*

大手スーパーのオーガニック商品棚縮小で気づいた「思い込み」「意識・無意識の前提」

公開日: お客さま関係性

1年くらい前にできた大手スーパーのショッピングモールに、奥さんのお供で買い物にいきました
そこで気づいたことがあったんです
それは、、、

オーガニックの棚が半減

スーパー部門にいって、食料品を買っていました
奥さんが、オーガニックのシリアルを買いたいというので、一緒にそのコーナーへ、、、

大手スーパーのオーガニックの棚

大手スーパーのオーガニックの棚

私は、普段、ここで買い物をしないし、どこに何があるかも意識がうすいので、気づかなかったんですが、奥さんによると、、、

「オーガニックの棚が、半分になってる!!」

おそらく、オーガニックの商品があまり売れないので、棚が減らされたのでしょう
ちなみに、探していたオーガニックシリアルは、なくなっていました
いわゆる「棚落ち」なんでしょう

POS管理の効果と限界

このとき、あらためて気づいた、、、というか実感したことがあります

まわりを見回すとたくさんのお客さんです
きっと、売上もすごいんだろうと思います
(もっとも、スーパーさんの目標に対して、どうなのかは、私にはわかりませんが、、、)

もちろん、大手スーパーさんなので、徹底したPOS管理がされているはず
だから、売れない商品は棚落ちし、売れている商品は、フェースが増えたり、バリエーションを増やしたりされているのだと思います

うちの奥さんが欲しかった商品群であるオーガニックは、イマイチだったのでしょうね
それで、フェースが半減されていた、、、

これって、お客さんのリアルなニーズに基づいているので、とっても、効果的だと思います
ただ、同時に、あくまで、顕在ニーズに対して、効果的であると思います

お客さんの潜在ニーズ、つまり、まだ、気づいていない!意識すらしていない!顕在化されていないニーズには、POPシステムは、全く答えることが出来ません
これが、POS管理の限界なんでしょうね

POS管理が生み出す「思い込み」「意識・無意識の前提」

とはいえ、これは、POS管理の限界、、、というより、「POSがあれば、販売を最大化できる!効率化できる!」という『思い込み』『意識・無意識の前提』が生まれているのです

実際のところ、POSは、とっても有効なツールです
ただ、すでに生じた「結果」を示しているだけであることを認識して、どうありたいか!どうなっていきたいか!!を指し示すものではなく、当然、そこに立って考えられるツールではないことを分かって使えばいいのだろうと思います (^o^)

POSが悪いわけじゃなく、人が、「POSがあれば、販売を最大化できる!効率化できる!」と思い込み、POSの可能性を制限しているとも言えます
確かにPOSは、どうありたいか!どうなっていきたいか!を指し示しはしませんが、どうありたいか!どうなっていきたいか!を目指して取った行動が望ましい結果を生み出しているかどうかは、POSを見れば的確にわかります
そして、うまくいってなければ、行動を修正していく!という指標としてPOSを活用することも可能なのですから、、、

中小零細企業、個人商店のマーケティングは、、、

ところで、資金がたくさんある大手スーパーさんは、こうやって、POSで売上最大化を目指して、効率的なマーケティングをどんどんしてもらったらいいと思います
一店舗あたり数万点?数十万点?もの商品を管理するのは、現実的にPOSなしではムリでしょうしね、、、

一方、われわれのような中小零細企業や個人商店は、何が売れているか?ではなく、お客さまの行動を観察し、お客さまという「人にフォーカス」します
そして、今は、まだ、お客さまが気づいていないけれど、気づいたときには、
「そうそう!ありがとう!!こういうのが欲しかったんだよ!!」
って言っていただけるような商品やサービスをその価値や意味とともに送り届けていくことが、われわれのなすべきマーケティングではないか、、、と改めて実感しました
あ!もちろん、可能であれば、POS管理して、その行動の結果を測定していくのも、OKというか、大事なことですよ

