*

サピエンス全史 上巻を読んで~慣れ親しんだ視点と異なる視点からの展開~

公開日: 気になる本, つれづれに

1年半ほど「積ん読」になっていた「サピエンス全史 上巻・下巻」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を昨年末から読み始めました

サピエンス全史 上巻・下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著

サピエンス全史 上巻・下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著

読み始めについては、こちらのブログを!
→ サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を読みます

で、その上巻を読み終えました

サピエンス全史 上巻 を読んで

サピエンス全史では、人類を「認知革命」「農業革命」「科学革命」の視点で読み解いています
上巻では、認知革命から農業革命の途中までが記されています

認知革命を読んで

認知革命の章で、もともと、サピエンスは、われわれ「ホモ・サピエンス」だけでなく、いろいろいたのに、ホモ・サピエンスがエリアを広げるに従って、他のサピエンスは消滅していった
また、ホモ・サピエンスが広がるにつれて大型哺乳類を中心に同時期に数千種類が絶命していった

これが起きたことですが、偶然の一致なのか、意図的に取った行動が絶滅させたのか、無意識の活動の結果として絶滅を引き起こしたのか、、、
このいずれかですが、われわれの祖先が実際にどういうことをしたのか、その祖先の血が自分にもながれているし、現代の人類全員に流れている、そして、中級温暖化や現在もいろんな種を絶滅させている事実をみると、なんだか複雑な気持ちになります

農業革命を読んで

農業革命の章をすべて読んだわけではありませんが、上巻の農業革命の部分を読んだとき、一番印象に残ったのは、あらゆる種にとっての使命を子孫を増やすこと考えると恐ろしい事実が見えてきます
そういう視点をユヴァル・ノア・ハラリは提供してくれました

人類は、現在、74億人程度で、われわれは生物の頂点、食物連鎖の頂点、最も反映している生物という見方ができます
しかし、子孫を増やすということであれば、羊や牛、豚、鶏は、われわれの食料としてですが、その数は、われわれを優に超えます

家畜化されることで、子孫を飛躍的増やすことに成功した!
人類を活用して、種としての最大の繁栄を勝ち取ったという見方ができます

また、植物に目を移すと、その最大の繁栄を勝ち取ったのは、小麦だというのです
太古においては、そのままでは、食べるのに適さない植物です
食べるには加熱が必要ですから、リンゴやイチゴなどの果実や木の実よりも、人類には食べにくい食べ物でした

それが、野生の小麦を栽培することを思いついてから、一気に、その子孫の数を増やすことに成功したのです
人類を使って、、、

米もトウモロコシなども、小麦同様に成功した植物と言えます

ところで、小麦や米、トウモロコシもそうですが、羊、牛、豚、鶏は、確かに子孫の数を増やすと言うことには成功しました
でも、彼らは、幸せなのか?
少なくとも、多くの羊、牛、豚、鶏は、幸せではないかもしれません
狭い場所に押し込められて乳を搾られたり、肉にされたり、、、

子孫、数を増やすという意味での種としての繁栄と、その個体の幸せとは一致しない

読んでいて、そういう視点から眺めると、人類も74億人を超えるところまで種としては、まちがいなく過去最大の繁栄をしています
しかし、個体、個人で言うと、、、、

本当に、読んでいて、私の慣れ親しんだ視点とは異なる視点から考えさせてくれる本です

サピエンス全史 下巻 を読み始めます

さて、いよいよ、下巻を読み始めます

少し読んだところですが、宗教について取り上げています
これも、私が思い込んでいたのとは異なる視点から話が展開しています

サピエンス全史 下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著

サピエンス全史 下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著

またまた、いろいろと考えさせられそうです

読み終わって、気が向いたら、ブログに読書感を書きますね

では、サピエンス全史 下巻を読み進めます

関連記事

土鍋でたきたての小豆がゆです

1月15日は小正月!小豆粥(あずきがゆ)をいただきます!!

先週、1月7日は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの春の七草の七草粥(

記事を読む

ザ・ゴールを安藤店長と上原店長代行に手渡しました

店長さんたちにTOCのアノ本をプレゼント!!です

先日、たこ梅の各店の店長さんたちとTOC研修にいきました スタッフさんとTOC研修に行きました

記事を読む

海に浮かびながら獲物をさがす桃侍くん

夏休み、タコ!オコゼ!とったどーーーー!!by 桃侍くん

今年は、新型コロナの影響で、小学校、中学校、高校、大学とも、休校やオンライン授業が長く続きました

記事を読む

たこ梅各店の清荒神さんの新しいお札を受けます

今年も、清荒神さんへお札を納め、受けてきました!

たこ甘露煮、関東煮(かんとだき/おでん)、そして、燗酒というと、煮る、焚くなど『火』とは切っても切れ

記事を読む

東京オリンピック 閉会

東京オリンピック閉会!でも、緊急事態宣言は続きます

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです 昨夜、8月8日、東京京

記事を読む

はじめてのスピノザ 自由へのエチカ(國分功一郎 著)

「はじめてのスピノザ 自由へのエチカ」を読んで

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです この前、このブログで、

記事を読む

学習する組織と能力の成長の新聞広告

書籍の新聞広告見てたら、学習する組織構築に繋がる本が数珠つなぎに思い出されます

うち、家で、日経新聞を取っています 朝、子どもを送り出して、郵便受けの新聞を取って、いつものように

記事を読む

ふ化5日後のオタマジャクシ

アマガエルの卵が孵り、大量のオタマジャクシです

この前、奈良の山添村にある自然農法の畑の手入れにいっていました 山添村の田んぼでカエルを捕まえた

記事を読む

「TOC・スループット経営」(小宮一慶 著)、「利益が見える戦略MQ会計」(西順一郎 編著、宇野寛/米津晋次 著)

そろそろ、「利益が見える戦略MQ会計」「TOC・スループット経営」を読もうかと、、、思います

わたし、割とよく本を買います ああ、割とよく本を読みます、、、じゃなくて、「買います」です

記事を読む

散歩で拾った栗

散歩してたら、結構、「栗」ひろいました!(゚ロ゚屮)屮

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです 先週まつ、ぎりぎりでニ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

23人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