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床下で1年寝かせた自家製梅酒が、今年も始まりましたよ!だいたい、毎年、2,3ヶ月で売切れのようです

公開日: 酒・ビール・飲み物, 季節・旬

毎年、6月から、2,3ヶ月だけの飲み物があります
べつに、もったいつけてるわけじゃなくて、売り切れちゃうからなんですが、、、
今年も、始まりましたよ!

小さい頃から、おばあちゃんと一緒に梅酒をつけていました

私が、子どもの頃、今の時期になると、毎年、祖母で たこ梅の三代目女将になる「岡田ウメ」が、梅酒をつけます
そして、私も、毎年のようにお手伝い、、、

梅酒名人の三代目女将「岡田ウメ」です

梅酒名人の三代目女将「岡田ウメ」です

おばあちゃんが口癖のようにいってたのは、「梅はケチケチしたらあかん!パーッといっぱいつかうんやで!!」ってこと
明治生まれの人なので、お中元やお歳暮の包み紙、結わいてある紐なんかも、種類別にキチンとなおして、いつでも使えるようにしているくらい始末する人でした
ただ、それってケチなんじゃなくて、必要な時は、それこそ惜しげもなくつかう、、、

梅酒もそうでした、大粒の立派な梅を買ってきますが、なかには、キズのある梅もある
そういう梅は、梅酒には使わずにハネる!
でも、捨てたりしません
傷んだところは取り除いて、甘くたいたりして、すべて使い切ります
「モッタイナイ」って今では、国際語らしいですが、それを息をするようにやってたんでしょうね

床下で1年寝かせた自家製梅酒が今年もスタートです

そんなウメばあちゃんに教わった梅酒を毎年つけています
和歌山でとれた古城(ごじろ)梅という大粒梅をそれこそたーーーぷり使って、あとは、焼酎(ホワイトリカー)と氷砂糖だけでつくります

それを梅酒を寝かせるためだけにつくった床下収納で、1年間寝かせます
冗談じゃなくて、今の仕込み場に立て替える時、子どもの頃の梅酒と同じようにつくりたくて、タタミで1畳はある大型の床下収納をこしらえました
床下は、夏でも涼しく、冬も凍り付く寒さにはならない適度な温度
そこで、じっくり熟成させた梅酒をつくりたかったから、、、

1年床下で寝かした自家製の梅酒です

1年床下で寝かした自家製の梅酒です

今年も、そんな自家製の梅酒が仕上がりました!!

毎年ですが、早い年では1ヶ月半くらい、

梅酒には梅の実をいれることも出来ます!(もちろんサービスで!!)

それから、私、おばあちゃんのつけてくれた梅酒の梅の実を食べるのが大好きでした
プックリと丸くふくらんだ梅の実です
よくシワクチャになってる梅酒の梅の実がありますが、あれは、氷砂糖が一気にとけて周囲のホワイトリカーの糖度が上がって梅の実から水分が吸い出されてしまったからです
それで、うちの梅酒では、ちょっと手間ではありますが、次の2つのことをやってます

【梅酒の梅の実をプックリとさせるコツ】
・氷砂糖は出来るだけ大粒のものを使う(ゆっくり溶けてもらうため)
・氷砂糖は、2週間から1ヶ月あけて2回に分けて投入する(ホワイトリカーの糖度上昇をゆっくりにするため)

錫の焼酎コップにいれた自家製梅酒と梅の実

錫の焼酎コップにいれた自家製梅酒と梅の実

そうすると、この写真のようなプックリふくらんだ梅の実になります
ちなみに、この画像は、ホワイティうめだ(地下街)にある たこ梅 東店のお客さまが、ツイッターにあげられていたのをおことわりして、使わせていただいてます(^o^)

うちは、自家製なので、梅の実もたくさんあります
なにせ、「梅は、ケチケチせずパーッといっぱいつかえ!」って、おばあちゃんの教えを守ってますから(笑)
ご希望で、お店で梅酒をご注文の時、梅の実も入れさせていただいてます
もちろん、サービスなので追加料金なんてありませんよ

ただ、梅酒ご注文のときに、「梅の実いれましょうか?」って、うちの店員さんに聞かれるかもしれません
というのは、梅の実がプックリするように凝るくらい大好きなんで、みなさん、梅に実を食べるの大好き!だと思ってたんです
実は、数年前、お客さまに「梅の実って、飲む時にじゃまやなぁ~(ない方がええねんけど←お客さまの心の声)」っていわれたんです

「え゛~!!」って声には出しませんでしたが、ビックリしたのと、ちょっと、ショック、、、orz
氷砂糖を2回に分けて入れたり、いろいろ、手間暇掛けてやってたのに、、、って
ただ、ちょっとちがうかもしれないけど、マティーニのオリーブ「じゃまっ!」って思ったことありますから、、、私も、、、(笑)
だから、そうおっしゃるお客さまの気持ちがわからないでもありませんですので、うちの定員さんが、「梅の実いれましょうか?」とかって聞くこともあります!ってことなんです

もちろん、、、
「梅の実、大好き!」「うれしーーー!!」って方は、梅酒をご注文のときに
「梅酒、梅の実いりで!!」
っていっていただけると、メッチャ、嬉しいです!!\(^o^)/

ただ、梅の実にも、さすがに限りがあるので、出払っちゃったら、そんときはゴメンナサイ!!<(_ _)>

さて、今年も、和歌山の大粒梅「古城(ごじろ)梅」をつかって、床下で1年寝かせた自家製梅酒をお客さまに飲んでいただかないとね!!
がんばるぞーーーー!!(^o^)v

 

 

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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