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「実務でつかむ!ティール組織」を読んで気づいたこと、そして、問い

一昨日のブログで「ディヤン・スートラ 瞑想の道」と並行して「読み始めました!」と言っていた「実務でつかむ!ティール組織」(吉原史郎 著)ですが、興味深くて、ひさびさに一気読みしてしまいました、、、

「ディヤン・スートラ 瞑想の道」(OSHO 著)と「実務でつかむ!ティール組織」(吉原史郎 著)

「ディヤン・スートラ 瞑想の道」(OSHO 著)と「実務でつかむ!ティール組織」(吉原史郎 著)

おとといのブログはコチラをみてね!
「ディヤン・スートラ 瞑想の道 / OSHO 著」と「実務でつかむ!ティール組織 / 吉原史郎 著」を久しぶりに2冊同時読みです!

「実務でつかむ!ティール組織」の著者、吉原史郎さんとは?

この「実務でつかむ!ティール組織」ですが、著者の吉原史郎さんは、会社や組織の進化をサポートすることを仕事にされています
一般的に言うと組織開発という範疇にはいるのかもしれませんが、開発すると言うよりも、おそらく、会社や組織のひとたちが進化の過程をたどっていくのを支援しながら、同時に、会社や組織の持続性のため、単に理想論ではなく、そのステージにあわせたやり方で、できるまで見守り続けるような印象を持っています

Natural Organizations Labの吉原史郎さん、吉原優子さんにホラクラシーの話をうかがっています

Natural Organizations Labの吉原史郎さん、吉原優子さんにホラクラシーの話をうかがっています

さて、吉原史郎さんが、もともと、ご自身がリゾートホテルの支配人として再生する体験から数々の会社や組織の進化をサポートする仕事に進まれたようで、それらの経験というか「感じ取った」ものをベースに書かれているように思いました

現在は、NOLという会社や組織の進化を支援する会社をホラクラシーというテクノロジーを使って経営されています
ホラクラシーとは、ティール組織を運営するための手法のひとつとされ、ホラクラシー・ワン社が提供するテクノロジーで、吉原史郎さんは、そのホラクラシー・ワン社の日本人初の認定ホラクラシーファシリテーターでもあります

ティール組織(フレデリック・ラルー 著)、実務でつかむ!ティール組織(吉原史郎 著)、ホラクラシー(ブライアン・J・ロバートソン 著)

ティール組織(フレデリック・ラルー 著)、実務でつかむ!ティール組織(吉原史郎 著)、ホラクラシー(ブライアン・J・ロバートソン 著)

その吉原史郎さんが、自分の体験、会社や組織の進化支援の中で受け取ったことを大切にしながら、いま、話題の「ティール組織」という次世代型組織へアプローチするのはどうしたらいいのか?
実際の現場にいる者としての視点で書かれています

ちょっと、吉原さんとNOL社のサイト関連を紹介しておきますね
吉原史郎さんの会社NOLに公式サイトはコチラ!
NOLの「野菜の庭部」の公式サイトはコチラ!
吉原さんのブログ「実務とつなげる経営の新潮流」はコチラ!

「実務でつかむ!ティール組織」を読んで、気になったこと、気づいたこと

この本は、ティール組織の3つの要点をつねにふりかえりながら書かれています

【ティール組織の3つの要点】
1)進化する目的(エボリューショナルパーパス)
2)「自主経営」が可能となる仕組みや工夫を有していること
3)個人としての全体性の発揮(ホールネス)

私は、たこ梅という会社、、、というよりお店を経営してます
(まぁ、最近は、いわゆる「経営]はほとんどしなくなっていますけど、、、:笑)

それで、たこ梅の課題、私の視点で、気になったこと、気づいたことを少し覚え書き代わりに書いておきたいと思います

ところで、この本では、吉原さんがザッポスに1週間実地調査に行かれた中での知見、ティール組織の著者であるフレデリック・ラルーさんとの対話からの気付き、吉原さんが支援してきた企業や組織の事例なども豊富に記載されていますが、今日のブログでは、私が気になった部分の覚え書きですので、その点は、ご注意下さいね

自主経営で大切だと思ったこと

自主経営が昨日する環境をつくることができるのか?(P.25)

スタッフさんたちが、自主経営できるためには、まず、判断するための情報が必要です

たこ梅では、タブレットで、売上(社内では買上といいます)や原価、前会議の議事録(会議メモ)、人事評価項目などをいつでも見られます
ただ、この本の中で出てきますが、KPIなどの「重要指標」が明確になっておらず、何がわかるとうまくいっていると判断できるのか?が自分でわからない、、、どころか、多分、いま、私も含めて、だれもわかっていないと思います
これ、ヤバイよね、、、^^;;;

重要指標をつかめる「目的地図」

重要指標をつかめる「目的地図」(「実務でつかむ!ティール組織」より)

その重要指標を見つけるための手法として、「目的地図」を作成することが書かれています
目的地図の作成手法は、書籍の「目的地図と重要指標の透明化」(P.102-)に詳しくかかれています

