「学習する組織」入門(小田理一郎 著)は、現場の人に手厚い本だと思います
このブログを読んで下さってる方は、ご存じかもしれませんが、平成20年のリーマンショックを期に、お店の売上げが下がり続けました
これまでのマーケティングではうまく行かない、、、どうしたらいいんだろう、、、
そんな中、平成22年にピーター・センゲの「学習する組織」に出会いました
以来、今年で8年目になりますが、百年後もお店があるために学習する組織を目指しています
「学習する組織」という本は、、、
学習する組織という本は、600ページ違いかなり分厚い本です
組織が課題に上手く対応できない、取り組めない本当の原因は何か、、、
ダイナミックな複雑さや社会的な複雑さ、、、自分自身が問題に組み込まれている故の複雑さなど、、、これまでの課題会解決法ではうまく行かない理由を伝え、そして、学習する組織の5つディシプリン「システム思考」「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「共有ビジョン」「チーム学習」を中心にどのような取り組みが必要かが説かれています
学習する組織の詳しいことは、本を読まれるか、まずは、翻訳者である枝廣さんと小田さんのチェンジ・エージェント社さんのサイトをご覧下さいね!
→ チェンジ・エージェント社さんの学習する組織のサイト
私も、7年前にこの本(正確には前版)を読んで、「よし!学習する組織なら、リーマンショックがあっても、地震や新型インフルエンザがあっても、百年後に、たこ梅はある!!」と思って学習する組織への道を踏み出しました
ただ、、、
この「学習する組織」という本、どうやったら、学習する組織になるか?っていう『やり方』が、ひとことも書かれてないんです、、、_| ̄|○
で、私の場合、当時、「学習する組織」がどういうものか、具体的にはわからんまんま、セミナー受けたりする中で、勝手に「これ、学習する組織っぽいかも、、、」と思って、例えば、会議ファシリテーションを導入したり(←これは当たりでした!)いろいろやって、今に至っています
そんな学習する組織への道を歩む中で、知り合った方に話を聞くと、かなりに割合で「学習する組織」が積ん読だったり、とちゅうで、おい読(おいとく)だったり、、、
うん、その気持ちわかります、、、
内容、正直、難しいですもんね
使われてる言葉自体、普段の生活や仕事で使わない言葉もいっぱい出るし、意味わからへんし、、、
でもね!
そんな中、今年(2017年)の6月21日に、こんな本が出たんです!
「学習する組織」入門は、現場の人に手厚い本
それは、学習する組織の翻訳者のおひとりでもある小田理一郎さんが書かれた【「学習する組織」入門】という本です
私が、この本を読んで思ったのは、書名が【「学習する組織」入門】ですが、これは、会社やお店、組織を 学習する組織にしよう!って志した人にとっての入門書だということです
何が言いたいか?というと、学習する組織を目指している会社やお店があるとして、そこの社員さんに「これ読んで!」っていうのは、ちょっと、ハードルが高い感じがしています
実際に、学習する組織を目指す人!学習する組織を構築中の人!にとって、とっても、現場でどうしたらいいか!がわかり、どうやるか!の指針となる入門書だと私は思うということです
言い換えるとチェンジ・エージェントたる人の学習する組織への入門書だと思うのです
正直、この本が、7年前にあったら、今の状態に至るのに、半分の時間、3年もあれば、今の状態にはなっていたように思います
とはいえ、7年かかる中で、それ以外の寄り道もいろいろあって、それがさらなる力の源泉にもなってるのでいいんですけどね(^o^)
学習する組織の構築を目指す人にとっては最高の入門書
チェンジ・エージェントたる人にとっては、素晴らしい学習する組織への入門書です
私が、そう思う理由は、、、
もちろん、学習する組織の5つディシプリン「システム思考」「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「共有ビジョン」「チーム学習」を中心に書かれています
同時に、原点の「学習する組織」にはなかった、どうやったら学習する組織への道を歩むことが出来るのか?
