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熊本から、お父さまにすすめられて、道頓堀のたこ梅本店に来て下さいました!

公開日: お客さまの声, 親子代々

私が小学校の頃、道頓堀の本店に遊びに行くと先代から、こんな話をよく聞かされました

「おい、テツ!
うちの店は、酒とかタコとか売っとんのんとちゃう!
うちの店はな、お父さんがお子さんを連れて来はる
そのお子さんが、大きゅうなったら、また、そのお子さん連れて来はるんや!
そやから、うちは、百年以上つづいとんやで!!」

お父さまにすすめられて九州からのお客さまです

夕暮れ時に、道頓堀にある たこ梅 本店に行くと、カウンターのはじっこで、笑顔で楽しそうに飲んではる二人組がいてはりました
「熊本から来てん!」と酒を飲みながら、陽気に話しかけてきはりました
楽しそうな人たちやなぁ、、、なんて思いながら、「熊本ですか?ありがとうございます!」っていうと、なんで、うちの店に来たか話してくれはりました

お父さまにすすめられて来た、熊本のお客さまです

お父さまにすすめられて来た、熊本のお客さま(右)です(左は一緒に熊本から見えたお友だち)

「ときどき、大阪に仕事で(熊本から)来るんです!
オヤジに、大阪はあちこち店行ったけど、あんまり旨いところないなぁって言ったら
『大阪で、そんなことないと思うけど、、、
それやったら、わしが、大阪で料理の修業してた時に行ってた旨い店を教えたる!
(50年以上前やから)今、あるかどうかわからんけど、道頓堀の たこ梅 いう店や
ここのタコが、どうやってんのかわからんけど、たまらん旨いんや!』
って、いわれて探してきました、、、
そやけど、ほんま、おでんも旨いし、このタコ美味しいわぁ!
送ってもらうことできますか?
もっぺん、オヤジに食べさせたりたいし、、、」

話をいろいろうかがうと、50年以上前にお父さまが料理人としての修行をミナミでされた時に、ときどき、来てくれてはったそうです
ですから、先代の時代ですね

お客さまも親から子へつながっていきます

たこ梅も、今から172年前の弘化元(1844)年に、私の曾々祖父にあたる岡田梅次郎が道頓堀で、たこ梅を創業して以来、代々、お店をやらせてもらって、私で五代目、桃侍(ももじ/小学2年生)くんが六代目となります
お店の方も代々つながっていきますが、この熊本からおいでくださったお客さまのように、お父さまから、お子さんへとお客さまも、代々、つながっていかれます

今回も、もちろん、お会いするのは初めて!
でも、こちらのお客さまもお父さまから、たこ梅のことをきかされているし、ネットでブログやホームページをご覧になっていたので、私のこともご存じでした
しばらく、楽しく昔の話などさせていただいて、喜んで下さいました
そして、記念に写真も!!

こうやって、お店もそうですが、お客さまも、親から子へ、子から孫へとつながっていき、昔、自分が杯を傾けたその場所で、一緒に酒を酌み交わせるよう十年後も百年後も、ここで、がんばっていきます!

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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