この目的地図をつくる重要なことのひとつは「重要指標」が明らかし、それを測定可能にすること!
同時に、この「重要指標」が、「これを測定して、判断材料とすることが大事なんだ!」と担当するスタッフさんが、腹落ちレベルでわかっていること!
これらが、目的地図をつくる中で、自分がどんな役割を果たしているのか?がわかってきて、その役割をどれくらい果たせているかということが重要指標で明らかになるのだろうと思います

たこ梅での自主経営の課題

たこ梅は、学習する組織を目指した8年前と比べ、格段に、スタッフさんたちの取り組みも増えてきているし、風土や文化もよくなってきています
それでも、というか、その割には、取り組みの最終結果である売上(たこ梅では「買上」といいます)や利益に反映していない、、、というのが気になっていました

先週から行き始めた「示道塾」の第1講でもでてきた『重要指標』、ワクワク系マーケティングの小阪先生から何度もきかされていた「ワクワク系のKPIは、顧客すうだね」ということば、2ヶ月ほど前、吉原史郎さんの「ティール組織の学びを深める2日間 」でも教えてもらった「目的地図」、、、
いずれも、頭では、大切なこととわかっていましたが、その本当の意味は分かっていませんでした
今回、この「実務でつかむ!ティール組織」を読み終わったとき、これらが、一瞬で全部つながって、たこ梅に欠けている「ピース」が見つかりました!

それは、先に書いたスタッフさん自身の「役割」と、その役割の貢献度や進み具合がわかる「重要指標」が明らかになっていなかったことです、、、というか、これら「役割」と「重要指標」を明らかにする必要があるという概念がなかった、知識で走っていたけど、つながっていなかったんですけどね、、、
正確には、頭では知っていたことがつながって、お腹のレベルでわかった!(「腹落ちした」に近い感じです)んです

だから、スタッフさんと、目的地図を使って、役割と重要指標を一緒に探します

自主経営における透明性の確保

また、書籍に中に書かれていますが、重要指標だけでなく、会計データや人事評価項目などに誰でもアクセスできる「透明性」が高いことも大切だということです

和田店長、多比羅店長、MG研修中です

和田店長、多比羅店長、MG研修中です

たこ梅でも、次は、会計データの公開に向けて進めています
そのために、正社員さんが、順次、MG研修に参加していて、MQ会計を身につけられるように取り組んでいます

いずれにせよ、重要な情報の透明性を高めて行こうと思います!

ホールネスで大切だと思ったこと

メンバー全員の能力が存分に発揮されていることや、個人的な不安やメンバーとの関係性の上での気になること等に寄り添い合えること(P.26)

これを読んだ時に、ティール組織に出てくる会社、組織では、必ず、メンタリングやピアコーチング、NVC、2人以上に意見を聞くなど、なんらかのソーシャルテクノロジーやそれに類するルールを持っていることが思い浮かびました

NVCオンライン基礎講座の第1講を受講中の松本さんと大西さん

NVCオンライン基礎講座の第1講を受講中の松本さんと大西さん

たこ梅では、ティール組織を読んだからじゃないんですが、昨年の春から会社としてNVC(非暴力的コミュニケーション)の導入に取り組んでいます
今回、この本を読んで、NVCを導入する意味として、NVCの本道である自己理解(自己共感)がホールネスにつながり、さらに、他者共感(相手を理解する)につながり、これが、相手に寄り添うことになるというティール組織の文脈での理解が深まりました
つまり、何のためにNVCをやるか!という意味が、よりわかってきました!

こういったテクノロジー(例えば、たこ梅の場合はNVC)により、85ページに書かれている「心の奥底の思いに気付き」、そのプロセスを通じて、メンバー達と互いに対話する(Whyの探求と対話)もできていく、やりやすくなるように思います
本では、まず、経営者の思いという文脈でかかれていますが、思いは、経営者だけでなく、すべての働く人に存在しますから、それらが、紐解かれ、相互に理解されることが起こっていくのではないかと思います

「実務でつかむ!ティール組織」を読み終わった、今、浮かんできた問い

この本を読む中で、経営上、組織上の課題のいくつかも見えてきました
それも、それらの課題にどのように取り組めばいいかのヒントも、さすが、実務で培ってこられたことをベースに書かれているのでヒントもいっぱいでたすかります

実務でつかむ!ティール組織(吉原史郎 著)

実務でつかむ!ティール組織(吉原史郎 著)

普通なら、ここで、「あーー、いい本だった、、、課題もハッキリしたし助かった、、、」くらいで終わるところです

ただ、一気に読んでしまった、今、私の中に、
・何のために「たこ梅」はあるのか?
・なぜ、私は、「たこ梅」の五代目店主であるのか?
という問いが浮かんでいます

組織の進化というものが何を意味しているのか?なぜ、組織の進化を人(特に経営者)は目指すのか?について、書かれている側面のある本であると思います
そのように、私が捉えているから、先のような問いが浮かんで来たのかもしれません

これらの問いと共に、たこ梅の進化について、スタッフさんと一緒に取り組んでいきます!!

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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