錫貯金の発案者である前保さん

錫貯金の発案者である前保さん

われわれ(中小零細企業・個人商店)のマーケティングの例でいうと、例えば、先日、このブログで紹介した「錫貯金」もそうだと思います
新梅田食道街 たこ梅 北店の前保さんが、錫貯金を考案して具現化するまで、こんなものこの世に存在しませんでした
そして、「錫貯金やって!!」という人も、存在しませんでした

錫貯金の話はコチラのブログを見て下さいね!
「私、錫貯金で、錫の上燗コップをゲットしました!!」というお客さまが誕生です

それが、錫貯金をお知らせすると、20名以上のお客さまが、楽しそうに錫貯金してくださっていて、お二人が、先日、錫貯金コンプリートで、錫の上燗コップを手にされています

たこ梅も、美味しい、接客サービスなどがきちんとしているのは、さらに磨きをかけながら、スタッフさんとともに、お客さまという「人にフォーカス」して、その潜在ニーズを掘り起こし、価値と意味を伝えて、お客さまに喜んでいただき、選ばれる店となっていくようがんばりますね!!(^o^)v

関連記事

東京からの出張のお客さまの声を看板にしました! 「大阪のおでんはホントにうまいなぁ」

お客さまの声って気づきがいっぱい!まるで、「宝もの」ですね!!

お店、会社って、お客さまを集めたい!いっぱり売りたい!!って考えてますよね (まぁ、中には、社会貢

記事を読む

白鹿さんと5月のお客さま感謝企画の打合せ

5月のお客さま感謝企画、白鹿さんと打ち合わせしています

毎月、たこ梅では、お客さま感謝の企画をなんかやってます 4月は、入社や異動の季節です

記事を読む

たこ梅の面々が登場する「七福神宝船図 2019年版」

いい初夢が見られる「七福神宝船図 2019」をお店でお配りしてます!

もう、いーくつ寝ると、お正月ぅ~♪ 、、、くらいに新年が近づいてきました たこ梅を大事にして

記事を読む

新梅田食道街 たこ梅 北店の錫の上燗コップ収納棚

これって、えこひいき!?錫の上燗コップお預かりサービスが始まった!!

お店自体は、170年くらい前からやってます 江戸時代の後期、坂本龍馬が小学2年生か、3年生あたりか

記事を読む

今年も、新酒の酒粕が蔵元より届きました!

今年も新酒の酒粕が届きました!12月1日からのプレゼント準備にはいります!!

昨日、エエかおりするアレ!届きましたよ そう、12月からのアレが、、、 新酒の酒粕が届きました!

記事を読む

大人の遠足第2弾「酒蔵見学」の打合せ中です

大人の遠足第2弾「ホンマに旨い『酒』を知り隊」の酒蔵見学打合せやってます!

昨日、この冬一番の寒波が、日本列島に襲来、、、 大阪市内でも、小雪がチラつきました 首都圏では、

記事を読む

お手紙(ニューズレター)の封筒詰め作業です

大事なお客さまへのお手紙(ニューズレター)の発送準備が佳境です!!

たこ梅の大事なお客さまに、3ヶ月ごとに、近況や出来事、季節の関東煮(かんとだき/おでん)、ちょっとお

記事を読む

たこ梅本店の和田店長と店長面談

道頓堀 たこ梅 本店の和田店長と店長面談のテーマは「えこひいき」です

毎月、月の後半に、その月の状況、そして、来月にお店をどうやっていくかを店長さんと話し合う店長面談をや

記事を読む

うずら卵のはいった小桜を試食です

桜?春の関東煮(かんとだき/おでん)準備中!お店でお花見!???

明日は、3月3日、桃の節句ですね ただ、お店では、もう、桜です! って、早咲きの川津桜、、、とか

記事を読む

冬の部活「酒蔵見学」の最終打合せ

冬の部活「ホンマに旨い酒捜査班」の最終打合せ完了!あとは捜査を待つのみ!!

先月、えべっさんの残り福の日(1月11日)、西宮の白鹿さんへうかがって、醸造の研究部門の方も交え、冬

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

26人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