますね
さて、このクリーンセットアップ、しばらくやってみようと思います!!(^o^)v
関連記事
-
-
4月の店長会議~スタッフさんへ全店・店ごとの損益開示スタート!~
先週、4月の店長会議でした 4月の店長会議[/caption] その中で、新たに、ある
-
-
9月の現場会議~その1・研修が継続的でもっと使うためには?~
昨日は、たこ梅の若手スタッフさん中心に運営されている現場会議の日です この現場会議では、事前に、ス
-
-
7月の現場会議~大福帳のリニューアル~
毎月1回、各店の現場のスタッフさんの代表が集まって「現場会議」をやっています 今月、7月の現場会議
-
-
2月の現場会議~出来てないことを出来るようになるためには?「意図、構造、行動への埋め込み」を!~
先週は、各お店の若手スタッフさんが集まる「現場会議」でした そこで話し合われたことのひとつは、これ
-
-
スタッフさんのNVC基礎コース、オンライン受講がスタートしました!
仕事をしていて、結局、一番課題になるのが人と人とのコミュニケーションですよね 同僚や上司部下との関
-
-
ワークショップデザインワークショップはすごかった、、、
先週末、ロバート・フリッツの「創り出す思考」ワークショップなどでお世話になっている田村さんが、ワーク
-
-
事務所スタッフさんの評価項目は事務所スタッフさんがつくります
2008年9月15日のいわゆるリーマンショックを機に、売上だ!利益だ!という経営に対する考え方が私の
-
-
シナリオプランニングのお勉強中、、、
日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです コロナもあって、先行き
-
-
POPで楽しく価値を伝える研修♪2019 Day 1
今年で7年目を迎える「POPで楽しく価値を伝える研修♪」ですが、やっぱり、今年もPOPは1枚も書きま
-
-
たこ梅文庫の図書整理、新しい貸出用の図書目録の制作も完了しました!マンガでわかるコーナーも増えましたよ!!
たこ梅では、スタッフさんに本の貸し出しをやってます その本が並んだ書架が事務所にあるのですが、この