行動探求とNVC(非暴力的コミュニケーション)は相性がいい!!
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NVC, 行動探求・メンタルモデル, 成長・発達, 学習・研修&セミナー, 学習する組織, 気になる本
平成20年9月のリーマンショックを機に、いくら自分たちが、いわゆる努力やがんばっても、とんでもないことは起きるし、それで、自分たちが迷惑を被る、、、ってことに気づきました
そして、そういうことがやってきても向き合えるため、ピーター・M・センゲ博士が提唱する学習する組織にしよう!って決めたのが、平成22年4月です
まぁ、これは、私(てっちゃん)が、勝手に決めたんですけどね、、、^^;;;
行動探求(Action Inquiry)の導入
それから、いろんな研修をスタッフさんに受けてもらったり、それを現場で実践してもらったりしながら取り組んでいます
そして、今年の3月からは、学習する組織を構築するには、これがいい!!と言われている成人発達理論をベースにした個人と組織の発達を促すビル・トルバート博士の行動探求(Action Inquiry)を導入すべく、まずは、正社員さんに入門セミナーを受講していただきました
その行動探求入門セミナーの様子はコチラのブログを見てね!
→ 行動探求入門セミナー(前編)
→ 行動探求入門セミナー(後編)
その後、月1回、個別に正社員さんと私とで、行動探求でよく使う「会話のふりかえりシート」と「難しい会話のマトリックス」というツールを使って、普段、上手く行かなかった出来事を探求する時間をとっています
ここでは、上手く行かなかった出来事の会話を「会話のふりかえりシート」に書いても持ってきます
そして、私と一緒に、「難しい会話のマトリックス」を作成し、行動の前提や意図、注意を向けていた部分、枠組みを見つけ、さらに、新しい枠組みを設定し、新しい行動を取っていけるようにしていきます
10月からは、この「難しい会話のマトリックス」を正社員さん同士で、作成してもらい、それを私との時間に持ってきてもらっています
いざ、自分たちで作成するとなると、うまく、前提や枠組みみつからなかったりすることも、しばしばで、結構、苦闘しているようです
ただ、これを繰り返す中で、自分の中にある普段気づかない前提、枠組みに気づき、成長や発達が促進されていきます
NVC(非暴力的コミュニケーション)の導入
3年近く前になりますが、たこ梅 分店の和本店長と一緒に、2日間のNVC(非暴力的コミュニケーション)のワークショップに参加しました
もちろん、「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(マーシャル・B・ローゼンバーグ 著)という本も読みました
スタッフさんに家族や友人、職場での人間関係のことで相談を受けたとき、このNVCの基本的な使い方の手順をお伝えして、相手にどのように話をすればいいか、伝えればいいかを一緒に考えた事が数回かあります
ちなみに、こんな手順なんですけどね
【NVCの基本的な手順のひとつ】
~「自分がどうであるか」を評価せずに明確に表現する~
1)自分の具体的な行動を「観察」する?
2)自分は、観察した事柄にどんな「感情」をいだいているか?
3)そんな感情をもつのは、自分が何を「必要」としているからか?
または、どんな「価値」を大切にしているからか?
4)自分が「要求」する本当にしてほしい具体的な行動はなにか?
私も、NVCの本を読んで、基礎のコースを受講しただけななので、NVCは正直、あんまり詳しくありません
でも、受けた相談で、一緒に考えた伝え方をスタッフさんが実践してくれたんですが、驚いたのは、例外なく、関係性がよくなるという効果があったこと!!
「NVCって、すげーーーーー!!!」って思いました
それで、今年の4月から、順次、スタッフさんにNVCの基礎のオンライン講座を受講していただいています
これまで、6人のスタッフさんが受講し、今月から、また、2人のスタッフさんが受講されます
行動探求とNVC(非暴力的コミュニケーション)は相性がいい
私がスタッフさんと、行動探求の「難しい会話のマトリックス」を作成するとき、特に、スタッフさんが取った行動の枠組みや前提をみつける時に、NVCの考え方を使うと上手く行く事が多いってことを何度もスタッフさんと行動探求する中で、なんとなく気づいていました
どういう風にNVCを行動探求の中で使うかというと、、、
【行動探求でのNVCの考え方を使うひとつの方法】
スタッフさんの枠組みや前提は、実際に取った行動から見つけています
そのとき、その行動を取ったときの「感情」にフォーカスしてもらいます
そして、その感情をラベル化(しっくり来る言葉で言語化)してもらいます
これ、経験しないとわかりづらいのですが、感情がラベル化できると、「スッキリ」というか、すーっ!となって、そこから起きた出来事を観察すると、何が枠組みなのか?前提だったのか?が非常に見つけやすいのです
また、出来事のどの部分が「結果」で、どこが「行動」に当たるのかも、より明確に切り分けやすくなります
まぁ、それで、こんな風にNVCのスキルも活用しながら、スタッフさんとの行動探求をやっていました
そして、この12月からNVCの基礎オンライン講座を受講する予定のスタッフさんと行動探求やっていました
そうしたら、そのスタッフさんが、、、
「いやぁ~、今回、これ(難しい会話のマトリックス)を書くのが難しかったです、、、(空欄あり)
でも、○○さん(NVC基礎講座受講済み)が、『NVC受けたら、行動探求するのむっちゃやりやすくなるよ!』って言ってはりました
わたしも、今回の講座受けて、そうなったら嬉しいんですけど!」
って、私に話しかけたんです
この時、心の中では、
「うそーーーー!ほんまーーーーー!!やっぱり、NVCと行動探求は相性ええんやーーーー!
やったーーーーーーっ!!」
って思ってました(笑)
もっとも、表面上は、
「あ、○○さん、そう言ってたんだ!うん、私もそう思うよ、、、
私も、スタッフさんと行動探求するときに、NVCのスキルや考え方をちょくちょく使うし、、、」
なんて話してましたけど!(笑)
私だけでなく、実際にNVCを学んだスタッフさんが、実感として行動探求をやりやすくなっている!のを感じている
行動探求も、NVCも、各々パワフルなテクノロジーでありスキルでもあります(余談ですが、おそらく哲学でもあるように思いますが)
そして、この行動探求とNVCを組み合わせて使うと、どうも、相乗効果が発揮され、さらにパワフルになる!ように思います
(今回のことや私が使っている程度ではなく、、、はるかに、、、)
行動探求とNVCを両方すすめていくとどうなるのか?
お店で実践しながら、このことも探求し、少しでも学習する組織の度合いを高めていこうと思います!!
がんばりますねーーーーーーーーーーーー!!(^o^)v
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