安心、安全に働ける「働きやすい」店について、ミーティングです!
公開日:
会議・ミーティング, 行動探求・メンタルモデル, 働く環境, 成長・発達, システム思考
目次
春といえば、新入社員さんが入ってきたり、異動があったり、、、の季節ですね
たこ梅でも、正社員さん、パートスタッフさんの新人さんが入社され、また、数名の異動もありました
また、たこ梅は、4店舗あるので、スタッフさんのお休み状況によっては、他の店からスタッフさんが応援に行ってくれることもあります
新人さん、応援スタッフさんが、うまく働けない、楽しく働けないという問題
そんな中で、ちょっとした世間で言うところの「問題」が浮かび上がってきました
新人さん、応援に行ったスタッフさんが、新しい店、応援先の店で、うまく働けない、楽しく働けない、、、そんな問題が生じています
そんな問題を感じたスタッフさんの提案で、店舗間で、その課題についてミーティングをしました
職場の安心・安心の意味・イメージを出し合うことからスタート
このミーティングのテーマは、「安心、安全に働ける店とは?」です
そして、このミーティングは、スタッフさんの方から、「安心、安全に働ける店の『安心・安全』とは、あなたにとって、どういうものですか?」という問いかけから始まりました
職場における「安心・安全」の意味合い、イメージをミーティングメンバーが出し合うことで、話の土台を共有できます
人によって、安心・安全のイメージが異なる、言いかえると、異なった定義のまま話をすると、当たり前ですが、話がかみ合わない、、、なんてことになります
実際、今回の4人が職場における「安心・安全」だけでも、こんなにありました
【ミーティングメンバーから出てきた職場の「安心・安全」】
・気持ち的にラクに働ける
・心の平静
・働き続けられる
・人間関係、対人関係
・働きやすい
・先輩方がきさく(新人さんが意見をいいやすい等)
・仕込みしながらでも従業員同士がたわいもない会話をしている
・明るい雰囲気
・理不尽がない(働く時間が守られる等)
・居場所がある(反対は、ヨソヨソしい、仲間内だけでかあまる)
まず、お互いの安心、安全について出し合い、共有してから、本題にはいっていきます
本当の問題は、見えない所に存在する
当初、問題に見えていたのは、新人さんや応援スタッフさんの態度や言動、同時に、迎え入れるお店のベテランスタッフさんの態度や言動です
多くの場合、、、というか、一般的には、その態度や言動を指摘して、「直す」という教育という名の指導が行われます
そして、同じようなことが繰り返される
ここでの前提は、「当事者であるスタッフさんに問題がある!」です
もし、同じようなことが繰り返されるとすると、これは、システム思考で言う「行動パターン」に相当するので、本当の問題は、スタッフさんではなく、お店の構造や意識・無意識の前提、メンタルモデルにあることになります
で、この日も、そのあたりを4人で探求していきます
現場で何が起きているのか?
一歩下がって、お店全体を俯瞰して、どうなっているのか?
これもシステム思考で言う、ダンスフロア(現場)とバルコニー(お店全体を俯瞰)を行ったり来たりしながら探求していきました
そんな中で見つかったのが、お店のベテランスタッフさんと新人さん、応援スタッフさんとの立場の違いです
基本的に、お店のベテランスタッフさんの立場が強く、新人さん、応援スタッフさんの立場が弱いのです
サッカーで言う、ホームゲームとアウェーの違いに近いと思います
そして、職場での場合、元々のお店に居るベテランスタッフさんは、自分の立場が相手(新人さん、応援スタッフさん)よりも強い!ということを通常意識できません
つまり、「ふつう」にふるまうだけで、その一部の言動が、相手(新人さん、応援スタッフさん)にとっては、攻撃的に映ったり、責められているように感じたりしてしまいます
誤解のないように言っておくと、こういった言動はお店に居るスタッフさん同志でも「ふつう」行われていますが、慣れているために気にならない「ふつう」のことなのです
ですから、悪気なんぞない、、、んです、、、普通のことを普通にやってるだけなので、、、
今回の本当の問題は、お店で自分が「普通にやってることが普通ではない!ことを意識できるようになる」ということです
そして、これが意識できるようになると、
・他店のお客さんに対する接し方の違いを学ぶチャンスが得られて「成長」する
・受け入れる側、受け入れられる側の両方の気持ちがわかると自然に「やさしい」対応となる
ということが起こります
問題を解決する取り組み
本当の問題をみつけたところで、それをどう解決していくか?
