秋上がりする酒「ひやおろし」が11月の月がわりの酒!始めますよ!!
日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです
お客さんには、日本酒の楽しみをいろいろ知ってほしい!
そのひとつとして、毎月、月がわりの酒で変わったお酒、珍しいお酒をお出ししています
11月は、、、(@ ̄□ ̄@;)!!
秋だけ楽しめるお酒「ひやおろし」
今月は、秋だけ楽しめるお酒を月がわりの酒でお出しします
それが「ひやおろし」です
「ひやおろし」とは、寒の真冬につくり、これを夏でもひんやりとした土蔵の中ですごさせます
じっくり熟成が進み、新酒の荒々しさやカドがとれ、ふくよかな味わいが生まれます
このひやおろし、歴史をひもとくと、たまたま生まれた酒らしいのです
江戸時代、売れ残った酒が土蔵でひと夏をこします
それを飲んでみると、「あれ、新酒より味わいが増してる!うまい!!!」となって、飛ぶように売れてしまった
それから、わざわざ蔵で夏の間寝かせて秋に売るようになったのだそうです
ところで、この酒が「ひやおろし」と言われるのか?
それは、通常、清酒は、搾った時と出荷前の瓶詰め時の2回、火入れといわれる「加熱殺菌」を行います
ところがこの酒は、「ひや」のまま「卸す」(出荷する)、つまり、瓶詰め出荷時の加熱殺菌せずに出荷するといういみで「ひやおろし」と言われるのです
「秋あがり」する酒
「ひやおろし」は、秋になってカドがとれ、熟成、まろやかで旨くなる
味わいがより深く、美味しくなる
そんなところから、昔から「ひやおろし」は「秋上がり」する酒と呼ばれています
この秋上がりする「ひやおろし」、純米酒で辛口タイプに仕上がっています
これを期間限定でお店でお出しします
昨年は、蔵元に予約しておいた分がすぐに売れてしまって、追加で在庫を探してもらったお酒
今年は、去年より多めに仕入れています
それでも、1ヵ月はもたないかも、、、^^;;;
「ひやおろし」味わいたい!!って思ったら、今夜にでも、お店で「ひやおろし!」って注文してくださいね
秋には秋の酒を堪能してね!
「月がわりの酒」をはじめた理由(わけ)
この「月がわりの酒」をはじめて数年になります
そもそも、どうして、「月がわりの酒」を始めたのか、、、
たこ梅では、お店で、関東煮(かんとだき/おでん)、たこ甘露煮に合うお酒をたくさんのお酒の中から選んで一手(1種類)だけご提供しています
それも、ていねいに錫たんぽで湯煎してご注文ごとに、ひとつひとつお出ししています
たこ梅は、「おでん屋」と思われていますが、そもそもは、江戸時代、「上等の酒を上々に燗をつけて出す店」である『上燗屋(R)(じょうかんや)』ですから、今も、そのスタイル、やり方を守っています
ただ、お酒(清酒)って、日本の蔵の数だけ(数以上ですね)ありますし、季節季節のお酒や飲み方もあります
日本酒離れが叫ばれる今、そういうお酒の文化を知って貰えたら、、、と思いました
そのひとつとして、いろんなお酒を楽しんでもらう
これはいいのですが、ひとつ問題があります
それは、お酒(清酒)は醸造酒で、封を切ると同時に参加が始まり、酒質の劣化がスタートするということ
(一般的に言うと、開栓して1週間くらいで飲みきってほしいなぁ、、、)
これを防ぐには、開栓したお酒に窒素充填して専用の冷蔵庫にしまうなどの管理が必須です
あるいは、、、
すぐに、飲みきるか!
たこ梅の現在のお店は、もともと、20種類、30種類、100種類のお酒をワインセラーのように置くようにはつくられていません
でも、お客さんにいろんなお酒を知って欲しいし、楽しんで欲しい!
それで、思いついたのが、毎月1つ、新しいお酒、かわったお酒、季節のお酒をお出しすることです
これだったら、封を切ったお酒も美味しいうちに確実に飲みきれます
それで、「月がわりの酒」として、お出しするようになったのです
今月の月がわりの酒は、秋あがりする「ひやおろし」です
楽しんでね
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