*

5月3,4日アーノルド・ミンデル、エイミー・ミンデル夫妻による「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」セミナーに行ってきました

平成20年8月のリーマンショック以後、順調だった経営が、急激に右肩下がりに、、、
(そのおかげで、今が私があるんですけど!:笑)

学習する組織をスタートにプロセスワークに関心を持つまでの経緯

その売り上げがどんどん下がる中、これまでのマーケティングのやり方ではムリなんじゃないか?と感じ、いろいろ探して出会ったのが、ピーター・センゲ博士の提唱する「学習する組織」という考え方でした
そして、「たこ梅を学習する組織にする!」って、平成22年4月に勝手に決めました
というのも、学習する組織になったら、それこそ、リーマンショックや新型インフルエンザ、地震(東北も大分の地震もまだなく、神戸の地震が強く記憶に残っていた頃です)があったって、それこそ乗り越えていける組織になり、「百年後も、たこ梅はある!」って思ったから、、、

その後は、「どうやったら、学習する組織になるんやろう、、、」と思いつつ、会議から会社をかえる!という大阪にあるチーム経営さんにお願いして、5ヶ月にわたり会議ファシリテーションの研修をしてもらったり、ロバート・K・グリーンリーフのいうサーバントリーダーシップが、学習する組織のリーダーの発揮するリーダーシップに近いんじゃないか?って思うと、そっから、なぜか、コーチングを勉強したり、、、

今も、毎月、10人以上のスタッフさんとコーチングをするようになりました

コーチングの中で生まれた仕組みをもつ たこ梅 北店の大西さん

コーチングの中で生まれた仕組みをもつ たこ梅 北店の大西さん

写真は、大西さんとコーチングをしたときで、その中から、新しい取り組みの仕組みが生まれた時です

会議も、スタッフさんが持ち回りで、進行役、書記役をして会議メモを書きながらすすめられています
会議メモを書きながら、進行役さんが、しっかりすすめてくれると会議が、すごくスムーズだし、思ってもみないアイデアがうまれたりするようになってきました

たこ梅若手スタッフ中心の2月の「現場会議」です

たこ梅若手スタッフ中心の2月の「現場会議」です(こんな感じで会議やってます)

ちなみに、会議メンバーは、全員、チーム経営の会議ファシリテーション研修を受けています
というか、受けてからでないと会議に参加できないことになっているのです

もちろん、学習する組織には、まだまだですが、さらに、、、っていろいろやる中で、昨年の秋、システムコーチングの基礎コースを受講しました

システム・コーチング「ORSC基礎コース」のリーダーお二人と記念撮影 左から、ゆりさん、てっちゃん、ちえみさん

システム・コーチング「ORSC基礎コース」のリーダーお二人と記念撮影
左から、ゆりさん、てっちゃん、ちえみさん

そのテキストの中に「アーノルド・ミンデル」という名前が何度も出てきました
私は、アーノルド・ミンデルさんのことまったく存じ上げなかったので、早速、Googleで検索です
そして、さらに、本を読んでみました
本を読んだ話は、コチラのブログをご覧下さいね!
→ アーノルド・ミンデル、エイミー・ミンデルの本、15冊目「クリエイティブ・プロセスワーク」を読み始めました
そこで、アーノルド・ミンデルさんが創始されたプロセスワーク、プロセス指向心理学というものを知ったんです

宣言したアーノルド・ミンデルの本12冊読了です!

アーノルド・ミンデルさんの本12冊読了です!

