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面談で、たこ梅 北店の前保さんに叱られておりました、、、^^;;;

毎月、1回、ひとり30分ずつ正社員さんと夜のホールパートさんを中心に面談やコーチングをやってます
先日、前保さんと面談したんですが、、、叱られました、、、、^^;;;

面談の時間に喫茶店で待っていると新梅田食道街にある たこ梅 北店の前保さん、来るなり、いつもと雰囲気が違います
で、なぜか、どうも前保さんが、現在、たこ梅文庫(スタッフさんへの貸出用の書籍群)でかりているらしい「マンガでわかる 稲森和夫のアメーバ経営」を携えてきています

概要)前保さんが私を叱った理由(わけ)

このブログ記事に進む前に、話の概要をお伝えしようと思います
というのは、前保さんとのやりとりが、結構、長いです
ちょっと、要点はどういうこと?ってわかりにくかなぁ、、、とも思ったので、要約というか概要をまとめておきます
実際に話した詳しいことは、次の「本文)前保さんが私を叱ったことのやりとり」を読んで下さいね

前保さんの伝えたかったことの要点

・社員さんによく研修に行ってもらってる
・研修にいってる社員さんは、行け!といわれたので、行った!だけになってないか
・研修に行った当人から、研修内容についてのシェアがない
・その研修に行ってないスタッフさんからは、研修が現場で活用されているかどうかわからない
・特に研修に参加していないスタッフさんからは、研修がお金と時間のムダに見える可能性がある
・キチンと結果を出して、初めて、研修に行く価値があるんじゃないだろうか?
・以上のことについて社長は、どう思っているのか?

私(てっちゃん)の前保さんへの返答の要点

・研修に行っても、スグにそれが出来るとは限らないと思っている
・研修は、特定の同じ研修を何人ものスタッフさんに繰り返しいってもらう
・各々の研修で教わったことが、共通言語となる
・例えすぐに使えなくては、意見交換、フィードバックされると少なくとも言葉も含め意味はわかる
・お店全体として、できるようになるまで、同じ研修を繰り返し受講する
・研修で学んだことを使っているスタッフさんもいる(実例を示す)
・ただ、使っているスタッフさんが、「○○の研修で学んだことを使ってます」とは言っていないので、その研修に行ってないスタッフさんにはわからない
・研修に参加していないスタッフさんにも、内容をシェアしたり、それを使っていることを伝えていくことは大事だと思う
・前保さんが叱ってくれたのは、心配をしてくれているんだと思うし、その気持ちに感謝しています

本文)前保さんが私を叱ったことのやりとり

では、前保さんとのその日のやりとりをできるだけ、詳しく書いていきますね!!
原稿用紙で、8-9枚分くらいあるので、時間に余裕のあるときにでも、ゆっくりお読み下さい(^o^)

たこ梅 北店の前保さんに叱られました

席に着くと、、、

「ねぇ、社長!!わたし、ききたいことがあるんです!!」

あれ、あれ、、、どうしたの?
なんか、怒ってる???

デザイン思考、稲盛和夫のアメーバ経営

デザイン思考、稲盛和夫のアメーバ経営(右)

「うちの社員さん、いろいろ研修受けに行ってますよね
特に若いコたちが!
それは、いいことだと思います

でもね、本当に、研修に行かせてもらって、それを仕事で使ってるの?役に立ててるの?って思うんです
半年も研修に通ったり、新横浜まで通ったり、、、何人のしてますよね
でも、わたし、研修に行ってきたコたちから、『こんなこと学んだんです』とか『こないだ○○の研修で教えてもらったことを今回のに△△につかってます!』って聞いたことがありません

言われたから行ってきた、、、になってるんと違いますか?
研修にいって、何十万も使って、時間も使って、、、本当に仕事にいかされてるんですか?

どう、考えてはるんですか!!!???」

新梅田食道街 たこ梅 北店の前保さんと面談です

新梅田食道街 たこ梅 北店の前保さんと面談です

「わたしね、、、
この本、稲盛さんの本読んで思ったんです
この本の主人公の女の子、いきなりリーダーにされて、どうしていいかわからず、色んな人に教えてもらって、それを活かして、ひとつひとつ、課題をクリアーしていく!
その中で、成長していってるじゃないですか?
研修に行かせてもらった人は、こう(本の主人公のよう)やないとアカンのやないですか?

そうやないと、研修にいきっぱなしで、お金や時間がムダになってるように見えます
特に、研修に行ってない人、パートさんとかから、不満の声が出るようになってからでは遅いんですよ!!」

前保さんに、いっぱい、叱られました、、、
本当に、店のことを、スタッフさんのことを考えて心配してくれるんですね

こんな前保さんに、心配かけて、申し訳なく思いました、、、

前保さんの心配に向き合うことにしました

前保のさんの思っていることは、私も、もっともだと思います
ただ、ひとつのことをのぞいて、前保さんが心配してくれていることはわかっていた、、、
というか、それをよしとして研修に行ってもらってる部分があったので、前保さんの心配に向き合って、そのことをキチンと伝えることにしました

