*

「知識創造経営のプリンシプル」(野中郁次郎・今野登 著)は、すごく面白い!!

2,3週間まえから、「知識創造経営のプリンシプル」(野中郁次郎 今野登 著)を読んでいます
わりとゆったりペースで読んでいます
仕事の合間で時間のできたときに喫茶店でお茶を飲みながらとか、、、

一見難しそうな本ですが、これが、どうして、、、
超、オモシロイ!!
正直なことを言っておくと、初めに「序章 持続的社会システムと経営」というのが30ページ強あるのですが、ここだけ、なかなか頭に入ってこなくて、私は、読むのがシンドかったです
でも、第Ⅰ章がはじまると、、、
急に面白い!!
いったい、なんなんでしょうね???

「知識創造経営のプリンシプル」(野中郁次郎・今野登 著)

「知識創造経営のプリンシプル」(野中郁次郎・今野登 著)

ちょうどいま、本の半分くらいまで読んでいます

暗黙知と形式知に関する「知識創造プロセス(SECIモデル)」が面白い!

なかでも面白かったのが、暗黙知と形式知について書かれた「知識創造プロセス(SECIモデル)」という概念です
このブログでも、ちょくちょく登場する小阪裕司先生が提唱されているワクワク系マーケティングでも、形式知、暗黙知ってでてくるのですが、この「知識創造プロセス(SECIモデル)」の箇所を読んで、やっと、暗黙知と形式知の関係が腑に落ちました

また、形式知を暗黙知化することが、本当の意味で「わかった!」ということになり、自然と「使える」ようになることなのではないか?と漠然と考えていたことも、このSECIモデルの中で明示的に言及されていて、頭が整理されました

知識創造プロセス(SECIモデル)の概念

知識創造プロセス(SECIモデル)の概念

ちょっと、書籍から、暗黙知と形式知の相互作用について書かれた箇所を抜粋しますね

「知識創造プロセス(SECIモデル)」からの実践事例での気づき

たこ梅では、小阪裕司先生の提唱されるワクワク系マーケティング実践会に入会しています
それで、毎月、実践会員さんの事例が載った情報誌が送られてきます

その中で、何件か、お客さまが思う通りに行動をとってくれないとき、その会員さん自身がお客さまになって、自分でその行動をとってみた、、、そして、お客さまとして「(こういうことで)だから、(自分が)望む行動を取ってくれていなかったのか、、、」とわかり、気づきを得て、お客さまの行動が自分が望むところにつながるように仕組みや動線を改善、構成され直されている事例が載っていました

誤解のないように補足しておくと、自分の望むとおりお客さまに行動を取ってもらうというのは「操作」ではありません
お客さまが、自分自身の喜びをもって行動を取り、われわれが伝えたい価値(=喜び)まで到達してもらうため、喜びでつながる連続行動となるように設計するということです
うまく伝わっているといいんですが、、、^^;;;
「うん、それって、やっぱり操作じゃない?」って思われたら、ぜひ、小阪裕司先生の本を読んでいただけると私の意図が伝わるように思います

知識創造(SECI)プロセスの4つのモード

知識創造(SECI)プロセスの4つのモード

さて、事例にをこのSECIプロセスの観点で眺めると、実践事例に載っていた会員さんがされたことは、まず共同化(Socialization)、つまり、お客さまの暗黙知を自らをお客さまとすることで感じ取り、自らの暗黙知化をしたということではないかと思うのです
この本の「知識創造(SECI)プロセスの4つのモード」の「共同化」の欄にも「お客様のためにと考えるな、お客様として考えよ」と書かれています
そして、そこでつかんだ暗黙知を形式知とする表出化(Externalizaiton)が、お客さまの行動をつながるようにするという改善、構成のし直しだろうと思うのです

「知識創造プロセス(SECIモデル)」からつかむ会議の場の進化状態

また、この「知識創造経営のプリンシプル」(野中郁次郎・今野登 著)では、「場(BA)」の概念がよく出てきます、、、というかベースにもなっています
私が、この「知識創造プロセス(SECIモデル)」を眺めていて思ったのは、この事例とは別に、普段の会議の中で起こる場の転換だったり場の変容というか進化が、この「知識創造プロセス(SECIモデル)」という枠組みもっているとつかみやすいのではないかということです