本を読む中で、「(プロセス指向心理学の専門家になる気は全然ないけど)これって、ファシリテーションとかコーチングに、めっちゃ、使えるんちゃう?会議でも、ごっつ、有効に働く気がする!!」って感じました
って、思うと不思議なもので、当の「アーノルド・ミンデルさんがゴールデンウィークに来日してセミナーします!」っていう記事が、フェースブックに流れてきました
ついでに、「今週中だと早割です!」みたいなお知らせでした

これ、、、「行け!!!」ってことですよね(笑)
そっこー、申し込んで、5月3,4日の「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」セミナーに行くことにしました

「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」セミナーに参加しようと思った理由(わけ)

もうちょっと、セミナーに参加しようと思った理由をくわしく書いておきますね
「いや、もう十分!」ってかたは、読み飛ばして、次のセミナー編のほうにいってください(^o^)

セミナータイトルに「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」とありますが、このプロセスワークでは、葛藤や対立の解決に効果がある!という側面があります
解決する!といっても、対立している事象レベルでは、解決できないことがほとんどです
それが、プロセスワークをすることで、対立しているお互い、そして、そこに関わっている人たちが、ある瞬間、相手の苦しみ、つらさ、怒りを相手と同じように感取れる場が生まれます
さらに、次に向かう解決策、あるいは、ヒントが、自然に生まれる、湧き上がってきます

仕事って、いろんなこと、やり方や人間関係、信じる方向性など、ぶつかることがしょっちゅうです
というか、ぶつかって、それを乗り越えていく!から、新たな成長になるともいえます
そんな衝突、葛藤の解決に「プロセスワークが使える!」って思ったのが理由のひとつ!

そして、そのプロセスワーカー(プロセスワークをする人、ファシリテーとする人)のあり方と細かいスキルって、コーチングやファシリテーション、もっというと、人と関わることには、おもいっきり有効だ!というのが、もう、ひとつの理由です

ただ、それ以上の理由があって、今書いた2つの理由は「プロセスワーク」というものがもつ有効性だったりします
それだけだったら、プロセスワークを学べばいいんですよね
ちゃんと、そういうのを教えてくれる立派な機関「日本プロセスワークセンター」さんもあります

私は、プロセスワークそのものにも関心がありますが、それ以上に、プロセスワークを創始したアーノルド・ミンデルさんが、どういう「あり方」でその場にいて、どんな「場」をつくるのか!!
それを自分の目で見て、肌で感じたかったんです

で、ちょっと、失礼なんですが、77歳とご高齢で、いっちゃーなんですが、「会えるうちに会っとこ!」って思ったんです
それで、ゴールデンウィークで世間が連休であるにも関わらず、今回の2日間のセミナーに参加することに決めたんです

アーノルド・ミンデル、エイミー・ミンデル夫妻の「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」セミナーに参加です

初日も、二日目も、墨田区役所に併設された「すみだリバーサイドホール」というところ
たこ梅がお出ししているアサヒビールさんの本社の隣です

会場となった「すみだリバーサイドホール」方面を臨んで

会場となった「すみだリバーサイドホール」方面を臨んで

初日は、「721フォーラム」というスキルというかテクノロジーを紹介されて、個人のワークとして実際にやってみます
内容については、私自身が、初級者にいたらない初心者以前の「初めて参加しました!」人なので、誤って伝えてもいけないと思いますので省きます
ただ、自分でやってみて感じたこと、気づいたことを書きますね

アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんのセミナー風景

アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんのセミナー風景

自分が困っていること、困っている相手を「困ったなぁ~」って考えていても、何にもうまく行きません
せいぜい、やり過ごす!見ないことにする!逃げ出す!威圧的な態度で相手にプレッシャーをかける!とかとか、、、
その場はなんとか上手くいったように見えても、問題を先送りしたり、違う問題を生じさせるだけです

「721フォーラム」をアニメで説明するアーノルド・ミンデルさんとエイミー・ミンデルさん

「721フォーラム」をアニメで説明するアーノルド・ミンデルさんとエイミー・ミンデルさん

「721フォーラム」というのは、
「現実」→「ドリームボディー」(現実と思っていることがやって来る手前の次元)→「エッセンス」(普遍的にあるけど気づけない本質的な次元」
という3つのレベルに、順番にアクセスしく中で、解決策が現れてくる!わき上がってくる!ポーーンとでてくる!ものです
(上手く伝わらないと思いますが、すみません、、、今の私には、これが精一杯です、、、)

