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システム思考の氷山モデル図を描きかえました!その理由は、、、

公開日: システム思考

よくスタッフさんとの面談や会議で、システム思考の氷山モデルが登場します
例えば、普通にスタッフさんの話の中に、「これはパターンですよね?だったら、なんか構造があるんですよね?」のような感じで出てきます

システム思考の氷山モデルとは?

そして、いまでも、ときどき、こんな図を描きながら話をすることもあります

システム思考の氷山モデル

システム思考の氷山モデル(これまで使ってきたもの)

何かの出来事が繰り返されていると、それは、パターンであって、パターンは構造があるので生み出されていると考えます
そして、その構造をつくっているのは、人の意識・無意識の前提、メンタルモデルであると考えます

わたしも、確かにそうだよねぇ、、、と思いながら、この図にある氷山モデルを使っていきました

この図が別に間違っているわけでもありませんし、この通りだと思います

これまでの氷山モデルに思った疑問

毎月、スタッフさんと行動探求(Action Inquiry / アクション・インクワイアリー)のセッションを2年間ほど続けています
このシートには、結果、行動、枠組みという欄があります

難しい会話のマトリックスと1次ループ、2次ループの学習

難しい会話のマトリックスと1次ループ、2次ループの学習

これは、氷山モデルの
1)結果=「出来事」
2)行動=「行動・パターン」
3)枠組=「構造」「意識無意識の前提・メンタルモデル」
に相当するようです

というか、この「難しい会話のマトリックス」(学習経路の6グリッド)シートを使って、行動探求していると、枠組みの欄には、氷山モデルの「構造」と「意識無意識の前提・メンタルモデル」の両方が出てきます

それで、スタッフさんと行動探求のセッションを続ける中で、行動探求の「枠組み」の欄に、氷山モデルの「構造」「意識無意識の前提・メンタルモデル」が一緒に書かれる、あるいは、まとめられているのは、何があるんだろう?どういう意味があるんだろう?って疑問を持つようになりました

新しく描いた氷山モデル

そんなことを考えてるとき、ふと、(これまで使ってきた氷山モデルの)「構造」と「意無意識の前提・メンタルモデル」の「構造」って規則やルール、フォーマット、レイアウトなど物理的構造や社会的構造であって、それらは、自分の『外』にあるものだよなぁ、、、
そして、「意無意識の前提・メンタルモデル」って、自分の『中』にある構造ではないのか?
あるいは、そのようにみなせるのではないのかと思い至りました

そして、あるとき、そんなことをピーター・センゲのところで直接に長い間学んできている人にはなしたところ、「そういえば、ピーターは、(「構造」と「意無意識の前提・メンタルモデル」って)分けてなくて、単に『構造』としか言ってないと思う」と言われたんです

システム思考の氷山モデル

システム思考の氷山モデル(新しく描いたもの)

「あっ、そうなん?」と思って、それじゃあ、もっとシンプルに、今分けて使っている)「構造」も「意無意識の前提・メンタルモデル」も『構造』にまとめちゃえばいいじゃないか!
ただ、外的な構造と内的な構造は、意識しておく方が使いやすいので、『構造』の中に「外的構造」と「内的構造」がある図にしよう!と思って描いたのがこれです

新旧の氷山モデル

新旧の氷山モデル

これまで使ってきた氷山モデルと、新しく描いた氷山モデルがどちらが正しい!というものではありません
どちらでも、かまわないと私は思ってます

ただ、今の私にとって、起こったことを理解したり、うちのスタッフさんへの説明や話すときに使いやすいのは、新しく描いた氷山モデルです

そういうことで、新しく描いたほうの氷山モデルを使っていきます

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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