*

「ティール組織」(フレデリック・ラルー 著)を購入!

最近、ホラクラシーという組織が流行ってる(?)というか、話題になっているようです

日本の人事部さんのサイトによると

「ホラクラシー」(holacracy)とは、従来の中央集権型・階層型のヒエラルキー組織に相対する新しい組織形態を示す概念で、階級や上司・部下などのヒエラルキーがいっさい存在しない、真にフラットな組織管理体制を表します。ホラクラシーの下では、意思決定機能が組織全体に拡張・分散され、組織を構成する個人には役職ではなく、各チームでの役割が与えられます。細分化されたチームに、それぞれ最適な意思決定・実行を行わせることで、組織を自律的・自走的に統治していくシステム――それがホラクラシーです。(日本の人事部 ホラクラシー より)

というような組織で、現在、最も進化した組織形態とも言われています

ただ、ホラクラシーのようなヒエラルキーではなく、権限と責任が分散され、その(一般的に比較的小さな)組織単位あるいは個人単位ごとに意思決定し、自律的に統治(という言葉がふさわしいかどうかはおいておいて)されている組織形態は、ホラクラシーだけではなく、他にも種々あるようです

この全体を組織の進化、あるいは、発達と捉えて、どのように組織が進化、発達してきたのか、そして、どこへ行くのか?を様々な組織を観察し分析することにより論じている(らしい/ってまだ読んでないので ^^;;)本が、日本語に翻訳され出版されました

それが、「ティール組織」(フレデリック・ラルー 著)です

「ティール組織」(フレデリック・ラルー 著)

「ティール組織」(フレデリック・ラルー 著)

この本のページをめくると、いきなりカラー刷りの「付録」が目に入ってきました
そこには、「本書における人類のパラダイムと組織の発達段階」というタイトルがついています

人類のパラダイムと組織の発達段階

人類のパラダイムと組織の発達段階

発達段階ごとに色分けされてて、このように書かれています

【人類のパラダイムと組織の発達段階】

進化型・ティール)変化の激しい時代における生命体型組織の時代へ。自主経営(セルフマネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行。

多元型・グリーン)多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織の時代へ。ボトムアップの意思決定。多数のステークホルダー。

達成型・オレンジ)科学技術の発展と、イノベーション、起業家精神の時代へ。「命令と統制」から「予測と統制」。実力主義の誕生。効率的で複雑な階層組織。多国籍企業。

順応型・アンバー)部族社会から、農業、国家、文明、官僚制の時代へ。時間の流れによる因果関係を理解し、計画が可能に。規則、規律、規範による階層構造の誕生。教会や軍隊。

衝動型・レッド)組織生活の最初の形態、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配。マフィア、ギャングなど。自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立。

神秘的・マゼンタ)数百人の人々構成される部族へ拡大。自己と他者の区別が始まるが世界の中心は自分。物事の因果関係への理解が不十分で神秘的。

無色)血縁関係中心の小集団。10数人程度。「自己と他者」「自己と環境」という区別がない。

これって、人の発達段階を組織に適用というか応用している面があるように思えました

発達理論ごとの意識の発達段階対比

発達理論ごとの意識の発達段階対比

それで、ケン・ウィルバーの「進化の構造」を読んでいたときに、意識のスペクトラムという考え方が書かれていて、意識の発達段階を色になぞらえていたのを思い出しました

「進化の構造1,2」(ケン・ウィルバー著)

「進化の構造1,2」(ケン・ウィルバー著)

このティール組織で用いられている「色(カラー)」も、その順番と同じです
これと同じと言うことは、ティール組織の先には、Turquoise → Indigo → Violet → Ultraviolet → Clear Light の組織形態があるということになります(?)

