*

「お金の不安と恐れから自由になる!」(由佐美加子 著)の読書感想文

公開日: NVC, 気になる本

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです

この前、本屋で、由佐美加子さんの「お金の不安と恐れから自由になる!」を見つけて購入

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)を購入

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)を購入

わたし、アマゾンもよく利用しますが、なんとなく本屋さんをぶらぶらして買うのが好きなので、この本も、発売になってるのは知ってましたが、本屋さんに行く時間をつくって買ったのです

読む前の「お金」に対する自分の認識

少し前から、「お金」のことをよく考えるようになりました
通貨としてのお金だけではなく、お金が私の存在する世界にどんな影響を与えているか、もちろん、私に与える影響はどういうものなのか、、、とか、、、

あると便利だし嬉しいけど、執着すると恐い面もあると思うし、、、

お金、money、Geld、argent、pecunia

お金、money、Geld、argent、pecunia

それで、この本を読む前に、まず、今、お金について私自身が、
・どう思っているのか?
・どうとらえているのか?
・どういう理解をしているのか?
などをふりかえり、考えてみました

その話は先日のブログに書いた(まぁまぁ長い)ので、興味のある方はそちらをご覧ください
→ お金について夫婦で対話したことを覚書で書いておきます

その時のブログでは、項目として、次のようなことについて書いています

・今のてっちゃんにとっての/てっちゃんの考える「お金」とは
・お金の性質
・お金と恐れ
・資本主義と限界
・人類の成功と個人の幸せ
・お金と幸せ、これからの社会

そのときは、「お金」そのものには、本来何の価値もないけど、圧倒的多数の人がお金を信じるパワーでお金そのものに価値があるとか力をもっているような状況が動的に作られているように今は思っています

そういう考えの私も、お金に魅力を感じているし、ほしい!!という気持ちもあります

そんな状態で、由佐美加子さんの「お金の不安と恐れから自由になる!」を読んでみたわけです

「お金の不安と恐れから自由になる!」を読んで

本の冒頭にもありますが、お金を稼ぐ!儲ける!ための能力やスキル開発、ノウハウの本ではありません

こんな前提で書いてあるようです

私も含めて大半の人が抱いている「お金が欲しい」「リッチになりたい」「お金がなくなったらどうしよう」という欲望や恐怖は、自己の存在(生き残ること)が脅かされるという生存本能の「恐れ」から来ていて、でも、そういう意識には普段気づいていない状態があります
そういった状態にまず気づく
そして、その状態では、お金はたくさんある方がいいし、貯めておかないと/持っていないと([ストック]していないと)まずいと思っていることを理解します

だから、お金を使うときはそれに見合っているか気になるし、基本、お金と物やサービスは等価交換でないと、相手と自分の差し出す価値の天秤がどちらかに傾いてしまいます
相手に傾くと自分が「損をした!」ことになるし、自分に傾くと「自分は得をした」ことになりますが、同時に、「相手は損をした」と思っていることになります
こうなると、いかに、相手を出し抜くか、、、気の休まらない毎日ですね
なんてことになりますが、これが、一般的な日常のひとつのカタチだろうと思います

さて、そんな状態、世界から脱却して、お金が自分と周りを充実させる、幸せにしてくれる世界に行くには「どうあればいいか」が書かれているのが、この「お金の不安と恐れから自由になる!」という本です(だと思います/私の解釈なので、、、違ってたらすまぬ)

読んでいて気になったこと

さて、この「お金の不安と恐れから自由になる!」を読んだ上で、私の理解や気になったこと、気づいたことなどを書いていきますね
ですので、これ以降書かれていることが、そのまま、本に書かれていることもあれば、そうでないこともあります

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)

ストックからフロー

お金を稼ぐ!お金を貯める!損しないようにする!ためには、お金を貯めるとかいっぱい稼いで[ストック]、お金の出を少なくすることですよね

お金をストックするのは、お金が無くなったらどうしようという恐れから逃れるため
あるいは、人より稼いでスゴイとおもわれたいというのも、お金が人より少なかったら自分はダメだという恐れから逃れるため
結局、なんらかの「恐れ」から逃れるためにお金をストックしようとしています
(それで、本当に逃れられたらいいんですけどね)

