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3か月ぶりに山添村で自然農法の野菜部活動です

公開日: 農業科・畑部

1年前から、奈良の山添村で、1アール弱という小さな畑をスタッフさんとやっています
自然農法の畑なので、化学肥料や農薬なんかはつかいません
野菜の持つ自然の力を引き出すため、原則、水まきもしません

毎月1回、スタッフさんとこの山添村の自然農法畑に通っています
ですが、山添村への交通手段が車のみのため、今回のコロナ禍で、その移動の車が“密”になるため、4月、5月とお休みしていました

そして、緊急事態宣言も解除され都道府県間の移動も解除された先日、3か月ぶりにスタッフさんと一緒に山添村の自然農法畑に行ってきました

3か月ぶりの畑は草ぼーぼー

予想はしていましたが、3か月ぶりの畑は、草ぼーぼー、雑草が跋扈していて植えたはずの野菜はどこへやら、、、

3か月ぶりの自然農法畑は、正に自然!草ぼーぼー!!

3か月ぶりの自然農法畑は、正に自然!草ぼーぼー!!

春に蒔いたはずの種子は、雑草との競合に負けたらしく、そのあるべき野菜は見当たりません、、、_| ̄|○

薄赤紫のニンニクの花

薄赤紫のニンニクの花

でも、去年植えたニンニクなんぞは、薄紫の綺麗な花を咲かせてしっかり大きくなっています

収穫した大蒜(にんにく)

収穫した大蒜(にんにく)

立派に育った大蒜(にんにく)も収穫できました

雑草を刈って畑をリセット

とはいえ、ニンニクやミョウガ、里芋、昨年植えて収穫にもれて育ってきた牛蒡以外は壊滅状態
雑草天国です

それで、里芋やミョウガなどを育っているわずかな野菜のある畝を除いて、畑をリセットします
実際には、雑草を刈りとり、昨年からつくっている雑草堆肥を敷き込んでいきます

まずは、草刈りからです

雑草をみんなで刈ります

雑草をみんなで刈ります

全員で草を刈ります
もちろん、鎌をもって手作業で刈り取ります
根を深く伸ばして、残るとまた生えてくるスイバなどはスコップをつかって引き抜きます

雑草を手作業で刈る島田さん(分店)

雑草を手作業で刈る島田さん(分店)

こうやって、ひととおり雑草を片づけた後は、寝かせておいた雑草堆肥を敷き込む作業です

畝に寝かせておいた雑草堆肥を敷き込みます

畝に寝かせておいた雑草堆肥を敷き込みます

雑草堆肥も、1年くらいたつと、完全に「土」になっています
ただ、畑の土と色がちがって黒に近い濃い茶色なので、画像でもその違いはわかると思います
この雑草堆肥を敷き込んで、土壌の栄養分と保水力を高めます

すっかり畑がきれいになりました

すっかり畑がきれいになりました

リセット作業の終わった自然農法畑です
手前の畝が、ミョウガやゴボウ、里芋などが育っている畝で、こちらは目立つ雑草のみ刈り取っています
他の畝は、すべて、リセットで雑草を刈り取り、雑草堆肥を敷き込みました

すっきりしたでしょ!

ちょっと休ませて、雑草堆肥を畑の土壌になじませてから、新たな野菜を植えていこうと思います

刈り取った雑草は堆肥に

雑草をみんなで刈り取ったので、当然、雑草の山ができあがります

刈り取った雑草

刈り取った雑草(一部)

この雑草は、また、次の肥料になるように雑草堆肥にします
雑草堆肥をつくっているスペースがあるので、そこに残っている先輩(?)雑草堆肥とまぜ、米糠なんかもスターターとして混ぜて積んでいきます

堆肥作りでは雨水を嫌うので、雨よけにビニールシートを掛けておきました

これで、半年くらいすると次の雑草堆肥になっていきます

ネギの種とイチジク

コロナのため3か月間放っておいた畑では、ネギが葱坊主の花を咲かせ、そして、種をつけて枯れていました

ネギボウズから種を採取

ネギボウズから種を採取

このネギボウズから、ネギの種を採取

また、この畑に蒔いて、畑の記憶をつなぐネギを育てようと思います

春先に植えたイチジクに実がついています

春先に植えたイチジクに実がついています

ところで、春先にいくつかの果樹を畑からちょっと離れた場所に植えました
どれも、無事に、根付いています
そして、イチジクを見てみると、まだ、背丈は低いものの幾つかの果実をつけていました

このイチジクも数年もすると、ずんと大きくなって、今年の10倍以上の実をつけてくれるのではないかと期待しています

3か月ぶりの自然農法畑は、ほとんど畑の手入れ、リセットでした
畑の状態が雑草過多とか行き過ぎたら、こういうリセット作業をして、基本となる土壌の状態に手を入れてやる必要があるのだと思います

ちょうどこの作業をしながら、今は、コロナ禍で大変ですが、それってこれまでの商売の「土壌」では上手くいかなくなっていることが現れているのだと考えていました
そして、今回の畑と同じように、商いの土壌、つまり構造を変えていかないと行けないと言うことを教えてくれているのだと思います

畑と同じく、商いもがんばります!!

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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