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人事評価を決める会議で気づいた正確な評価をつける本当の意味

公開日: 人事評価制度

この前、正社員さんの人事評価を決める人事評価者会議をおこないました
たこ梅では、半年ごとに、人事評価をつけます

人事評価の目的は?

人事評価の目的は、きっと、いろいろあると思います
例えば、
・給与や賞与の配分を決める基準とするため
・売上や利益に対する貢献度を明確にするため
・昇給や昇格の材料とするため
・適材適所で異動先を決める資料とするため
なんかが考えられます

どれも、そうなんだろうと思います
ところで、たこ梅の人事評価の目的は、簡単です

【スタッフさんが成長するため】
・成長のステージがわかる
・次のステージに行くためには何が必要かわかる

別にきれい事でなく、成長したスタッフさんは、それまでは異なり成長した状態で、あらゆる仕事にかかわります
当然、同じ出来事に直面しても、人間側の成長度合いによって、そこから生み出される結果、、、というより未来はかわります
だから、中村社労士事務所の中村先生のお力をおかりして、成長することを目的とした人事制度を構築することにしたんです

半年に1回人事評価者会議を開きます

たこ梅の人事制度の評価項目は、すべて、社員さんがつくっています
その理由は、
・現場のことは現場のスタッフが一番よく知っている
・自分たちで作ったものは、自分たちで大事にする(守る)
からです

いい例えかどうかわかりませんが、
・自分で焼いたケーキは、多少形がヘンでも美味しい
・自分で焼いた焼き物は、ゆがんでいても愛着がある
というような感じでしょうか、、、(笑)

ただ、実際には、社員さんが項目を決める時に、ひとつだけ条件をつけました
それは「高い評価をとればとるほど、お客さまが、喜びが増える、リピートしたくなる項目にしてくれ!」です
つまり、「社員さんが高い評価をとる=お客さまが喜ぶ、リピートする」わけですから、ちゃんと、売上も増える
そして、これが、ボーナスや昇給の原資となる!という仕組みです

人事評価のシートや資料です

人事評価のシートや資料です

それで、この社員さんがつくってくれた人事評価項目をつかって評価を半年ごとに評価をつけていきます
店長さんが1次評価をつけ、わたしが2次評価をつけます
その後、店長さんたちと私で、ひとりひとりの評価がどうかを一緒に検討していく「人事評価者会議」をひらきます

人事評価者会議で気づいた評価をつける時に大切なこと

人事評価をつけるときに大切なことって、いっぱいあります
評価以前に、そもそも、高い評価がとれるように、普段、評価対象者(スタッフさん)の仕事や行動をよく見て、現状をきいたり、アドバイスしたり、フィードバックしたりしていくことが大切です

ただ、今回、人事評価の2次評価をつけている時に、何か、イラッっとしている自分に気づきました
それは、ときどき、1次評価が「甘すぎる!」って感じて、「なんで、この評価になるねん!」ってイラついていたんですね
例えば、お客さまに「ひと手間かけたサービスをする」っていう項目があり、実際、どういう取り組みをしたかを記録するシートもあります
どのようなことに取り組もうとしたか、それを習慣が出来たかが評価のポイントです
そこにはやろうとしたことが書いてありますが、どう出来たか、習慣が出来たかは書かれていない
、、、にも関わらず高い1次評価がついているなどです

その時は、「正確に評価をつけないといけないので、これを人事評価者会議で話そう!」って思っていました
で、人事評価者会議が始まる前に、私がイラついた奥になにがあるのか、あらためて自分に深く尋ねてみたんですね
もちろん、正確な評価は、評価の公正さを保つために大切です

ただ、内省する中で気づいたのは、
・とにかく低い評価から、「救ってやりたい」という気持ちがある
 → 本人が向かっていくチカラがなく私が救うんだという「傲慢」
・甘いとみえる評価をつけるのは「嫌われたくない」という気持ちがある
 → これはナルシズムに通じるような「自己愛」
ということです

人事評価者会議やってます!

人事評価者会議やってます!

さらに、その場にとどまっていると、わかったのは、
・甘い評価をつけると言うことは、その人の「成長の機会を奪う」ことである
であり、大切なのは、
・その人はできる存在である!と信じるところに立って、その人の成長を願って評価をつけること
なんだと感じました

だからこそ、「正確な評価」をつけることが大事なんだ!と、その本当の意味がわかった瞬間でした

このときには、甘いと思える評価のことを考えても、イラッとする感じは完全に消え、落ち着いた、見渡すような見守るような感覚の中にいました
そして、人事評価者会議の冒頭で、素直に、

「2次評価をつけていて、1次評価の中に、甘いなぁ~と思える評価があります
そこには、低い評価から救ってやりたい!低い評価をつけて、なんで?って思われたくない!嫌われたくない!などの気持ちがあるのかもしれません
それで、あるべき評価よりも高い評価をつけると、その時は、本人もひょっとして喜ぶかもしれませんね
ただ、それは、その人が成長する機会を奪う!ことになります
その人はできる存在である!と信じて、現状はどうであるのか、どうすれば先に進めるかをフィードバックすれば、必ず、その人は自力で成長できます
今日は、そこに立って、その人の成長を信じるところに立って、評価を決めていきましょう」

とお話ししました

店長さんたちも、静かに受け取っている感じがあって、この日の評価者会議は、これまでより、落ち着いた雰囲気でいて暖かさのある空気の中で進んだように思います
評価をつけると同時に、これを本人に話す時に「何を伝えるか」にもフォーカスが当たっているように感じました

社員さん、ひとりひとりへの評価のお知らせとフィードバックが始まっていますが、私も、社員さんはもちろん、評価を伝える店長さんたちを全力でサポートしていきます!
今日も、がんばるぞーーーーーーー!!(^o^)v

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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