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りんご?林檎?RINGO?

公開日: 学習・研修&セミナー

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです

この前、全店を休業して、ワークショップをおこないました

どんなワークショップかっていうと、、、

RINGOって、、、

働いていると、「こうしたらどうかな?」「こういうのあるといいのに、、、」って思うことがあると思います
たこ梅のスタッフさんにも、当然、そういうのがあります

ただ、「言ったところで、、、」「(言えるような)立場じゃないし」「アルバイトだから、、、」など、いろいろな理由をつくって言わないことが多いものです
仮に、「〇〇にした方がいいと思います」と言っても、上司に聞いてもらえなかったりとか、、、

たこ梅の場合は、言ったことが実現するかどうかわかりませんが話を聴くことはやってます
それでも、言ってくる人はスタッフさんは少ないのが現実です

もし、自分で考えたことを周りの人がしっかり聴いてくれて、実現できるとしたら、働いていても楽しいんじゃないかと思います

そんな、やり方、プロセス(一般的にアドバイスプロセス、助言プロセスといいます)を総合職社員(いわゆる正社員さん)の中では導入していますが、全社員(たこ梅では、パート、アルバイトという言い方はなく「限定時間社員」さんになります)さんでこれができたら、言いたいことがいい合えるし、やりたいことができる職場に近づいていくんじゃないかと思います

RINGOプロセスのワークショップ

手放す経営ラボラトリーさんというところが、組織をアップデートするDXOというプログラムを提供されています
そのやり方、手順自体は、DXOのテキストとともに無料公開もされていてダウンロードもできます

RINGOプロセスのワークショップが始まります

RINGOプロセスのワークショップが始まります

 

このDXOはいくつかのモジュールになっていますが、その中のひとつであるRINGOプロセスのワークショップをたこ梅で開催していただきました

たこ梅の総合職社員さんで導入している助言プロセスを手放す経営ラボラトリーが、さらに使いやすいように進化させたのがRINGOプロセスということらしいです
りんごを食べるとか、林檎がりにいくプロセスではありません(笑)
もっとも、りんごを食べるように組織に導入したら美味しい体験ができるのかもしれませんが、、、

このRINGOプロセスワークショップの日は、試験期間の学生さんと親族でご不幸のあった方を除いて、みなさん参加いただきました

参加メンバーの思い、考え、意見を書き出してシェアします

参加メンバーの思い、考え、意見を書き出してシェアします

人数が多いので、この日は、7,8人ずつ5つのテーブルに分かれます

ワークショップでは、いくつかの問いにもとづき、各メンバーの思いや考え、意見をポストイットに書き出してシェア、意見を交換したり、そのときの気持ちを汲み取ったりしていきます

テーブルごとのチームで発表してみんなとシェア

テーブルごとのチームで発表してみんなとシェア

そして、テーブルごとに、都度都度、どんな話をしたのかを全体で共有します
そのときも、他のテーブルの参加者から質問や意見がでて、それに答えることで、自分たちのテーブルで起こったことの理解がさらに深まります

困ったときに立ち返るものをつくっていきます

困ったときに立ち返るものをつくっていきます

このRINGOプロセス(助言プロセス、アドバイスプロセス)は、なにかをやりたい!という「意思」のあるメンバーがやりたいことを提案します
そして、関係のあるメンバーに質問や意見を求め、それを受け取ると気づいたことや発見があるので、それらを踏まえて元の提案を修正し、本当にやりたかったら実施します

このワークショップでは、われわれにとって、たこ梅がどんな店でありたいのか、どういうお店にしたいのかという何か意思決定をするときに困ったら立ち返られるものをこのRINGOプロセスで作っていきました

いくつも出た中で、あるメンバーが「自分は、Eaet 縁 JOY! がいいと思います」と意思をたてて、まずは、それをプレゼンテーション
次に、関係メンバー(この場合は全員ですね)からの質問や意見をきいていきました

最後に、それらの質問や意見で意思をたてたメンバーが気づいたことを盛り込んで「これでいきます!」と意思決定していました

RINGOプロセスのこれから

一緒に、よりよいお店をつくっていくためにこれだけのメンバーが集まってくれたことに関謝しています
そして、このみんなのエネルギーをよりよいお店づくりに生かしていくためにも、このRINGOプロセスは有効だろうと思います

参加者全員で記念撮影

参加者全員で記念撮影

とはいえ、一回ワークショップを開いたからすぐにできる!ってものでもないと私は思っています

このあと、何人かの限定時間社員(いわゆるパート、アルバイト)さんにワークショップの感想をききました

店舗や事務所、製造部など就業場所が物理的に違う、仕込みとホール業務など働く時間帯が異なるスタッフさんが大勢いらっしゃいます
共通していたのは、普段、会わない、会えないスタッフさんと実際に会えて、話せて楽しかった!!というものです
さらに、ワークショップでは、お互いのことを分かり合うというう要素があって、そのおかげか、聞いてもらえたとか、ちょっと分かり合えたとかで嬉しかったという声です

まずは、知り合う、そして、分かり合うところからということだと思います
RINGOプロセスの中身である、意思のある人がやりたいことを表明して、周りの意見をきいて意思決定して進めるという部分についは、ほとんど理解されていませんでした(笑)
感想を聞いたスタッフさんは、今のところ全員、コミュニケーションがよくなるワークショップという理解をしているようです
あながち間違ってはいないし、大事な部分ではあります

これから、実際の仕事のなかで取り入れていって、自分で決められる!という自由を体験していってもらえるように調えていくのが私の仕事なのだろうと思います

地道な活動になりますが、がんばりますね!!

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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