成人の発達理論を知りたい!「なぜ部下とうまくいかないのか」(加藤洋平 著)を読みました!
やっと、ロバート・キーガン、リサ・ラスコー・レイヒー 著の「なぜ人と組織は変われないのか」を読み終えました
この本のことは、別のブログ記事に書いていますので、時間が合ったら見て下さいね!
→「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)は、アカン、面白すぎる、、、
そこには、人の発達段階が大きくかかわっている!
それを突破する実践の中で培ってきたひとつの方法論が、「なぜ人と組織は変われないのか」の中で、実例を紹介しながら展開されています
そのスキルの方は、なるほど!!ってよくわかった(からといって私が使える!のとは違いますが、、、^^;;;)ら、どうしても、気になるのが、成人の発達理論そのものです
ただ、「難しそうやなぁ、、、」と思ってたら、わかりやすそうな本を発見したので読んでみました
「なぜ部下とうまくいかないのか」(加藤洋平 著)は物語仕立てで読みやすい!
その本というのが、コレです!
ロバート・キーガン博士、リサ・ラスコー・レイヒー博士、そして、成人の発達理論の大家(というか最大の権威といっていいと思いますが)オットー・ラスキー博士のもとで、発達理論を学ばれた加藤洋平さんが出版された「なぜ部下とうまくいかないのか」です
本自体は、難しい成人の発達理論の解説、、、ではなく、メーカーに勤める課長と彼と出会い彼のメンターとなる発達理論をまなんだ人物との対話形式でなりたっている読み物仕立てです
課長が自分の人事評価や部下の成長について悩みをメンターの助けを借りて、発達理論の側面から観察するようになります
そして、自分自身はメンターのコーチングを受けながら、部下に関わっていく中で、成長していく!というストーリー
この物語の中で、成人の発達理論のメカニズム、特徴などが、登場人物の行動の変化を材料にして語られるので、わかりやすく理解できていきます
成人の5つの発達段階
巻末には、成人の発達段階をまとめた資料ページもあって、読み終わってから、全体を俯瞰して、インプットできる工夫もされています
5つの発達段階の現れ方や特徴などは、この本(物語)を読み進める中で、より具体的に、、、というか、実感を持って感じられます
ただ、私自身の覚書も兼ねて、巻末の5つの発達段階をまとめて紹介しておきますね
それと、大事に感じた言葉も記載しておこうと思います
【成人の5つの発達段階】
発達段階1 具体的試行段階
・言葉を獲得したての子どもに見られる
・すべての成人はこの段階を超えているといえる
・具体的な事物を頭に思い浮かべて思考できる
・形のない抽象的な概念を扱うことはできない
発達段階2 道具主義的段階(利己的段階)
・成人の10%に見られる
・極めて自己中心的な認識の枠組みを持っている
・自分の関心事項や欲求を満たすことに焦点が当てられている
・他者の感情や思考を理解することが難しい
・自らの関心事項や欲求を満たすために、他者を道具のようにみなす
・他者の視点を考慮することが発達段階3への課題
発達段階3 他者依存段階(慣習的段階)
・成人の70%に見られる
・組織や集団に従属し、他者に依存する形で意志決定をする
・自らの意志決定基準をもっておらず「会社のきまりで」「上司がこういってるので」などという言葉を多用する傾向
・他者(組織や社会を含む)の基準によって自分の行動が規定される
・組織や社会のきまりごとに従順
発達段階4 自己主導段階
・成人の約20%に見られる
・自分なりの価値観や意志決定基準を設けることができる
・自立的に行動できるようになる
・自己成長に強い関心があったり、自分の意見を明確に主張したりする
発達段階5 自己変容・相互発達段階
・この段階に到達している成人は1%未満
・自分の価値観や意見にとらわれることなく、多様な価値観・意見などをを汲み取りながら的確に意志決定できる
・自らの成長に強い関心を示すことはなく、他者の成長に意識のベクトルが向かう
・部下を育てるのに適した段階
・他者が成長することによって、自らも成長するという認識(相互発達)がある
・他者と価値観や意見を共有し合いながら、コミュニケーションを図る
主体・客体理論
人間の意識の成長・発達は「主体から客体へ移行する連続的なプロセスである」
ピアジェ効果
無理に成長・発達を促そうとすると、どこかで成長が止まってしまうことを示す概念
発達範囲
人は複数の発達段階またがる「発達範囲」を持っている
おかれている状況や文脈が変わると、発達段階が高くなったり、低くなったりする
役割が変化することによって、意識段階が変化する
体調や感情状態でも、意識段階が変化することがある
意識の重心
状況や感情状態が変わると、「重心」を中心としながら揺れ動くように意識段階が変化する
意識の重心を中心として、状況や文脈、感情状態や役割などの変化に応じて、発達範囲の中で意識段階は動く
感情客体化
自分がどんな感情状態にいるのか把握出来ない時は、自分が感情と一体化している(感情に支配されている)
感情と同一化するのではなく、感情と距離を置き、感情と「脱同一化」することをいう
そのための方法としては、他社から「二人称」の視点を養う問いかけをしてもらう、意識を別の場所(例えば足の裏)に持っていくなどがある
この成人の発達理論ですが、たこ梅もそうですが、スタッフさんと、スタッフさん同士が、ともに協同的に仕事をすすめます
その中において、自分の発達段階を知っていたり、相手の発達段階を知ることで、より、お互いにとって、成長し合える、学び会える関わりをもつことができるのではないか?
私は、そのように感じていて、もう少し、この成人の発達理論を学んで、仕事の中で、スタッフさんと自らの成長ために活用していこう!そう決めました
それに、この本の中にも、私が目指す「学習する組織」とのかかわりも出来てました
「実は、段階5の人は、優れた「システム思考(複眼的思考)」を持ち合わせています。そのため、彼らは、相反することから逃げるのではなく、対極にあるものを統合させるような働きかけができるのです。」と、、、
楽しく、がんばりますねーーーーー!!(^o^)v
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