新型コロナは、休業要請や緊急事態宣言を要するほど危険なのか?本当に必要な対策は超シンプルでいい!?
東京に続き、大阪でも、8/6-20まで、ミナミのエリアで飲食業関係に休業・時短要請が出ています
新型コロナのPCR検査陽性者数(以下、陽性者数)が、4,5月に比べ、この1,2ヵ月激増していることから、「第2波ではないか!?」という懸念から、発せられる対処です
私は、今の陽性者数増加は第2波なのか?本当に新型コロナは危険なウイルスなのか?について、自分なりにきちんと調べようと思いました
休業・時短営業要請の大阪府(行政)の理由と前提
2020年7月31日の吉村大阪府知事の会見によるとの発表によると、休業時短要請の理由・前提として
【休業・時短営業要請の大阪府(行政)の理由と前提】
・新規陽性者数が急増
・感染者数の拡大を抑え込みたい
・繁華街で大騒ぎをしながらお酒を飲む場所
・キタと比較してミナミは陽性者数が約4倍
・社会を動かしながら対応する
・飲食業界を休業・時短させれば感染の増加を抑えられる
・感染が拡大をしているエリアの中心部に絞って要請
・一般病床使用率25%、重症者病床10%で第1波と比べると医療体制は余裕がある
・陽性者の数が増加傾向、すでに第1波を超えている
※青字は、大阪府(行政)の前提と希望
などが、主として挙げられていると私は理解しています
詳細については、会見の動画をご覧ください
この会見を見て、大阪府(=吉村府知事)は、陽性者数が増加するのが府民にとってリスクが高いという前提にたって、府民の健康を守りながら、社会活動も動かしていこうと、今回のミナミエリアの休業・時短要請になったのだろうと思います
新型コロナの陽性者数と死亡の関係
ところで、本当に、新型コロナは「それほど」ハイリスクのウイルスなのか?ということが気になったので、陽性者数、死亡者数などを調べてみました
大阪の陽性者数は、大阪府知事の会見の通りグラフ上は急増していて、そういう意味では第二波といえるかもしれません
ただ、4,5月頃は、クラスター対策をやっていたので症状が出ている患者とその濃厚接触者に非常に限定して検査をしています
ですので、検査の母数が4,5月と7月以降では大きく異なることを理解してグラフを見る必要があります
ただ、言えるのは、7月以降は、一定の基準で検査をしているでしょうから、陽性者数は現時点で増加傾向というのは言えます
こちらは大阪の死亡者数の推移です
7月1日から8月2日まででは、7月24,25,29,31日に1名ずつ計4名お亡くなりです
この期間の新規陽性者数は、2,613名です
この期間でいうと、陽性者数に対する死亡率は0.15%ですので、1000名陽性者が発生すると1ないし2名がお亡くなりになるという割合です
Q. 通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。
A. 例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
厚生労働省のサイトより引用
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html
新型コロナとよく引き合いに出される季節性インフルエンザでは、日本国内で毎年推定1000万人が感染し、直接、または、間接的にインフルエンザが原因で死亡した人数は、毎年1万人と推計されています
インフルエンザは冬が主なので1か月で何人死亡というのは、実際的ではありませんが、1か月に直すと毎月 約900人がインフルエンザのために亡くなっていることになります
新型コロナの年代と死亡率の関係
この新型コロナですが、加齢や基礎疾患があると重症化し、死亡にいたりやすいといわれています
年代別の陽性者数と死亡者数をみてみました
大阪だけのデータが見つからなかったので、これは、全国のデータとなっています
さて、陽性者数は、20代が突出し、20-50代が大多数です
ですが、死亡者数、致死率で行くと60代以上が大半です
60代の死亡率2.9%、70代10.2%、80代19.1%、90代23.2%
朝日新聞デジタルが厚生労働省のデータをもとに作ったグラフの方が、年代別での陽性者数と致死率の関係が見やすいと思いますので、基本、同じですが、こちらも掲載しておきます
新型コロナの感染経路
この新型コロナですが、政府は緊急事態宣言、大阪府は休業要請等のハードな手段をもって、感染防止を試みています
まず、どうやってこの新型コロナが感染するのか?を再確認します
Q. 新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。
A. 一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。(WHOは、一般に、5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛まつ(約3,000個)が飛ぶと報告しています。)
「飛沫感染」とは: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。
「接触感染」とは: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染することを言います。WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。【WHOの飛まつに関するレポート】
https://www.who.int/water_sanitation_health/publications/natural_ventilation/en/
【新型コロナウイルスの生存期間に関するWHOのQ&A】
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/question-and-answers-hub/q-a-detail/q-a-coronaviruses厚生労働省のサイトより引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
厚生労働省のサイトにある通り、感染経路は2つです
【新型コロナの感染経路】
飛沫感染:咳やくしゃみ、大声での会話などによって鼻汁やツバの飛沫を鼻、口から吸いこむ、眼にかかる
接触感染:感染者の鼻汁やツバ(その飛沫)がかかったところを、手でさわり、その手で、鼻や口をさわる、眼をこする
ここで冷静に考えると、じつは、感染者の鼻汁やツバ、その飛沫を被ること自体は(感染に関していえば)なんら問題ありません(気持ちわるいけどね!ふつーに)
その飛沫が鼻、口、眼にさえはいらなければいいのです
飛沫感染を防ぐには、飛沫をかけないためのマスク、かからないための距離やパーティション、換気
接触感染を防ぐには、手洗いと除菌剤を持ち歩いて顔を触る前に必ず手指を消毒除菌する
もちろん、ドアノブやエレベータのボタンをこまめに除菌剤で拭くのもありますが、実際、すべてのドアノブやボタンを誰がいつどうやって拭くのですか?