自分でもそういう体験をしましたし、デモンストレーションとして、参加者のおひとりが生のテーマでミンデル夫妻のファシリテーションのもと、「721フォーラム」をやる中で、ありえへん解決策が、それこそ、スッと降りてくるのを見ました
いくらアタマがよくても、あんな解決策って、出てきません!
基本、頭の中にあるような程度の解決策ではないんです
って、「何、言ってるの?」って思いますよね
上手く表現できないので、ながながと書いていますが、それくらいスゴイものが出てくるということなんです!
(、、、くらいで、理解しておいて下さい!私の力量不足で伝えきれず申し訳ありません)

そして、2日目は、この「721フォーラム」をグループでやるとどうなるか?
グループでやるプロセスワークである「ワールドワーク」というものと組み合わせて「721フォーラム」をやってみるわけです

ところで、ワールドワークに興味をもたれたら、そのものずばりの「ワールドワーク」と「ディープ・デモクラシー」(いずれもアーノルド・ミンデル著)という本がおすすめです

ワールドワーク、ディープ・デモクラシー(いずれもアーノルド・ミンデル著)

ワールドワーク、ディープ・デモクラシー(いずれもアーノルド・ミンデル著)

アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんがガイドをされ、その場で手を上げた数名のメンバーが前に出ます
そして、生のテーマで、721フォーラムのワールドワーク版をデモンストレーションです

721フォーラムのワールドワーク版のデモンストレーション ミンデル夫妻がガイドをされています

721フォーラムのワールドワーク版のデモンストレーション
ミンデル夫妻がガイドをされています

その場から、立ち現れてくる物をつぶさに観察する冷静さと共感する愛のある優しさ

前日の個人の721フォーラムの時のデモ、そして、721フォーラムのワールドワーク版のデモンストレーションでのアーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんのかかわりを見ていて、感じたことがあります
この場を創っているのは、もちろん、参加メンバーの人々なのですが、これをこうあらしめている大きな要因は、アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんの「あり方」と「観察」そして「関わり方」なんだと思います

その人、その場から出てくるもの、言葉、態度などをすべて共感し受け取る「あり方」、、、
これが、本にも何度も登場した「Compassion=慈悲」なんだと頭でなく、お腹の辺りでわかりました
単に優しいだけでなく、包み込む、いて大丈夫なんだよ!と安心できる力強さも感じました

そして、同時に、参加者本人は気づかない態度、表情、声の変化やその場になにが現れているか、その手前、何が現れようとしているか、までを冷静に観察する立ち位置と観る目、、、
場にいながら、同時に、場の外からも見ているという、これが本当の「観察」なんだ!と驚きを覚えました

この「あり方」と「観察」から、あの場での「関わり方」になっていくんだと感じました

さらに、スゴイ!って思ったのが、参加者席から見ていて、これら「あり方」「観察」「関わり方」をやっている!のでなく、自然と「そのようになってる」感じなのです
それをそのようにやっているのが、単に、そのように生きているだけに見えるんです

そんなデモンストレーションのあと、4,5人のグループにわかれて、やってみましたが、私は、メッチャ、頭で考えてました(笑)
その時配られた、インストラクションガイドを読みながら、、、
ただ、やってる中で、身体にまかせると、普段と違った感覚になり、そこから、あるいは、さらにその向こうの中から出てこようとするものにまかせる!感覚にさわった(程度ですけど、、、^^;;;)感じを受けました

書いているとなんか陳腐になるので、自分でもイヤなんですが、とっても、スゴイ!というか発見だらけでメッチャ面白い二日間でした!!

アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんと記念撮影しましたよ!

もちろん、アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんと記念撮影しましたよ!