この恐れの世界から脱却するためには、ストックではなくフローへ行くこと
この本でいうフローとは、息をするように、誰からから、何かから「受け取って(吸って)」そして、誰かに、何かに「与える(吐く)」ことを続けていくこと言います
続けると書きましたが、「息」の場合、「私は息を続けている!」という意識はないですよね
ただただ、続いているのですよね
少なくとも生きている間は、、、

同じように、受け取って、与えるということが、息をするのと同じように続いている状態になるというのが、この本で語られる「フロー」であるというのが今の私の理解です

そして、この受取って与えるフローの状態のときは、受け取っている自分と与えている相手(必ずしも人とは限らないと思いますが)が、全体としてつながっている、言い換えると、人の臓器同士のような関係、各々は違う機関だけど全部が集まって人として存在している、、、そんな感じです
最近のはやりの言葉でいえばエコシステムといってもいいかもね

だから、フローの状態というか関係の時は、自然に受け取る、与えるが流れているので、相手や受け取っていることを「感じ取っている」状態になっているそうです

受け取る・与える・求める

フローの状態では、「受け取る」「与える」「求める」の順番で循環していくと書かれています
まず、自分が、いろんなものを受け取っていることがわかると、与えられるようになり、そして、本当に大事なものを求めるようになるらしい

一体何を受け取っているのかというと、目で見えるものとしては、何かのモノだったり行動だったりするわけですが、関係性の中で自分が生かされている!ということなんでしょう
本の中では、「愛」の循環と表現されていたと思いますが、私の理解では、ここでいう「愛」は、愛情もありますが、慈愛というか、「存在(そうあること)を赦されている」とか「それがそうである」ということなんだろうと思います
上手く伝わるかどうかわかりませんが、、、^^;;;

退職されるスタッフさんに贈ったお花

退職されるスタッフさんに贈ったお花

たまたま昨日、30年務めたスタッフさんが退職される日で、お花とカードを贈りました
そのとき、言うつもりはなかったけど、ぽろっと「寂しくなるなぁ」と口をついて出ました
それを聞いた彼は「言葉にするとほんま寂しいですわ」とぽそっと言いました

まず私の寂しいには、彼から有形、無形で受け取ってきたものと彼の存在への愛(慈愛)があるのだと思います
彼の存在を受け取っていると同時に、その存在への愛(慈愛)を与えているというか贈っているのだと思います
受け取ってから、与えられるようになると書かれていますが、実際には何かを受取り同時に何かを与えてるのだろうと思います(あとで本のページをめくっていたら、149ページに「全体性の意識における『与える』は、『与える』と『受け取る』が同時に起こり、どんなに大変であろうと労力がかかろうと、心は満たされていきます。与えている体験を通して喜びや豊かさを受け取っているからです。」とあったので、私の体験と同じことを言ってるかどうか定かじゃありませんが、そういうことらしいです)

そしてこのときのことを考えると、「近くに来たら顔を見せてね」と言葉にして彼に求めていますが、これは、私が、つながりを求めているのでしょうし、この後、今いてくれている人ともつながる感覚を求めているのだと思います

受け取る、与える、求めるは、同じ相手の場合もあれば、人はつながる生き物ですから、ある人から受け取って、別の人に与え、まったく違う人に求める、あるいは、人では無く未来や世界に求める場合もあるのだろうと思います
それをいうと、受け取るのが人からとは決まって無くて、川や空、都市、文明、生き物かもしれません
どれでもあり得ると思います

お金は本来「無色」

この本の中に、お金はやりたいことをできるようにしてくれるエネルギーだったか、媒体だったかのようなことが書いてあったと思います

この本を読む前、私は、お金には色んな「色」を無意識に付けていたことに気づきました
今は、お金そのものは、私は「無色」に見えています
そして、私の意識によって、お金に「色」がついて見えているのだとわかりました
これは私の認知の話であって、多分に感覚的な話なので、伝わってるかどうか分かりませんけど、私は、今、そんな風にお金が見えています

私自身は、現在、「お金」の勉強中ですが、新たなお金に対する認知、枠組みができたみたいです
そして、お金を超えて、存在という慈愛の循環が世界をつくっていけるのかもしれない、、、どうなんでしょうね、、、
まだ、よーわからんけど、今はそんなところにいます

