11月の店長会議~体験入店、研修での関わりで大切なこと~
この前、たこ梅の月例会議のひとつである11月の店長会議が開催されました
グッド&ニューでチェックインしてから、各店の状況報告ではじまります
この11月の店長会議で、いちばん私の印象に残ったのは、体験入店、研修のあり方について話し合われたことでした
応募から採用までの仕組みはよくできている?の落とし穴
飲食業って、人手不足のところが多いです
それで、応募者がみえて、面接して、(失礼ないい方ですが)ひどくなかったら、「明日から来られる?」みたいに即採用!って結構普通にあります
そういうたこ梅も、以前はそうでした
ただ、、、
こういう採用の仕方をすると、2,3日で連絡が取れなくなる、、、なんてことも、しばしばありました
他の飲食店の話を聞いても、同様のようです
当時は、その理由がわからなかった、、、
でも、今は、その理由がやっとわかるようになりました
それは、お互い、よく知らないままに採用し、採用されていた
だから、実際に働いてみると、思ってたのと違った、、、なんていう、ミスマッチが、しょっちゅう発生してたんです
そして、どんな人に働いて欲しいのか、採用する側が明確にしていない(というか自分たちがわかってない!そこまで考えてませんでしたから、、、^^;;;)ので、いろんな人、つまり、そもそも、ぴったり合わない人も応募してくるし、また、それを採用してしまう!なんてことが起こってました
それで、数年前から、こんなステップで採用することにしました
【本採用までの4ステップ】
0)応募・・・・・求人情報を見て電話をいただきます
1)面接・・・・・応募者の方を知るのと同時に仕事やお店について知っていただきます(面接は店長さん/何でも質問OK!)
2)体験入店・・・1,2日、4,5時間の体験入店で仕事やお店、同僚の雰囲気を知っていただきます(時給は研修時に同じ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ここまでで、お互いがよかったら、仮採用となります)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3)オリエンテーション・・・お店の使命や働く上での価値観、考え方などをお伝えします
(わからないこと、不安なことなど、なんでも聞いてね!)
4)研修・・・・・1ヶ月間、研修項目リストにそって、教育係の先輩スタッフさんが丁寧に教え、身につけるのをサポート
(二人で確認しながら、覚えるごとに、リストのチェックを増やしていきます)
5)本採用・・・・研修が完了すれば、本採用!!よろしく、お願いします!!
このステップを通り抜けたスタッフさんは、長く続いていただけるようになりました
正社員さんはもちろん、パートのスタッフさんも、たいてい少なくとも2年以上は続いて頂けるようになったんです
それで、正直、「うちのこの(採用までの)4つのステップはよくできてるなぁ、、、」って思ってました
そして、「あとは、応募だけやなぁ、、、まだまだ、なのは、、、」なんて思ってたんです
ところが、最近、体験入店や研修に入られた方が、立て続けに辞退されることが起きました
この4つのステップが機能しているから、、、という見方もできますが、ちょうど辞退される日の前後に、そのスタッフさんの様子をみていた別々のスタッフさんから、私は、研修や体験入店の我々のあり方に課題があるのではないか?という話を聞くことになります
そして、初めて、体験入店や研修のステップ自体はいいけれども、そこに関わるスタッフさんの意識や実際に取り組むときに注意するポイントが、スタッフさんによってバラバラ、、、つまり、教育の品質が安定していないことに気づかされました
この夏、甲南大学 西川先生の組織開発の連続講座の冒頭でも、「わかった!できている!と思ったときが危ない。その瞬間から、本当は知らない、できていない領域の存在が、自分の中から失われる、、、」という趣旨のことを徹底して言われていて、「そうだよな!その通りだよ!!」って思ってましたが、今回、まったく出来ていないことに気づきました
体験入店、研修を含む4つのステップはできていて、あとは応募のところだけが問題と思った瞬間から、4つのステップの欠けている部分に気づくチャンスを自ら捨て去っていたのです
できている!わかってる!の落とし穴にズッポリはまってました、、、
しかし、連続で辞退者が出たことと、しっかりと観察していて疑問に思ってくれたスタッフさんたちのおかげで、気づくことができました
そして、この日の店長会議で、議題のひとつとしてとりあげることになりました
体験入店、研修での関わりで大切なこととは?
店長会議の中では、特に、
・体験入店と研修はどうあるべきか?
・われわれがどうかかわるべきか?
・そもそも、体験入店と研修の目的とは何か?
などについて、それぞれが思うこと、すでに展開されていたウェブ上での意見交換も含めて、意見を交換していきました
そこで出てきたのは、、、
体験入店では、
・たこ梅でのやりがい、楽しさ、歴史を知って欲しい!
・始める前に、体験入店の目的を伝える
・お店の雰囲気や同僚、客層などをしってもらう
・その日の仕事の流れを話して、全体像をつかんでもらうことで安心してもらう
・気になること、不安なことをいえる雰囲気をつくる(聞いてあげることも必要)
・忙しい時に、放っておくことにならないような対応(ちゃんと、みてもらっている感を大切に)
・体験入店の最後には、必ず、やってみてどうか?不安なことや質問をきいてこたえることで安心してもらえるようにする
研修では、
・研修期間で、どうなっていて欲しいかのゴールイメージを伝える
・研修期間の全体の流れを伝えてつかんでおいてもらう
・日々の仕事とそこから何を身につけて欲しいかをしっかり伝える
・忙しい時に、放っておくことにならないような対応(ちゃんと、みてもらっている感を大切に)
・研修項目の適正な基準を共有する
・研修担当者、店長と本人さんとで、初日、3日目、1週間目、以降は1週間ごとに、研修内容、やってみてどうかなどについて面談
・研修担当者は、毎日、気づいたことや成長についてノートに記録し、面談時や担当者が休みの時、研修をお願いするスタッフさんへの申し送りに活用する
などです
そして、これらのことを直接研修を担当するスタッフさんだけでなく、そのお店のスタッフさん全体でも共有することです
そうすれば、新人さんに関わるとき、新人さんが安心して成長できるような向き合い方になっていきます
細かいことは、他にもいろいろ話に出ましたし、この日では話し合われていない研修項目の適正な基準などについて、来週の現場会議の方で検討して、現場での具体案に落とし込んでもらうことになっています
今回の会議で共有したことをふまえて、体験入店や研修にかかわるだけでも、体験入店や研修がかわってきます
そして、具体的な改善案を取り込んでいけば、さらに、安心、安全な場が構築され、新人さんのドロップアウトは減るのではないかと思います
とにかく、スタッフさんと一緒に取り組んで行きます!!(^o^)v
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