*

「生きる技法」(安冨歩 著)を読みました!

公開日: 気になる本

書名が気になって、ふと開き、レジへ、、、ということって、たまにあります
きっと、経験のある方も、いらっしゃると思います

先日、書名、、、じゃなくて、その「帯」のキャッチが気になって買った本があります
その本を読み終えました

「生きる技法」(安冨歩著)の気になった帯

 

東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授のことを知ったのは、「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)を今年の初めに読んだことがきっかけです

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)

「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)を読んだときのブログはこちらです!
「複雑さを生きる~やわらかな制御~」(安冨歩 著)、この本、最近で一番面白かった!!

それで、この前、なんとなく安冨先生の他の本を眺めていたら、この本が目につきました
それも、本のタイトルというよりも、帯のキャッチが、、、

「生きる技法」安冨歩 著

「生きる技法」安冨歩 著

その帯には、~「助けてください」と言えたとき、人は自立している~ とあります
私は、心の底から相手に「助けて下さい」と言えるとき、執着、こだわり、見栄、偏見、プライドなどから解放された状態であり、だからこそ、その「助けて下さい」がストレートに相手に届く!響く!んじゃないか?と考えいるので、この帯に惹かれたんです

「生きる技法」(安冨歩 著)を読んで

この本の中では、「自立とは他者に依存すること」を定義、、、というか、基本においています
他者に依存するというと、少し前に流行った(?)言葉にもあるパラサイト家族のようですが、そうではありません
ここでいう他者は、本当の「友だち」です
お互いに尊敬、尊重できる存在であるからこそ、何か相手が困っていれば、哀れむのでもなく、当たり前に助けるのです
もちろん、そこには、取引、見返りなどは、存在し得ません
そういう友だちに囲まれていたら、お互い、何があっても生きていけるし、充実した人生を送ることができるのではないか?
思いっきり、かいつまんで言うとそういうことが書かれています

安冨教授が、自分の子どもの頃、学生時代、社会に出てからこの「生きる技法」に気づくまで、いわゆるエリートとして生きてきて、一瞬たりとも心が安まることもなかった体験から書かれています
いい成績を取っても、有名な経済学賞をもらっても、その瞬間、ホッとするだけで、喜びもなく、もちろん、充実感、生きている感もなかったそうです
なぜ、そうなのか? なにが、それを呼び起こしているのか?などということを探究されるプロセスを交えながら、「生きる技法」は書かれています

人の「生まれてきた意味」「本当の人生の目的」について

この本の中で書かれていますが、自分の生まれてきた意味とか、本当の目的とかは、決して言葉に出来ないとあります
ここからは、この本を読んでの私の解釈ですが、生まれてきた意味、人生の真の目的は存在します
ただ、それに近づく、一瞬触れることはできるかもしれません
いや、必ず、できます

それを理解するため、言葉にした瞬間、それそのものではないのです
言葉、、、つまり、思考は、思考であるが故に何らかのフレームや価値観、基準などをもちこみます
そうでないと、頭では理解できませんものね
となると、生まれてきた意味、人生の真の目的というものを言葉にした時点で、言葉=思考のフレーム(価値観や基準などを含む)をあてているので、その一側面を見られているに過ぎないのです

ここからは、さらに仮説ですが、生まれてきた意味、人生の真の目的をわかるためには、自分が、生まれてきた意味、人生の真の目的「そのもの」となることが求められている気がしてなりません
そして、そうなったとして、その自分は生きているので、生まれてきた意味、人生の真の目的は、その自分の人生、あるいは生き様といった「プロセス」に他ならないのではないでしょうか?
いまは、そんな気がしています

今日のブログの最後は、ちょっと、とりとめもない話を書いてしまいましたので、気にしないでくださいね

ところで、「生きる技法」(安冨歩 著)は、大きめの文字で、ひとつひとつの文も短めなので、読みやすいです
人間関係とか「なんで私は、こんなことしてるんだ?」などと悩んだり感じたりしたら、読んでみることをおすすめします
なにか、きっと、一歩踏み出すヒントが見つかると思いますよ!(^o^)

さぁーて、今日も、「私」としてがんばります!!(^o^)v

The following two tabs change content below.
たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

関連記事

サピエンス全史 下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著

サピエンス全史 上巻を読んで~慣れ親しんだ視点と異なる視点からの展開~

1年半ほど「積ん読」になっていた「サピエンス全史 上巻・下巻」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を昨年末か

記事を読む

「行動探求(Action Inquiry)」(ビル・トルバート著)

「行動探求(Action Inquiry)」(ビル・トルバート 著)を再読している理由(わけ)は、、、

以前読んだ本をまた読んでいます ザーッ!と流し読みに近いんですが、読んでいます 私、同じ本を

記事を読む

トム・ブラウン・ジュニアの著書4冊です

トム・ブラウン・ジュニアの著書をさらに3冊購入です!

先日から、「グランドファーザー」(トム・ブラウン・ジュニア 著)という本を読んでいました 「

記事を読む

dancyu「続・日本酒。」「本格焼酎。」

参考図書「続・日本酒。」「本格焼酎。」をたこ梅文庫に収蔵!!

本屋をぶらぶら覗くと、面白そうな本が、、、 ダンチュー(danchu)のお酒と焼酎の特集をまとめた

記事を読む

人間関係にあらわれる未知なるもの(アーノルド・ミンデル著)

中間報告~ミンデル本12冊のうち8冊目を読了しました~

昨年、アーノルド・ミンデルの本をまとめて12冊購入! 積ん読だったんですが、2月11日に「5月2日

記事を読む

「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)

「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)は、アカン、面白すぎる、、、

やばい、、、 アカン、、、 面白すぎる、、、 いま、そんな本を読んでいます 「なぜ人と組織は

記事を読む

「自主経営組織のはじめ方」をティール組織のとこに並べます

今日から「自主経営組織のはじめ方」を読みます

先月、英治出版さんに「自主経営組織の始め方」をいただきました 英治出版さんにいただいた「自主

記事を読む

偉大な組織の最小抵抗経路(ロバート・フリッツ 著)

偉大な組織の最小抵抗経路(ロバート・フリッツ 著)をジュンク堂書店で買ってきました!

9月15日に発売となった「偉大な組織の最小抵抗経路」(ロバート・フリッツ 著)を本屋さんに買いに行っ

記事を読む

マンガでわかる「リッツ・カールトンで学んだ超一流のおもてなし」(髙野登 著)

マンガでわかる「リッツ・カールトンで学んだ超一流のおもてなし」(高野登 著)が、たこ梅文庫に加わりました!

本を読むこと、、、も、たこ梅では、仕事のひとつです 正社員さんも、ホールのパートさんも、半年ごとの

記事を読む

マンガでやさしくわかる部下の育て方(中原 淳 著)

「マンガでやさしくわかる部下の育て方」(中原 淳 著)をたこ梅文庫に追加です!!

難波にある事務所の書架には、500-600くらいの本が並んでいます 「たこ梅文庫」の書架です

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

follow us in feedly
創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










PAGE TOP ↑