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米大統領選挙にトランプさんが勝利した日、目に飛び込んできた書物は「孝経」でした

公開日: 気になる本, つれづれに

昨日は、日本時間2016年11月9日(水)ですが、アメリカ時間で2016年11月8日(火)でもあり、アメリカ大統領選挙の開票の日でした
そして、ドナルド・トランプさんが、ヒラリー・クリントンさんに勝利して、第45代米国大統領に就任することになることが決まりました

そんな日、ふと、本屋で目に入ってきた本があって、そのままレジに!
その本とは、、、

「『孝経』を素読する」(伊与田覚 著)

その目に入ってきた本とは「『孝経』を素読する」(伊与田覚 著)です

「『孝経』を素読する」(伊与田覚 著)

「『孝経』を素読する」(伊与田覚 著)

「孝経」っていうのがあるのは知ってましたし、その一部は、何人かの方からお話しをしていただいたこともあります
ただ、「孝経」自体を読んだことはありませんでした

この日は、「トランプさんが、(アメリカ)大統領かぁ、、、どうなるんやろ?」とか、「日本や自分にどんな影響あるんやろ?」って、ちょうど、5年半前の東北地方太平洋沖地震があって、福島の原子力発電所が白煙を上げているのをテレビで見守っている時の気持ちに近いものを感じていました

どうなるのか?という、わからない不確実であり曖昧な未来に対する不安、、、
なにがどう絡み合っていくのか?という、複雑で、どう動くかわかならいところからくる不安、、、
が入り交じった、もどかしいような、もやもやする、ちょっといたたまれないような感じです

そして、本屋をのぞくと、この「孝経」が、パッ!と目に飛び込んできました
で、パラパラとページを開きます
「うん、これ、読みたい!!」
そう思って、そのままレジに持っていき、喫茶店に入って読み始めました

「孝経」とは?

ご存じの方も多いと思いますが、ちょっと、「孝経」ってどういう書物なのか、簡単におさらいしておきたいと思います

「孝経」は、孔子の弟子である曽子に、徳の根本であり、親を愛する「孝」について、教え述べたものです
それを曽子の門人が記録したものであるとされています
1章ごとが数分で読めるくらいの短編章が、22章、または、18章から構成されています
よく読まれているのものでは、18章のものが多く、私が、今回、購入した「『孝経』を素読する」(伊与田覚 著)も18章でした

「『孝経』を素読する」を読んで、、、

この「『孝経』を素読する」は、仮名読み下し文と現代語訳がついています
この現代語訳が、読み下し文の意をよくとっていて、とてもわかりやすいんです
そして、「孝経」は、

孔先生がくつろいでおられたとき、弟子の曽子が傍にかしこまっていた。
孔先生が言われた。
「先王は根源的に重要な道を知り、それを実践してもつに至った徳によって天下の人を素直に従わせた。
民は和やかに睦まじく生活し、各々自らの立場をよくわきまえて、お互いに、怨み合うようなことがなかった。
お前はそれを知っているか」

の「開宗明義章第一」から始まります

孝経「開宗明義章第一」

孝経「開宗明義章第一」

孝経「開宗明義章第一」の続きと「天子章第二」

孝経「開宗明義章第一」の続きと「天子章第二」

ここでは、孝行というものが徳の根本であり、自分の身体はすべて親から授かったものなので、大切に扱うところから孝行が始まる
そして、世の中で正しい道を歩み、実践して、立派な人格を築き上げる
亡くなったあとも人の評判に揚がるのみならず、その父母の名前まで揚がるようなって孝行が終わると説かれています
ちなみに、孝経の「経」は、縦糸を意味し、何世代も、何百年、何千年と読み継がれていく書物という

そこに続く、「天子章第二」では、こんなことが書かれています

孔先生が言われた。
「最高の地位にある天子が親に対して心からの愛情をもって接するような者であれば、人を憎むようなことはない。
天子が親に対して地位に就く前と変わらずに尊敬していくような者であれば、国民を侮るようなことはない。
天子が愛と敬をもって一所懸命に親に尽くせば、国民全体に徳の教えが及び、周囲の国々にも及んでいって手本となる。
天下が治まれば親も安心し、喜ぶ。
ゆえにそれは天子の孝となる。
『書経』の甫刑にはこう言っている。
最高の地位にある天子に善行があるならば、天下の民はこれによってことごとく立派になっている、と」