ただ、初めに伝えたのは、、、

「前保さん、私、前保さんじゃないけど、もし前保さんの立場だったら、こんな風に思うかもしれません
ちゃんと、みんな研修にいって、仕事に役立てて欲しい、、、
その研修に行ってないスタッフさんにも教えてあげて、一緒に取り組んで行きたい!
そうしたら、研修にいってくれてありがとう!って思えるし、一緒になってがんばっていける
それが、いまは、研修にいっても、何を学んだんか、誰も何も言わへんからわからんし、研修の内容がわからんから、仕事にいかされてるかどうかもわからん、、、
こんなんで、研修いかすくらいやったら、時給やボーナスに、その分、まわしてほしいわ!なんて声がでてきたら手遅れや!
今のうちに、なんとかせな、、、
って、親身になって心配してくれてるんですね
ありがとう!!前保さん」

そして、前保さんが、心配してくれていることについて、真正面から答えることにしました

「私が、スタッフさんに研修に行ってもらって期待していることがあります
その前に、私は、同じ研修を何人ものスタッフさん、基本的には、ほぼ全正社員さんに行ってもらったり、会社の全体研修は、(内容は進化するけど)同じ研修を毎年繰り返してますよね
その目的は、研修で教えてもらったこと、学んだことが『共通言語』となることを狙っているからです
そして、ひとつの研修については、店全体としてできるようになるまで、繰り返し続けていきます

オンラインのNVC基礎講座を受ける前保さんと上原さん

オンラインのNVC基礎講座を受ける前保さんと上原さん

例えば、昨年、前保さんには、NVCのオンライン基礎講座を受けてもらいました
基礎講座を受けたからと行って、正直、NVCがスイスイ使えるとは思いません
ただ、例えば、この面談やコーチングの時間にNVCのスキルを使って前保さんの課題に対応することを伝えたとき、一度でも学んでいれば、『あーーー、そうだった!』『こういうのやった、、、』って思い出すし、受け取りやすいでしょ?
これがNVCを全く知らなかったら、NVCの説明からしないといけなくて、とってもタイヘン、、、というかほとんど不可能です

各店の顧客の旅デザインマップを持ち寄って検討中

各店の顧客の旅デザインマップを持ち寄って検討中

また、社内では、今、どの店でもワクワク系マーケティングの『顧客の旅デザインマップ』をつかってますよね?
あれを使って、イベントの取り組みを考えたりしてるし、この前、前保さんが、関東煮(おでん)ランキングのことで、私に相談に来たときも、顧客の旅デザインマップを使って一緒に考えましたよね?
ひょっとしたら、前保さんは、自分で、さらさらデザインマップを描けないかもしれないけど、私が目の前で描いたのを見ながら、一緒に考えてくれたし、『ここで、○○すればいいですよね!』とかって意見もくれたじゃないですか?

そんな会話も、顧客の旅デザインマップが、たこ梅の共通言語になりつつあるからだと思います
それは、NVCも、行動探求も、ランチェスター戦略、ワクワク系マーケティング、POPで価値を伝えることも同じで、共通言語となっていってもらいたいのです

ですので、これからも、研修には、スタッフさんに順次いってもらおうと思っています」

前保さんが、私が、知らなかったこと

ところで、前保さんに叱られている中で、「研修が仕事に活かされているかどうかわからない」という話が何度も出てきました
確かに、研修で学んでもらってることの一番の目的は、共通言語となることですが、研修で学んだことを使ってる人も何人もいます

右側を見ると、矢印の順に何かはってあります

右側を見ると、矢印の順に何かはってあります

それで、例えば、、、ということで、分店の峯松さん(昨年12月に退職)が、お客さまに関心を持ってもらって、店内まで誘導する取り組みは、ワクワク系マーケティングの行動のデザインを使ってるんだよ!おなじく、東店の多比羅さんの「お酒が飲めない方も、白ごはんあるから店に来てね!」っていう取り組みでお客さんを増やしたのも、そうなんだよ!って伝えました

たこ梅 東店の「白ごはんあります」POP

たこ梅 東店の「白ごはんあります」POP

峯松さんの取り組みの詳しいことはコチラ!
→ 6連コンボ?で、お客さんを店まで案内?が、7連コンボに進化!?

多比羅さんの取り組みの詳しいことはコチラ!
「白ごはんあります」で飲めないお客さまの集客に成功

そうしたら、前保さんは
「え゛、あれ、ワクワク系マーケティングにいって学んだことを使ってたんですか?
そうやって、いわれてないから、わからんかった、、、」
って、研修で学んだことを使ってる人がいることを知らなかったんですね

それを聞いてわたしも「え゛!」ってなりました
「そうか、私が知ってる(基本、スタッフさんに行っていただいている研修は、私が最初に参加してます)から、言われなくても、『あーー、やってるな!!』って思ってたけど、当たり前の話として、その研修にいってないスタッフさんにしたら、研修で知ったことを使ってる!ってわからんわなぁ、、、^^;;;」

前保さんに叱られたおかげで気づいたこと!

確かに、たこ梅のスタッフさんでも、研修に行きっぱなし!!で、研修で学んだことをあまり使っていない人もいます
同時に、人数は少ないかもしれませんが、積極的に使ってくれている人もいます

そういうことが、その研修に参加していないスタッフさんにもわかるように!届くように!していくことが、研修に参加する人のモチベーションをあげることにもつながるし、研修に行っていない人が研修に行く人を応援する土壌をつくることにもつながる!ということに、前保さんのおかげで気づきました!

前保さん、愛のあるお叱り、ありがとーーーーーーーーー!!
やっぱり、あんた、ええひとやわ!!
大好き!!(^o^)v

これからも、一緒にがんばってね!!
たのんまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!!!

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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