「顧客の数だけ、見ればいい」ってホント!?
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ワクワク系マーケティング, 気になる本
日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです
たこ梅では、リーマンショックを機にピーター・センゲの提唱する「学習する組織」に取り組み始めて今年で15年目くらいになります
その学習する組織に取り組み始めた3,4年後からだったと思いますが、感性科学マーケティング(通称:ワクワク系マーケティング)も取り入れました
このワクワク系マーケティングは、売上はお客の行動のみがつくるという前提にたち、その行動を引き起こし続ける(=生涯にわたって買ってもらい続ける)ことを科学的に探究しています
お客さんが行動を起こすのはその人の感性価値に響くことを伝えて買いたくなる動機づけをおこない、絆をつくってずーーーっと仲よくなって、生涯にわたり顧客でいてもらうのです
これをお客さんの側からみると、そのお店は、自分が「そうそうこういうのが欲しかったんだよ!!」という商品やサービスを提供してくれて、いくたんびにワクワク楽しくなり、そのお店でそういったものを買うことが人生の喜びになっているということです
お互いの関係性の中に成り立つ商いを目指していると言ってもいいかもしれません
顧客の数だけ、みればいい(小阪裕司 著)この感性科学マーケティング(通称:ワクワク系マーケティング)を提唱されているのが小阪裕司先生で、先日、最新刊「顧客の数だけ、見ればいい」という書籍が発売になりました
私も早速読みました
感性科学マーケティング(通称:ワクワク系マーケティング)のベースとなる理論体系そのものを説明するのではなく、KPIとなっている「顧客数」の観点から一般のビジネスパーソン、商店主、商売人の実務、現場ですぐに使える目線と言葉で書かれています
ワクワク系マーケティングのベースは、「動機づけ」と「絆づくり」ですが、わたしは、絆づくりに抵抗はありませんでしたが、動機づけというワードにひっかかりがあります
「動機づけ」というワードには私の中では「人を操作する」というニュアンスが張り付いていて抵抗を覚えたのです
もっとも、ワクワク系マーケティングでいう「動機づけ」は、お客さんの感性価値、心に響く価値を見つけて言葉にして伝えるというもので操作性とは無縁なんですが、、、
この「顧客の数だけ、見ればいい」という書籍の中では、動機づけという言葉は使用されず「共鳴価値」という言葉が使われています
本の中での定義を紹介すると
共鳴価値:ある商品やサービス、企業や店に、感情的な共感と共に価値を感じたとき、人は「買いたい」のスイッチが入り、「高い、安い」という視点で物事を見なくなり、喜びと共に購入する。その結果として、高いものも買ってくれるようになり、顧客化も進む。
とあります。
ほぼ「動機づけ」と同じ意味合いで使われていますが、「共鳴価値」というワードは、私も抵抗なく、、、というより、わたしもついつい「そうそうこれなんだよ!!」と納得できる言葉選びになっていてうれしくなりました
とにかく、何があれば、お客さんが喜んでくれて、自分の仕事が楽しくなり、気づいたらどんどん売れている!ということがわかりやすく書かれてい読みやすい本です
「顧客の数だけ、見ればいい」(小阪裕司 著)ってホント!?って思いますが、わたしの体験上、ホントです
書店で見かけたら、安心して(笑)、「顧客の数だけ、見ればいい」(小阪裕司 著)を手に取って下さいね
読むと、自分の人生がちょっと豊かになる一冊だと思います ^^
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