これを読んだときに、「大学」にある「修身斉家治国平天下」を思い出しました
まず、「身を修め、家をととのえると国が治まって、世の中は太平になる」という意と教わりましたが、まず、自分がどう在るか!だなぁ、、、と改めて思いました

トランプさんが大統領選挙に勝利したから「どうなる?」というのはわきに置いておいて、そのことで自分が何を感じているか?どう思っているか?を自分で観て、その奥にある本当の願いを知り、そこを握って、起こることに静かに対応していけばいいんじゃないだろうか?っていうことが出てきました

そんなことを考えながら、よんでいくと、いちいち、各章が響きます
なかでも、16章と17章は、響きました、、、

孝経「応感章第十六」

孝経「応感章第十六」

孝経「応感章第十六」の続きと「事君章第十七」

孝経「応感章第十六」の続きと「事君章第十七」

孝経「事君章第十七」の続き

孝経「事君章第十七」の続き

「応感章第十六」と「事君章第十七」には、こんなことが書かれています

「応感章第十六」
孔先生が言われた。
「昔の立派な王様は、自分の親(父)に対しては誠心誠意を尽くして孝行に励んだ。
その気持ちで天に仕えたから、天が感応し、天下に光り輝く王として万民がこれを仰ぎ見るようになったのだ。
王といえどもその母に対しては誠心誠意を尽くして孝行に励んだ。
その心をもって地に仕えたから、地が感応し、王の心が天下の隅々にまで行き渡ったのだ。
年下の者は年上の者に対して素直に従っていく。
上と下とが順をよくわきまえ、よく親しみ睦みあって天下はよく治まるものである。
そのように王が長幼の順をよくわきまえて実践すると、天地が光り輝き、その光が隅々まで行き渡り、天地の徳が現れてくる。
それゆえに最上の天子といっても必ず尊ぶべきものがある。
それは天子だからといって父を臣下扱いにするようなことはしないことだ。
そして天子といえども必ず自分より先んじていく者がある。
兄というのは先んずる者である。
宗廟に心から先祖を敬ってお祭りすれば、それが親を忘れないということだ。
自分の身を修め、行いを慎んで過ちなきように期していくのは、亡くなった先祖を辱めることをおそれるからである。
そういうふうに宗廟に敬意を尽くせば先祖の魂が現れて子孫を守ってくれる。
親に孝、兄には悌、そういう行いを続けていけば神様にも通じて、天下にあまねく輝き、通じないところがどこにもない。
『詩経』の大雅に周の文王を讃えた詩がある。
それはこう言っている。
文王は西からも東からも、あるいは南から北からも、すべて万民はその徳を思い、心から服さない者はなかった、と」

「事君章第十七」
孔先生が言われた。
「立派な人物が黄身のお傍にいるときには、心から誠を捧げることを思う。
また、役所から家に戻ったときも、君の過ちをなんとかして補って、正しくしようと考える。
上に立つ者が麗しい美点を大いに発揮するように助け、それに従おうとし、上に立つ人の悪癖を正し、その過ちを救う。そうすれば上の者と下の者とが心を相通じて相親しむようになる。
『詩経』にはこう言っている。
本当に心から相手を愛したならば、どうして黙っておられようか。
心の底から相手を思う心を抱いていれば、どんな日にもこれを忘れることはない、と」

国家もそうでしょうが、会社やお店のトップが、このようであれば、自律した社員さん、スタッフさんで満ちるように思います
働く人たちが、その力を自ら発揮できるように環境を整える、そのベースとなるのがトップの在り方なのだろうと思うし、そのように在る為の徳の基本が「孝」であると説いているように、今の私は、理解しています
私はアメリカの大統領ではありません(笑)が、たこ梅の五代目店主として、その身を修めていこう!って「孝経」を読んで、その意を新たにしました!!

さぁ、経も、ぢゃなくて、今日も(笑)楽しくがんばります!!(^o^)v

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業170年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』五代目 てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、家では、ヤドカリ、カブトムシやクワガタのお世話をする「生きもの係」やってます

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?











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