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意図に立ったコーチングは、課題を生む構造そのものを変えていました!

一昨日は、1月最初のコーチング、、、
お昼から、連続で、6名のスタッフさんとコーチングでした
その連続のコーチングの中で、新梅田食道街 たこ梅 北店の前保さんとのコーチングが、印象的だったので、前保さんの許可ももらったので、そのときのことを出来る範囲で紹介したいと思います

意図に立ったコーチング

前保さんとのコーチングで、彼女が持ってきたのは、お客さまへのイベントの告知ハガキに関する課題です
たこ梅 北店が独自で行っているイベントがいくつもあるのですが、そのたびに、お客さまにお知らせのハガキを書きます
1枚1枚、すべて、宛名から文面、イラストまでフルで手書きです
そんな状況の中、コーチングの時間に、前保さんは、こんなテーマを持ってきてくれました

コーチングのテーマは「パソコンでイベント告知葉書を効率的に送りたい!」

それは、「パソコンのソフト(レイアウトソフトとか葉書ソフトなど)を使って、イベントの告知葉書を効率的に送りたい!」というものです

イベントの告知葉書も、たこ梅FUN倶楽部に入部されるお客さまが増えるに従って、どんどん増えます
すべて手書きではタイヘンになってきますよね!
それで、イベントの葉書のメインの部分(キャッチや画像など)と宛名をなんとかして、お一人お一人に添えるコメントやお出ししたスタッフの名前などは手書きにしたいっていうんです

その気持ち、とってもよくわかります!
ほんと、手書きでたくさんの葉書を出すのはタイヘンですものね
同時に、でも、手書きの暖かさも大事にしたいので、直筆の部分も残したい、、、

前保さんの本当に持っている意図は何だろうか?

このテーマを聞いたとき、私が感じたのは、前保さんは、今、どうやったら北店のスタッフさんが、もう少し楽に葉書を出せるかの部分に意識が向いている
でも、本当は、彼女からは、お客さまに自分たちの気持ちを届けたいというのも感じられる

前保さんとのコーチングです

前保さんとのコーチングです

もちろん、持ってきてくれたテーマは大切に解決したい!
そのためにも、彼女の本当の「意図」、今は、ちょっと後ろに隠れているかもしれない真の「意図」は何かを共に探索することにしました

いくつかの問いを投げる中であぶり出されてきたのは、
「年に数回くらいしかおいでになれないけれど、大事に思っているお客さまにイベントのことをお知らせしたい!」
ということでした

1ヶ月に1回以上おいでのお客さまであれば、お店に貼ったイベントのお知らせや直接口頭でお伝えすることが出来ます
でも、年に数回のお客さまには、それでは、伝わりませんもんね!

ちなみに、こんな問いを投げたときに出てきたお客さま像からみつかったんです
その問いは、「前保さんが、イベント葉書を出したい!って思うお客さまを一人思い浮かべて?それは、だれ?」です
そして、前保さんの答えは「年に、数回レベルなんですが、○○のときにおでになる□□っておっしゃる女性のお客さまです」でした

これを二人で話ながらまとめていくと、葉書で伝えたい相手が、先に挙げた「年に数回くらいしかおいでになれないけれど、大事に思っているお客さま」になったんです

意図に立って仕組みを作っていく

明確になった前保さんの意図に立って仕組みを作って行く、、、
すると、新たに明らかになったのは、手書きだからタイヘン、、、なのもありますが、仕込みや普段の作業があるなかで、「追われる」ように葉書のレイアウトを考えて案を作成し、そして、実際に葉書を書いていくことなんです
時間に「追われる」のがタイヘンだったんです
イベントがあるたびに「追われる」というパターンに陥っていました

システム思考の氷山モデル

システム思考の氷山モデル
(チェンジ・エージェント社より拝借)

システム思考の氷山モデルで言う「出来事」から、「行動パターン」が見つかった瞬間です
こうなると、それを作っている構造に切り込めばいいんですよね

年間の北店のイベントは、だいたい決まっています
でも、「だいたい」です
まず、ここがくせ者!
「だいたい」でもかまわないんですが、ついつい、イベントが近づいてきて、あわてて準備にかかるので「追われる」というパターンに陥っていました

それで、1年間の簡単なイベントカレンダーを作って、いつごろどんなイベントがあるか「見える化」します
あらたなイベントを増やした場合も、そこに書き入れればOKです

イベントのお知らせハガキの仕組みを一緒に考えています

イベントのお知らせハガキの仕組みを一緒に考えています

そして、標準的な葉書を書いて出すまでの流れを作りました
そうすると、イベントの何週間前に準備を始めればいいかがわかります
同時に、どんな準備が必要かも、、、

それがわかっていると、毎月作る「作割表」に葉書作成に必要な作業の時間を「先に書き入れる」ってことをします
そうすれば、他の作業は、この葉書関連を避けて組み入れられるので、葉書関連作業をする時間がしっかり確保され「追われる」ことがなくなります

副次的なメリットも発生

この仕組み作りの中で、副次的なメリットも発生しました
一緒に話す中で、年間イベントカレンダーに、葉書だけでなく告知媒体を書き入れることにしたんです
相手ごとに、、、

どういうことかというと、しょっちゅうお見えになる常連さまだと、店内POPや口頭での告知が媒体となるし、年に数回のお客さまだと葉書ですよね!
また、スマホなんかをよく使われてるお客さまむけには、フェイスブックやブログという具合です

そうなると、葉書と同じく、店内POPやフェイスブック、ブログを書くタイミングがわかるので、作割表でやっぱり「先に時価を取る」ようにすれば、ぬけることなく各媒体で告知可能となります!

あとは、北店のスタッフさんが、前保さんが持って帰った仕組みのアウトラインを実際にどう稼働させるかです
もちろん、私も全力でサポートしますよ

コーチング後のふりかえりと学習

ここまで来て、一旦、コーチングそのものは終了となります
このあと、前保さんと二人で、この日のコーチングをふりかえりました

その中で、前保さんが当初持ってきた課題の解決のこともふりかえりました
コーチングの中で、今回の仕組みのアウトラインが出来た時点で、実は、課題は解決していたんです
こんな風に、、、

葉書のデザインなどの一部をパソコンのソフトで作成する場合、現在、北店のスタッフさんは、そのスキルはありません
でも、この仕組みが稼働すれば、そのスキルを最初のイベント葉書作成時に、教えてくれる人(ちなみに私です:笑)と一緒に学べばいいのです
この仕組みであれば、学ぶ時間(1日か2日)を同じく作割表に書き入れて取っておけばいいんです
私も、その時間をスケジュール表に書き入れて空けておけばOKです

出来事レベルの課題は、構造を変えてしまえば、すでに課題でなくなっているんですよね

そして、前保さんは、もちろん、たこ梅のスタッフさんには、出来事、課題から、その奥の意図をとらえて、仕組み(構造)に切り込んで、そこを変えていくことで、根本的に課題を解決していけるモノの見方を出来るようになっていって欲しいことを伝えました

今回も、起こっている課題からレベルを一段上げる(一段深めるという言い方もできます)ことで、根本的にというか、勝手に課題が解決されるということが起こっています
このことを振り返りの中で認識してもらって、コーチングの中で何が起きたのかを知って、そこから学習していってもらえるようなサポートにチャレンジしています

これについては、どの程度伝わっているかは、今回の仕組みが実践される中でわかりますし、その実践からのフィードバックから、また、学べるようにサポートしていきたいと思っています

なんか、最近楽しいわぁーーーーー!!
つーことで、今日も、がんばります!!(^o^)v

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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