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トイレットペーパーを見て思う~トイレットペーパーと恐れとシステム思考~

公開日: システム思考, つれづれに

トイレに入るたびにトイレットペーパーを見る

トイレのトイレットペーパー

トイレのトイレットペーパー

今朝もトイレで、トイレットペーパーを見た
そして、思った、、、

トイレットペーパーの買い占めも合理的行動

コロナウイルス騒動で、まず、スーパーや薬局でマスクが品切れ状態
そのあと、マスクと同じく中国からの輸入が主なので品切れするというデマを信じた人が、殺到してトイレットペーパーを買い占める

空になったトイレットペーパーの棚

空になったトイレットペーパーの棚

デマを信じてトイレットペーパーを買い占めたのは、前提として、「無くなったらどうしよう!早く手に入れないと!!」などの恐れがあり、買いに走る!ことになるのだろうと思います

トイレットペーパーの買い占め行動も、各個人には(限定的ですが)合理的行動だとおもいます

ビールゲーム

数年前、システム思考を学ぶセミナーの中で、ビールゲームをやったことを思い出しました

ビールゲームの概説図

ビールゲームの概説図

ビールゲーム(英語:The Beer Game、 The Beergame またはThe Beer Distribution Game)は、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の教授グループが、サプライチェーン・マネジメントに関する重要ないくつかの原理を実際に見せるために、1960年代に考案したシミュレーションゲームである。ゲームのテーマは、ビールを流通させて市場の顧客の需要に応えることである。ビールはいくつかの組織がつらなるサプライチェーンを通じて供給され、1チームが1つのサプライチェーンとしてプレーする。このサプライチェーンを運営し、受注残や在庫のコストを最小限にすることを目指す。1チームは4人かそれ以上の人数からなり、しばしば激しい競い合いとなる。1時間から1時間半程度で終わる。このゲームは教育や研究の一環として行われることも多く、通常、その後ゲームと同じくらいの時間をかけて経過報告会を行い、それぞれのチームの結果のレビューと反省点を話し合う。このゲームを行うことにより、システムダイナミクスの基本原則や、システム思考の重要性を学習することができる(ウィキペディアより)

ビールゲームを最初にやったとき、うまくやろうとしても、販売店は在庫過多になったり在庫切れになり、それを繰り返します
次に、販売店、工場などが、お互いの情報を交換すると一気に販売がスムーズになることを経験しました
ここから学べることが色々ありますが、そのとき、私は情報を適正に流通して共有するとスムーズにことが運ぶんだなぁ、、、と感じたのを今も鮮明に覚えています

個別には合理的でも全体としては不合理

さて、トイレットペーパーの買い占め行動は、個人個人は、馬鹿でも無く、気が触れたわけでもなく、合理的行動です
ただ、全体としては、不合理極まりない状況を生み出していると思います
正しい情報がうまく流通せず、玉石混淆の情報の中で、個体の危険回避行動としてより恐れを触発する情報に飛びつく
そんなことが起こっているように思います

自分の恐れに気づけるとちょっと余裕ができる

まず、私は、自分が恐れていることに気づけると、「そうか、いま、私は恐れてるんだね(恐れがあるんだね)」と自分の事が理解できます
そうすると、ちょっと、スペースが出来て余裕がうまれる

そのとき、やっと、あるいは、うまくしたら、「あれ?トイレットペーパーがなくなるのは本当なのか?」とか一歩下がって(または2階から)見ることが出来ます
視野が広がり、正しい情報に意識が向いて全体が見えてきます

また、こういう罠にはまったのは、自分に何があるからなのか?ということも「恐れ」をきっかけに見つけることもできていくかもしれません
いわゆるメンタルモデルに気づくことになっていきます

コロナは教えてくれる

コロナウイルス騒動からのトイレットペーパー事件は、トレイに行く度にわたしにいろいろ考えさせてくれました
ひさしぶりに、ビールゲームのことも思い出せたし、、、

コロナウイルスのおかげで、私にとっては不都合なことが日々起こっていますが、それも、自分のメンタルモデルを紐解き、また、本当に起こっている現実(Reality)をそのまま観られるように務めて、短期的と長期的視点の両方でもって向きっていきたいと思っています

いや、コロナウイルスには、いろいろ教えられています
さて、今日も、楽しくがんばりますね!!

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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