このあたりは、会議やミーティングの場で、実際に「知識創造プロセス(SECIモデル)」でプロセスを眺めてみることで試してみます

賢慮(フロネシス)とリーダーシップに関して

この本では、経営者、リーダーのあり方として「賢慮(フロネシス)」が登場します

ちょっとだけ、賢慮(フロネシス)のことを本から引用、抜粋して説明しておきます

科学的知識であるエピステーメー(episteme)、技術・芸術など制作領域の知であるテクネー(techne)とならぶ知性である賢慮(フロネシス)
賢慮/フロネシス(phronesis)とは、価値・倫理についての思慮分別と、文脈依存の判断や行為を含む.「実践」の智慧.「賢慮」.すなわち高質の暗黙知、実践的な価値の合理性に基づく知性、実践知とあります

まぁ、ちょっと難しいですし、私もちゃんと理解できているかどうかと言うと怪しい、、、

ただ、私が、この本を読む中で理解したこの賢慮(フロネシス)は、
・戦略と実践が同時に往ったり来たりする現場主体と言うより、現場が戦略と戦術を往き来して実践の中ですすめる
・そういう熱のある状態を産み出せる現在と未来を内包したビジョンを出現させ、メンバーと共有することができる
・現実と未来、手元のことと高い立ち位置からの景色、時間と空間の近い・遠いを同時につかんでいる
ようなものなのかなぁ、、、というところです

もし、そうだとすると、ロバート・グリーンリーフのいうサーバントリーダーシップやプロセスワークの創始者であるアーノルドミンデルいうエルダーシップにも、トーン(雰囲気)が近いようにも思えています

ここ(賢慮/フロネシスとそのリーダーシップ)は、まだ、よくわかっていないけど、すごく気になっている部分なので、こんな理解が、いま、私の中にあることを抱きながら読み進めたいと思います

いやーーー、とにかく、この本、面白すぎです!!

まだ、半分しか読んでないけど、強力にオススメします!(笑)

関連記事

講師の吉原優子さんと完成した畑の畝の前で記念撮影

恵み循環農法畑作りワークショップでスタッフさんと姫路に!野菜つくるぞーーーー!?

「よし!野菜つくろう!!」なんて、思ってしまいました それというのも、、、 奈良にある畑(予定地

記事を読む

40代・50代からの「能力の成長」動画コンテンツの1コマ

成人発達理論に基づく「40代・50代からの『能力の成長』」動画、これいいです!気に入りました!!

たこ梅では、スタッフさんの成長発達のために、ビル・トルバート博士の成人発達理論をベースとした行動探求

記事を読む

パートスタッフさんの評価項目を検討中

6月の「ワクワク勉強会」&「現場会議」、この組合わせいいです!

5月に引き続き、6月も、現場会議の前にアクティブ・ブック・ダイアローグ®をベースとした「ワクワク勉強

記事を読む

たこ梅 東店の多比羅さん(イッセー)とコーチング中です

スタッフさんとのコーチングで、仕事のテーマが増えてきました!その理由は、、、

コーチングって、運営する(認定する)団体がいろいろあります 私が学んだのは、CTIというコーチング

記事を読む

CTIコーチング「フルフィルメント」コース

CTIコーチングのコースアシスタントに入る理由(わけ)

コーチングファームのCTIさんが開催されるコーチングの応用コースに「フルフィルメントコース」がありま

記事を読む

「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(マーシャル・B・ローゼンバーグ 著)

「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」には、自分の気持ちを伝えるシンプルでパワフルなやり方が書かれています

相手に、こうしてほしい!こうしてくれたらいいのに、、、 なんで、この気持ちが伝わらないんだろう、、

記事を読む

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)を購入

お金への不安や恐れっていったい???

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです お金って何なんだろう?

記事を読む

「慈悲の瞑想 人生を開花させる慈しみ」(アレボムッレ・スマナサーラ 著)

「慈悲の瞑想 人生を開花させる慈しみ(フルバージョン)」(アレボムッレ・スマナサーラ 著)を読んで知ったこと、わからないことなど、、、

先日、「自分を変える気づきの瞑想法」(アルボムッレ・スマナサーラ著)を読んで、その時、気になったこと

記事を読む

お客様が集まる「ぼくだけの」売り方 を手に取ってレジへ

お客様が集まる「ぼくだけの」売り方 松野恵介著 を本屋さんで買ってきました!

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです もう7,8年になります

記事を読む

面談で、滋賀ダイハツ販売さんでの視察研修について話しています

滋賀ダイハツ販売さんの視察研修に行って、物置場の整理でマネる!と語ったスタッフさんの理由に驚きました!

先週、各店からおひとりずつスタッフさんに参加してもらって、一緒に、2013年に日本経営品質証を受賞さ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

26人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