スタッフさんと一緒に考えて行きます
受け入れる側と、受け入れられる側、、、この両方の立場、役割、気持ちをわかるためにどうすればいいか?
話をする中で出てきたアイデアは、お店間で、ときどき、スタッフさんを交換というか交流して、人手が足らないのじゃないけど、応援に行く!応援に来てもらう!というやり方です
実現するには、いくつかハードルもありますが、それも踏まえて、まず、5月から一部やってみることに決まりました
やりながら課題がみつかれば、また、スタッフさんと一緒にその課題に取り組んでいきます
問題解決の先にあるもの
今回、もし、単純に、スタッフさんの言動が問題だ!(氷山モデルで言う出来事レベル)として対処していたら、また、同じような問題が生じるか、別の問題が生じるかになります
そうではなく、本当の問題を見つけ、それを解決する!とどうなるのか?
今回のミーティングでは、安全・安心な職場を通じて、「働きやすい」職場が出現するのだと思います
そして、その先には、「働きがい」のある職場があって、そこにつながっていくのだと思います
この当初「問題」に見えた我々にとって不都合な(に思える)出来事は、われわれに、安心安全に働ける「働きやすい」職場、「働きがい」のある職場をつくっていくことがやっていくことなんだよ!ということを教えたがっていたのだとわかりました
問題に思える不都合な出来事は、本当に大事なことを教えるために起こっている!んだとスタッフさんと共に実感することが出来ました
これから、「不都合な出来事は、われわれに大事なことを教えたがっている」ということを肝に銘じて取り組んで行きます!!
応援してね!!(^o^)v
最新記事 by たこ梅 五代目店主 てっちゃん (全て見る)
- 春の味わい「ふき」「竹の子」の関東煮(おでん)始まりました - 2024年4月10日
- 奄美大島で一番小さな黒糖焼酎蔵「富田酒造場」さんに行ってきました - 2024年4月4日
- 酒蔵見学2024、FUN倶楽部員さんと楽しく開催できました!! - 2024年3月14日
関連記事
-
カウンターのしきり(パーティション)自作に挑戦!!
昨今のコロナで、まだまだ、外に出かけるのやゆっくり外食するのも躊躇しがちの方も多いと思います 安全
-
『成人発達理論による能力の成長』オンラインゼミナールを受講します
会社やお店の成長を願う経営者は多いでしょうし、同じく、そういう思いの社員さんもたくさんいらっしゃると
-
ワクワク勉強会(仮称)をABDで初開催、続いて5月の現場会議に突入!!その結果、、、
小阪裕司先生が提唱されるワクワク系マーケティングの実践会に入会したのが2011年5月なので、もう、7
-
「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー 著)から気づいたことと決めたこと
今から2ヶ月前、8月9日に「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ
-
滋賀ダイハツ販売さんの視察研修に行って、物置場の整理でマネる!と語ったスタッフさんの理由に驚きました!
先週、各店からおひとりずつスタッフさんに参加してもらって、一緒に、2013年に日本経営品質証を受賞さ
-
プリンターFAX複合機をA3タイプに買い換えました!
お店のA3サイズのPOP印刷は、事務所でやっています あと、メニューの印刷、お客さまへのハガキの宛
-
研修旅行先の長野県白馬村「五龍館」さんから、パンフレット一式が届きました!
7月に、仕込み場を大改修します、、、 たこ梅は、ほとんどの関東煮(かんとだき/おでん)のタネが
-
仕事始めの大切なお仕事!それは、正月のご祝儀をお渡しすること!!
今日、1月2日は、たこ梅の仕事始めの日です この日、私には、大切なお仕事があるのです それは
-
10月も会議前にワクワク系マーケティング情報誌でアクティブ・ブック・ダイアローグ
たこ梅では、会社として小阪裕司先生の提唱されるワクワク系マーケティングを取り入れています また、会
-
「奇跡の経営」(リカルド・セムラー 著)を買ってしまった、、、
この前の日曜日、「ティール組織の学びを深める2日間 Day2」に行ってきました! 日本人初の