アーノルド・ミンデルさんと記念撮影です

アーノルド・ミンデルさんと記念撮影です

エイミー・ミンデルさんと記念撮影です

エイミー・ミンデルさんと記念撮影です

これが、ないとね!!(笑)
そして、ミンデル夫妻の本、この日までに15冊読んだわけだし、各々、「これだ!」っていう本を持参して、サインもいただきました

左から)メタスキル(エイミー・ミンデル著)、ドリーム・ボディ(アーノルド・ミンデル著)

左から)メタスキル(エイミー・ミンデル著)、ドリーム・ボディ(アーノルド・ミンデル著)

著書へサインいただきました 左)メタスキルにエイミー・ミンデルさんのサイン 右)ドリーム・ボディにアーノルド・ミンデルさんのサイン

著書へサインいただきました
左)メタスキルにエイミー・ミンデルさんのサイン
右)ドリーム・ボディにアーノルド・ミンデルさんのサイン

ところで、少し前に、アーノルド・ミンデルさん、エイミー・ミンデルさんの「あり方」「観察」「関わり方」について書きましたよね
どうして、普通の人とちがった風にできるのか? そうなってるのか?っていうのは、何かしらのスキルを使うとき、スキルを使う手前、Feeling Attitude(スキルを使うときの感情と態度、あるいは、感情の態度)といわれるものから生まれる「メタスキル」が、多くの人と異なるからだと思います

なんか、よく、わからない説明でしょ?
詳しくは、エイミー・ミンデルさんの「メタスキル」を読んでいただくのが一番いいと思います

このメタスキル、人とかかわるのであれば、絶対(と言っていいと思います)に役立つものです
というか、これがしっかり出来ていれば、なにも怖れる物はないとすら思います

長くなりましたが、今回の「葛藤解決と平和のためのプロセスワーク」の話を終わりたいと思います
ただ、これが終わりではなく、現場で学んだことを生かす始まりですね!!
今日も、学びを一個でも生かして、がんばります!(^o^)v

関連記事

8月の現場会議

8月のワクワク勉強会と現場会議~やっぱり相乗効果がスゴイ!~

毎月1回、若手スタッフさんを中心とした現場会議を開催しています いわゆる「定例会議」というやつです

記事を読む

「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(マーシャル・B・ローゼンバーグ 著)をプレゼント

オンラインでの連続8回のNVC基礎講座、第1回を金田さん、深澤さんが受講です!

起きた出来事をきちんと受け取って向き合うためには、まず、自分がその出来事をどのように捉えているのかを

記事を読む

発表後に参加者からの質問に答える和田店長

ワクワク系マーケティング実践講座2019 最終講です!和田店長も実践事例を発表です

今年の5月から、道頓堀 たこ梅本店の和田店長が、全5回のワクワク系マーケティング実践講座2019に新

記事を読む

会議の各テーマについて納得いく結論が得られて笑顔に

1月の山添村の野菜部 後編~畑作業の後は古民家の和室で会議です~

この前、今年最初の1月の野菜部で、奈良の山添村にある自然農法畑にスタッフさんと行っていました

記事を読む

7月の現場会議です

7月の現場会議~会議ファシリテーションの講座で学んだことを実践~

この前、たこ梅の若手スタッフさん中心の現場会議がありました たこ梅の公式定例会議は、この現場会議と

記事を読む

和田店長、多比羅店長、MG研修中です

和田店長、多比羅店長、2日間のMG研修に参加です!

よく、スタッフさんに「経営者になったつもりで考えて行動しろ!」っていう経営者の方をちょくちょく見かけ

記事を読む

11月の現場会議

11月の現場会議~スタッフさんが自分たちですすめています~

この前、11月の現場会議をやってました 実は、この日、別件があって、私は、現場会議に1時間半く

記事を読む

足踏板に乗ってます!かなり痛い!!

12月の店長会議~官足法足踏板「ウォークマットⅡ」に乗ってます!?痛たたたっ、、、~

昨日は、12月の店長会議でした 各店から店長さん、SA(スタッフアテンダント)さんが集まっての会議

記事を読む

ブログを書ける理由、書けない理由の親和図を作成中

10月の現場会議の中で気づいた私(てっちゃん)の重要な仕事とは?!

この前、たこ梅の若手スタッフさんが中心になってやってる現場会議でした この日も、いろんな議題が出ま

記事を読む

3人で、勉強会後の「ふりかえり」です

12月の「これからのリーダーシップ勉強会」にスタッフさんと行ってきました!

たこ梅は、「関東煮(かんとだき/おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋®です 170年以上前から、、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

23人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