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「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)をゆえあって再読します

この前、ブログで、たこ梅が小阪裕司先生が提唱されるワクワク系マーケティングに取り組んでいる理由(わけ)について書きました

たこ梅がワクワク系マーケティングに取り組む理由

もともとの理由は
「リーマンショックから売上が下がり、これまでのやり方ではダメだと思ったときに、ピーター・センゲの学習する組織を知って、『これなら百年後もある!』と学習する組織を構築しようと決めました。その取り組みの中で、ワクワク系マーケティング、いけるかも、、、とやるようになったからです」
というものでした

ワクワク系マーケティング実践会の情報誌

ワクワク系マーケティング実践会の情報誌

ただ、今では、ワクワク系マーケティングに取り組むとその2本柱である「動機づけ」と「絆作り」を実践することになります
その実践の中で、うまくいかないと、「何があるのか?」とふりかえり、学びが生じます

その学びと実践がスパイラルに繰り返される中で、成長・発達が起こります
これが、かいつまんでいうと、「今」たこ梅がワクワク系マーケティングに取り組む大きな理由になっています

詳しいことは、こちらのブログをみてね!
「何でたこ梅さんは、ワクワク系マーケティングをやってるんですか?」というお尋ねに対する理由は、、、

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」を再読する理由

ちょっと、5年ほど前に読んだ「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)を再読しようと思っています

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)

ふたたび、「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」を読もうと思ったのは、2つの出来事が重なったからです

一つ目のきっかけはワクワク系マーケティングのミニ講義

一つ目は、今年の1月、ワクワク系マーケティング実践講座2018の最終講があり、その最後にワクワク系マーケティングチーフエバンジェリストの肥前さんのミニ講義があったんです

チーフエバンジェリスト肥前さんのワクワク系マーケティング講義

チーフエバンジェリスト肥前さんのワクワク系マーケティング講義

その中で、肥前さんが、自分がワクワク系マーケティングを始めた頃、お客さんとの関係性はすごくよくなっているのに、売上がついてこない時期があったとおっしゃってました
そして、この状態はワクワク系マーケティングの2本柱である「動機づけ」と「絆づくり」の「絆づくり」ができていて「動機づけ」ができていなかったからだ!と解説されました
その後、意識して動機づけも強化したら、一気に売上が増えていったそうです

これを聞いたときに、たこ梅の4店舗の間で売上があがているところとそうでないところがあって、その大きな要因のひとつがこれではないかと気づきました

その後、「動機づけ」と「絆づくり」の状態、バランスについてよく考えるようになっています

二つ目のきっかけは Power と Love の関係

そして、そのちょうど1週間後に、U理論などの翻訳者でもある由佐美加子さんの連続講座を受講しているとき「Power」と「Love」の話がでました

Power と Love の関係

Power と Love の関係

そのときの由佐美加子さんの話をめっちゃかいつまむと、「Love」と「Power」は、表現する力と(評価判断無しに)受けとめる力、進む力と受容する力であり、Powerだけだと分離や対立を生み、Loveだけでは停滞や何も起こらないという状態になるというのです

ここでいうPowerとLoveの関係は、哲学や発達理論(おそらく心理学でもそうだと思いますが)でも、そんときによって言葉は違っても言われていることなので、知識としては知っていました

Power と Love、Agency と Communion、男性性と女性性、進化力と受容力など、、、

ただ、Loveだけでは『停滞する』『何も起きない』というのを由佐さんの口から聞いた瞬間、自分のなかで、何かがすごくひっかかりました

その後、由佐さんから出た話が、この「Power」と「Love」が両方あることで、エネルギーが循環し、創造されるのだと、、、

これを聞いたとき、単に何かをやりたいからやってるだけでない、創造されるそこに創造されていく世界が出現するのだと私は理解したというか感じたというか、まぁ、そんなんで、「あー、そーなんだ!」ってわかりました

そして、この後も、「Power」と「Love」のことをずっと考えていました

「動機づけ」「絆づくり」と「Power」&「Love」

由佐さんの講座は東京だったので帰りの新幹線に乗っているとき、ふと、「動機づけ」と「絆づくり」って、これって、「Power」と「Love」の関係に相当するのではないかと気づきました

動機づけは売上などをつくり出します
ただ、動機づけ一辺倒だと、お客さまは嫌気が差したり、離れていきます
これは、Powerだけで起こる分離・対立です
そう、お客さまと売り手との分離・対立なのです

また、絆作りはお客さまと近しい関係をつくり出します
ただ、絆作りだけだと、お客さまはお店に来て話すだけだとか、お土産をくれるけど思うほど販売につながらない、、なんてことが起きます
これは、Loveだけで起こる正に「停滞」であり「何も起きない」です

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」を再読することにしました

そうだよね!
ってわかったとき、「Power」と「Love」の統合によりエネルギー循環が起こると成人発達理論では、垂直方向の成長である「発達」が促されることになる
とすれば、「動機づけ」と「絆づくり」が統合されて行けば、そこにかかわるたこ梅のスタッフさんの実線と内省(学習)がスパイラル状に進んで、発達が促され、さらに、組織としての発達も起こり、これがある側面から眺めると、われわれが目指している「学習する組織」に近づくことになるのだろう
、、、とあらためて考えさせられました

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)

「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)

そう思ったとき、よし、久しぶりに「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」読んでみよう
発達理論の本も、もっかい読んだ方がよさそうだ!ってなったんです

早速、「POWER AND LOVE / 未来を変えるために本当に必要なこと」(アダム・カヘン 著)を読み始めました
以前読んだときとは、確実に違って入ってきます
この5年くらいで、私の体験してきたことから、この本が伝えようとしていることを以前よりもその意味を受け取れるのだろうと思います

改めて読んでいますが、再読、、、というより、違う意味が伝わってくるので、まったく、違う本を読んでいるようです
うん、楽しく、再読できそうです!(^o^)v

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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