実質、完全に履行するのは、私は無理だと思います
それより、自分の手と指を清浄に保つ
それも、顔を触るときだけでOKの方が現実的に思います
新型コロナの感染防止のためにすること
陽性者数、死亡者数、年代別の陽性者数と死亡率、そして、新型コロナの感染経路を見てきて、私は、新型コロナ感染防止のためには、緊急事態宣言や休業・時短要請は必要ないのではないか?と考えます
われわれは、4月8日から約1か月半の緊急事態宣言を体験しました
そして、そのときは、陽性者数は激減しました
たしかに、感染拡大防止には効果がありました
ただし、その効果は持続しません
完全に感染者が「0」にならない限り、緊急事態宣言、休業要請をしても、1か月、2か月後には、感染者数が増加して元の木阿弥です
そのことも、今、現実に、われわれは経験している最中ですよね
医療体制に余力がない場合を除き、緊急事態宣言や休業要請は、経済を疲弊させ、失業、倒産、廃業を産むだけです
データをみて、新型コロナでは、インフルエンザほど人は死なない
(死亡率はわずかに新型コロナの方が高いかもしれませんが、感染力はインフルエンザが圧倒的なので感染者数がけた違いに多くなるため、死亡者数もはるかに多くなります)
感染者数(実際には陽性者数)よりも、死亡者数、重症者数をみて、対策をとるべきだと私は考えます
そうすると、リスクの高いのは、基礎疾患のある方とデータ的には70歳以上の高齢者(といっていいと思います)です
そして、飛沫感染、接触感染にせよ、感染経路は、眼・鼻・口に新型コロナの飛沫が入る場合だけ、それ以外にはありえません
そうなると、基礎疾患のある方と70歳以上の高齢者の方へのピンポイント対策を行政は考えるべきです
あと、感染していても健康や日常生活に問題ない人へも医療資源を割くことにより、本当に必要な患者さんへの医療がトドこるとか、医業現場の疲弊につながるので、新型コロナの2類指定感染症の解除も必要でしょう
そして、人の近接するところでは、マスクの着用、距離・パーティション、そして、除菌剤を各自もち歩いて顔を触る前に必ず自分の手指をシュッシュする
この2つを実行すれば、ワクチンも新薬も待つことなく、新型コロナと当面共存できると私は考えます
さほど、費用も手間もかからないように思うのですが、、、
あとひとつ大切だと思うことがあります
それは、現在の日本国内の新型コロナの遺伝型は、極悪タイプ(?)ではありませんが、海外で変種の極悪タイプが出現した場合、これを水際で食い止めることです
私の考えが「正しい」とも思っていません
ただ、自分の前提や枠組みをわきに置き、現実のデータをできるだけ「そのまま」みて、何があるのだろうか?そして、何をできるだろうか?を考えました
以上をお聞きに(お読みに)なって、どう思われますか?
また、いろいろな考えをききたいし、わたしのこのブログ記事をご自分やお友達、ご家族と考えるときのきっかけや材料にしていただければと思います
追記:
新型コロナの陽性者数や死亡者数などのグラフは、「新型コロナウイルス 日本国内の最新感染状況マップ・感染者数」のサイトを利用させていただきました
期間や地域を選んで、グラフ化できるので見やすく便利ですよ
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Comment
「以上をお聞きに(お読みに)なって、どう思われますか?」という投げかけなので、僭越ながらコメントします。
まずほぼ全面的に自分はご意見を支持します。ウィルスと共存する=New normal:新しい日常を考えるべき。加えれば高齢者(に代表される高リスク者)のソフトな隔離。それを個人個人が守れれば共存できる。共存は感染の終息ではないし、ましてやウィルスの絶滅じゃない。
「共存」は大事なキーワードと思います。
その中で、あえて反論するなら、「海外で変種の極悪タイプが出現した場合、これを水際で食い止める」という主張です。ウィルスは元来、変異するものです。極悪タイプの判断は下手すれば何年か後にしか分からないんじゃないでしょうか?「水際対策」自体が古くて無意味じゃないんでしょうか?狭い狭い日本の中で、地域の移動もままならない。それが根本対策だという村社会というか島国根性が何十倍かの実害を与えてるように思います。
「人の近接するところでは、マスクの着用、距離・パーティション、そして、除菌剤を各自もち歩いて顔を触る前に必ず自分の手指をシュッシュする」と生活様式で一定の感染が抑制されると主張されるなら、極端な話、ブラジルやアメリカ南部からのお客様が来ても、関係なくないですか?それをだ誰にでも徹底させるすべを考えるべきではないでしょうか?
ありがとうございます
なるほど、水際対策については、おっしゃる通りかもしれませんね
同時に、極悪ウイルスが海外で発生した場合、水際対策で、時間稼ぎはしてほしいと思います
その間に、いくつかの知見、心の準備、ひょっとしたら対応策もうまれるかもしれませんから
こうやってご意見をいただけると、自分では思っていなかった観点や気づいていなかった視点からあらためて眺めることが出来ます
本当に、ご意見をいただき感謝しております