まだ、読んでもいないので、ちょっと先走りすぎですが、こんなことを考えながら、明日、1月26日の金曜日の出張からお供として読んでいこうと思います

昨年から、たこ梅でも、行動探求という発達理論をベースとしたテクノロジーを導入していて、「発達」がこのところの私のマイブームでもあるので楽しく読み進められそうです!(^o^)v

関連記事

利益が見える戦略MQ会計、「数字」が読めるとホントに儲かるんですか?

現場のスタッフさんに役立つ『会計』を探し中です!!

うちのスタッフさん、よう勉強しはります 小阪裕司先生の「わくわく系マーケティング」、松野恵介先生の

記事を読む

「成人発達理論による能力の成長」(加藤洋平 著)

「成人発達理論による能力の成長」(加藤洋平 著)は、組織の発達には必須の本だと思います

平成13年に店を継いで、いろいろあったものの典型的なマーケティングを展開して、売上や利益的には順調に

記事を読む

複雑系入門(井庭崇・福原義久 著)、パターン・ランゲージ(井庭崇 編著)

「複雑系入門 知のフロンティアへの冒険」(井庭崇・福原義久 著)、どうみても、入門じゃないし、、、^^;;;

しばらく、「パターン・ランゲージ 創造的な未来をつくるための言語」(井庭崇 編著)を読んでいて、やっ

記事を読む

行動探求セッション(Action Inquiry)

2021年も「行動探求」セッションを始めます

行動探求(Action Inquiry)とは 日本一古いおでん屋「たこ梅」では、お店として、201

記事を読む

「万物の歴史」(ケン・ウィルバー著)とウィルバーの著書

ウィルバー9冊目、「万物の歴史」(ケン・ウィルバー著)届きましたぁ~!!

先日、今話題の「ティール組織」を読んでから、そこでも登場するケン・ウィルバーがあらためて気になってい

記事を読む

不思議な絵と言葉の書かれたカードを選んでいます

「行動探求入門セミナー(前編)」を たこ梅 本店で開催!学習する組織にスタッフ全員で一歩ずつ踏み出します!

平成20年のリーマンショック! それまで順調だった売上が、そこから右肩下がりに、、、 行動探求入

記事を読む

ミンデル本の10冊目「身体症状に<宇宙の声>を聴く」(アーノルド・ミンデル著)

アーノルド・ミンデルの本、10冊目「身体症状に<宇宙の声>を聴く」に入りました!

5月2日までに、プロセスワーク、プロセス指向心理学の創始者であるアーノルド・ミンデルさんの本を12冊

記事を読む

9月の店長会議です

9月店長会議~会議の中でのファシグラ、行動探求(Action Inquiry)も!~

先日、9月の店長会議でした この日も、いつもの店長会議と同じように、店ごとの前月の報告からスタート

記事を読む

ワクワク系マーケティング実践会の情報誌

「何でたこ梅さんは、ワクワク系マーケティングをやってるんですか?」というお尋ねに対する理由は、、、

小阪裕司先生が提唱されるのが「ワクワク系マーケティング」です この名前を聞くと「ワクワク系?ふざけ

記事を読む

パウル・ティリッヒとジャック・エリュールの神学関係著書

神学関係の書籍を購入(パウル・ティリッヒとジャック・エリュール)した理由

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです 「学習する組織」(ピ

記事を読む

Comment

  1. 板倉 由美子 より:

    てっちゃん、ちょうどティール組織の本を購入して届いたところです。また、シェアできたらうれしいです。

    • ゆみさん
      大阪への新幹線でも読んでいました
      まだ、最初の方なのですが、初めの方は、まず、成人の発達理論をかいつまんで知識として提供している部分があります
      これが、簡潔で私はわかりやすく感じました
      発達理論ベースで書かれているようですね
      現在、第1章で、無色組織からティール・進化型組織までの各段階の概要、特徴を読んだところです
      このあと、実際の組織の事例も出てくると思うので楽しみです
      お互いにシェアできると学びも深まって楽しそうですね!(^o^)

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

25人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