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生の鯨の舌から、毎回、手造りの「さらし鯨」始まりました!

公開日: 鯨料理, 季節・旬

てっちゃんは、鯨好きです!
見るのも、食べるのも、、、

「さらし鯨」って、鯨クサイもの?ってホント???

そんな鯨料理のひとつに「さらし鯨」があります
鯨の本皮を薄くスライスして湯引きしたものです
これを辛子酢みそ、ワサビ醤油、生姜醤油、ポン酢七味、、、など、お好みでいただきます

昔から、ちょくちょく、食べてましたが、鯨独特の鯨クサさがあって、まぁ、それが好きな人にはいいけど、あの鯨クサさがだめな人も多い、、、
そんな食べ物です

今から、もう、何年前になるのかな?
たぶん、7,8年くらい前になると思いますが、鯨の本皮を使って、新商品の試作を繰り返していました
その、端が残るので、これをスライスにして、湯引き、、、
そう、「さらし鯨」にして、オヤツ(?)がわりにつまみ食いしたんです!

さらし鯨

さらし鯨

そしたら、、、
「うそーーーー、何これ?
メッチャ旨いやん?????」

私が知ってた「サラシ鯨」とは、ぜんぜん違って、鯨クサさもほとんどなくて、旨味だけが口全体に広がる感じです
「残り、また、明日たべよ!」
って、ラップして冷蔵庫に入れておきました

翌日食べてみると
「うん???
なんか、違う、、、
昨日ほど美味しないし、鯨クサさも強くなってる!?」
これがきっかけで、「何が、ちがうんや?」と研究を始めました

そこでわかったのは、、、
生の本皮をスライスして湯引き、できたての「さらし鯨」は、鯨クサさなんてほどんどなくて、旨味だけが感じられる美味しいもの!
ただ、「さらし鯨」のまま時間がたつと、鯨の脂が参加して、独特の鯨クサさがでてくる!
ってことです

ホンマに旨い「さらし鯨」を味わって欲しい!知って欲しい!

鯨すきのてっちゃん、お客さまにも、鯨の旨さ!味わって欲しい!!
そして、日本の鯨の食文化を知って欲しい!って思ってます

それやったら、この「さらし鯨」お店に出したらええんちゃうん?
と思いました

たったこれだけのことやったら、どこでも、鯨クサくない美味しいサラシ鯨出してるんちゃうん?
っていう疑問が、、、
世間に出回る、出されているサラシ鯨は、専門の業者さんが作ったもので、これを買ってきて、お店で出すのが普通のようです
だから、時間がたってるので、鯨クサくなってる!
これをお店でやろうとおもったら、いくつか難関が待ち受けていました

そのひとつは、うすくスライスするには、しゃぶしゃぶのお肉を切るような専用の機械が必要で、さらし鯨のためだけに、広くもない厨房に大きな機械、高価な機械はおけないってこと!があります

ただ、それでも、なんとかでけへんやろか?
いろいろ考えて、やってみるうちに、なんとか、できる方法を思いつきました

注文を受けてから手造りする「さらし鯨」

注文を受けてから手造りする「さらし鯨」

だから、たこ梅の各店では、お客さまから「さらし鯨!」っていうご注文の声を聞いてから、生の鯨の本皮から湯引き、そして、氷水でしめます
そして、できたての鯨の旨味たっぷりの「さらし鯨」をご提供できるようになりました!

その「さらし鯨」が、今日から、スタートです!
てっちゃんは、ビール党ですが、このサラシ鯨の時は、絶対に日本酒!!
こっちの方が、より合います!!(と、てっちゃんは、信じてるんですが、、、)

お店のメニューで「さらし鯨」を見つけたら、ぜひ、
「酒とサラシ鯨!!」
って、カウンターに立ってる店員さんに声を掛けて下さいね!

そして、造りたての「さらし鯨」を味わって下さい!!(^o^)v

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たこ梅 五代目店主 てっちゃん
大阪の道頓堀で創業180年の「関東煮(おでん)」と「たこ甘露煮」の上かん屋『たこ梅』の雑用係で五代目の てっちゃん(岡田哲生)です さらに百年後も店が続くために取り組んでいる日々の活動を綴ります ところで、ヨガと瞑想を始めました!! おかげさまで、心身ともにエエ感じです

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創業弘化元年。日本一古いおでん屋と言われるようになりました。 多くの作家や文化人にもご愛顧いただいたお店、鯨のサエズリなどの関東煮、たこの甘露煮、 そして錫の杯で、大切な方と粋な一献いかがですか?










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