読書感想文の最後に

実は、私、この「お金の不安と恐れから自由になる!」(由佐美加子 著)を2回読みました
1回目は、普通に最初から最後まで読み通しました
そのときは、正直、まぁ、そうだなぁ、、、と思いながら、なんとなく頭の中で上滑りしている感じがぬぐえません

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)を読みました

お金の不安と恐れから自由になる!(由佐美加子 著)を読みました

その後、1週間ほどしてから、飛ばし読みしながら目にとまったところはしっかり読むというやり方で2回目を読みました

このとき、1回目と異なり、なんか頭にというか、そうかぁ!と入ってきたのです
2回目でちょっとわかってきたカンジです
おそらく飛ばし読みしながら目にとまった、つまり、無意識で気になったところをしっかり読んだからかも知れませんね

まぁ、そうして、このブログ、「お金の不安と恐れから自由になる!」(由佐美加子 著)の読書感想文を書いているわけです

私のお金に対する認知をちょっとばかし変えてくれた本です
そういう意味で、かなりパワフルなんだろうと思います

ぜひ、手に取ってページをめくってみてください

ひょっとしたら、お金や生き方、世界というものへの認知が、少しかわるかもしれませんよ

関連記事

リーダーが「何もしない」とうまくいく。指示ゼロ経営(米澤晋也 著)

リーダーが「何もしない」とうまくいく。指示ゼロ経営(米澤晋也 著)、買って来ました!

数日前、「指示ゼロ経営」というものを実践して、家業の地方新聞店を建て直し、それ以上に発展させてきた方

記事を読む

たこ梅 本店 和田店長と松野恵介先生

「売り方」の神髄(松野恵介 著)の出版記念講演に、道頓堀にある たこ梅 本店の和田店長が行ってくれました!

たこ梅では、今年で、「POPで価値を伝える♪」という研修が、今年、4年目を迎えます 毎年、その研修

記事を読む

Kindle版はラインを引きやすい

U理論 第二版 2回目を読書会のおかげで読み終わりました

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです U理論 第二版の読書会

記事を読む

英治出版さんが、たこ梅の事務所を訪ねて下さいました

英治出版さんが、一読者をわざわざインタビューに来てくれはりました!ビックリ、、、(*゚д゚*)

このブログを読んで頂いている方は、ときどき、私が、読んだ本のことを書いているのをご存じかもしれません

記事を読む

「お客様のことが見えなくなったら読む本」(松野恵介 著)の帯で、てっちゃんが推薦!?

「お客様のことが見えなくなったら読む本」(松野恵介 著)の帯で、てっちゃんが推薦!?

あのーーー、たいがいの本には「帯」がついてますよね? 有名人や権威者が、その本をオススメしてるアレ

記事を読む

「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー 著)

「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー 著)から気づいたことと決めたこと

今から2ヶ月前、8月9日に「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ

記事を読む

英治出版さんの「組織は変われるか」(加藤雅則 著)モニターキャンペーンに当選!届きました!

「組織は変われるか」(加藤雅則 著)の新刊モニターに当選!、、、したので読みます

平成20年のリーマンショックで、いくら、自分たちが努力しても、がんばっていても、とんでもないことは勝

記事を読む

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」(ユヴァル・ノア・ハラリ 著)

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」(ユヴァル・ノア・ハラリ 著)をつい買いました!また、積ん読が増えそう、、、^^;;;

この前、本屋に入ってふらぁ~っと、書棚を眺めてブラブラ歩いていました 私、本屋とカメラ屋さんをブラ

記事を読む

利益が見える戦略MQ会計(西順一郎 監修,宇野寛・米津晋次 著)

利益が見える戦略MQ会計(西順一郎 監修,宇野寛・米津晋次 著)を5冊購入!!

先週、道頓堀にある たこ梅本店の和田店長と5月の店長面談をやってました 5月の店長面談の和田

記事を読む

NVCオンライン基礎講座の第1講を受講中の松本さんと大西さん

たこ梅 本店 松本さん、東店 大西さんのNVCオンライン基礎講座がスタート!

仕事の時、「なんで、アイツあんなことすんねん、、、」「ジャマや!」って同僚の行動に怒ったり、「かなん

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

25人の購読者に加わりましょう
follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