という私が、学習する組織を知ったときに最初に悩んだ問いへの「やり方」という回答が随所にちりばめられているからです
これは、小田理一郎さんご自身が、いろんな会社に学習する組織を導入する中で、きっと苦労されたりうまく行かなかった経験をふまえ、そこに何があるから、進まないのか、、、と問われる中で見つけた答えがあるからではないかと思います
というのも、各ディシプリンを実例を交え解説した後には、必ず、数ページの簡単にやってみることができる「演習」が組み込まれているから、、、
この演習をすることで、頭でわかったことが、さらに演習なので限定的であるとはいえ経験ベースでインストールされるように設計されているからです
また、原点の「学習する組織」だけではなく、学習する組織を構築する上で、相当にパワフルな行動探求(ビル・トルバート著/この本も小田理一郎さんが翻訳されています)の考え方も紹介したり取り入れられています
どういう話し方が、「学習」を促進するのか?ということについても、U理論やアダム・カヘンのトランスフォーマティブシナリオプランニングの中でも登場する話し方と聞き方の4つの方法も紹介されています
学習する組織(書籍)でも、もちろん、ディスカッションが必要だし、それ以上に対話が、、、ということがかかれています
それをより、理解しやすく、現場で使いやすく、、、ということで、話し方と聞き方の4つの方法が掲載されているのだと私は思います
このほかにも、学習する組織のベースのひとつともなっているシステム思考をドネラ・メドウズの「世界はシステムで動く」から紐解いたりされていて、難しいとされる学習する組織を少しでも分かりやすく!それも、より原点に立ち返って!という姿勢でかかれているからです
だから、私が読んでいて感じたのは、学習する組織という素晴らしいけど、実際に構築するには、なかなか手強いものをいかに現場で奮闘する人(チェンジ・エージェント)を手助けできるのか?っていう思い出書かれた「現場の人に手厚い本」だということです
ですから、
・会社がうまく行かない、、、
・世の中についていけてない、、、
・みんな一生懸命なのに結果が出ていない、、、
・いまの組織をなんとかしたい、、、
なんて思ってる意識の方に、ぜひ、読んでもらいたい一冊です


最新記事 by たこ梅 五代目店主 てっちゃん (全て見る)
- 7月の月がわりの酒は、黄麹 甕仕込み 芋焼酎「鷲尾」です - 2022年7月6日
- 世界でたこ梅でした味わえない夏の超珍味「たこの子 甘露煮」始めます - 2022年7月5日
- いよいよ「しろ菜」の関東煮(かんとだき/おでん)です!! - 2022年7月4日
関連記事
-
-
「ティール組織」の源へのいざない(嘉村賢州 天外伺朗 著)を読みます
1ヵ月前から読み始めた「インテグラル理論入門」をやっと読み終えました 世界や出来事を「私」「われわ
-
-
「行動探求(Action Inquiry)」(ビル・トルバート 著)を再読している理由(わけ)は、、、
以前読んだ本をまた読んでいます ザーッ!と流し読みに近いんですが、読んでいます 私、同じ本を
-
-
MMOT(The Managerial Moment of Truth)をZOOMでスタッフさんが受講してます
日本一古いおでん屋「たこ梅」は、今コロナでたいへんです 昨年は、創業以来の記録的な赤字、、、_| ̄
-
-
リーダーが「何もしない」とうまくいく。指示ゼロ経営(米澤晋也 著)、買って来ました!
数日前、「指示ゼロ経営」というものを実践して、家業の地方新聞店を建て直し、それ以上に発展させてきた方
-
-
「慈悲の瞑想」「自分を変える気づきの瞑想法」(アルボムッレ・スマナサーラ 著)を購入しました!
今日は、2018年3月11日ですね 2011年3月11日の東日本大震災から、8年目を迎えます
-
-
英治出版さん「自主経営組織のはじめ方」をありがとうございます!読みます!
東京の恵比寿に英治出版さんという良書を出し続ける出版社があります たこ梅文庫の書架にも英治出版さん
-
-
恵み循環農法畑作りワークショップでスタッフさんと姫路に!野菜つくるぞーーーー!?
「よし!野菜つくろう!!」なんて、思ってしまいました それというのも、、、 奈良にある畑(予定地
-
-
「仮想通貨の会計とブロックチェーンのしくみ」を読み始めます
日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです いま、eumoACAD
-
-
会議のチェックインにクリーンランゲージの「クリーンセットアップ」が登場!
私、クリーンランゲージを使った「システミック・モデリング体験会」なるものに行ってきました 体験会、
-
-
簡単にできる頭に入る本の読み方!最近、これやってます
平均すると、どうも、月に2冊前後、本を読んでいるようです 世間では、色んな本を読む読み方があるよう
Comment
哲生さん 素敵な共有ありがとうございます😊初心者の私にもとてもわかりやすく大変勉強になりました。ますます学ぶことが楽しくなりました(╹◡╹)いつも本当にありがとうございます🙂
コメントをありがとうございます
「学習する組織は、いいんだけど、なかなか本(←元々の「学習する組織」)読めないんだよねぇ~」っていう声を私の周囲でも、しょっちゅう聞きます
人により様々でしょうが、学習する組織を自分に関わる組織に役立てたい!って思う方にとっては、どうすればいいのか?が知りたいし、必要なので、今回、小田理一郎さんが書かれた~「学習する組織」入門~は、そういう方々にとって最適の一冊であると思います
その当たりの事を私が読んでみて感じたので、そのままブログに書いています
このブログ記事がなにかしらお役に立てれば、私も嬉しい限りです(^o^)